株式会社双葉社のプレスリリース
COVID-19は、国境や人種の区別なく、人間に平等に襲いかかっている。コロナ禍という非常事態において、世界は今、一丸となって立ち向かわなければいけない状況なのだが、そんな中でそれとは逆行する問題が世界中で巻き起こっている。それが人種差別問題だ。
「#BlackLivesMatter」運動をはじめ、人種差別の問題に世界中の関心が寄せられている。
そのルーツとも言えるのが、19世紀のアメリカ南部で法制化されていた「奴隷制度」だろう。世界中で人種差別問題に関心が高まっている今、より多くの方に「奴隷制度」を知ってもらい、考える契機にしてほしいという観点から、この度、漫画サイト『webアクション』で連載中のコミックス『ある奴隷少女に起こった出来事』の第1巻を緊急出版するに至った。
- あらすじ
19世紀アメリカ・ノースカロライナ州――。
奴隷として生まれ、主の虐待を受けながら育った少女は、自由を求めて戦い続けた。そして絶望のどん底に落ちた彼女は、ある一つの決断をする……。
この物語の主人公・リンダは、実在の人物である。彼女が書いたその魂の手記は、内容があまりにも壮絶過ぎたことから、架空の物語であると誤認され続けてきたが、20世紀の後半に、ある歴史学者によって、それが実話であったと証明される。その間に、120年以上の時が流れていた。
時空を超えて日の目を見る事となったその手記は全米で大反響を呼び、ベストセラーに。日本でも翻訳出版され、それを基に漫画化したのが本書だ。アメリカでの黒人男性暴行死事件を発端に全米各地で抗議のデモが発生して以降、世界中で人種差別問題への意識が高まった今、そのルーツを知ることは、現代人にとって最も大切なこと。そのためには、より多くの人々に読んでいただきたい一冊である。
©あらいまりこ/双葉社
- 書誌情報
タイトル:ある奴隷少女に起こった出来事(1)
著者:あらいまりこ
原作:ハリエット・A・ジェイコブズ著/堀越ゆき訳『ある奴隷少女に起こった出来事』(新潮文庫刊)
判型:A5判 頁数:210頁
定価:本体1000円+税
- 原作『ある奴隷少女に起こった出来事』(新潮文庫)
原作『ある奴隷少女に起こった出来事』
『ある奴隷少女に起こった出来事』(新潮文庫)
文庫化されてから3年連続で「新潮文庫の100冊」に選ばれている。
自由を求め勝ち取った少女の魂の記録。人間の残虐性と不屈の勇気を描く、奇跡の実話!
- 連載中「webアクション」について
2020年3月にオープンした双葉社の新しい漫画サイト。「漫画の持つチカラ」を感じることができる魅力的な作品をお届けすることを目指しています。
▼webアクション
https://comic-action.com/