株式会社朝日新聞出版のプレスリリース
いきものたちの〝ブラック〟とも言える厳しい生態やオキテを、脱力系のタッチで紹介する『ブラックないきもの図鑑――動物たちの知られざるきびしいオキテ』(朝日新聞出版)が、12月14日に発売されます。ベストセラー『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)の監修者・今泉忠明先生の最新刊です。
アフリカゾウ、ジャイアントパンダ、ハイイロオオカミ、インドクジャク、ガラパゴスペンギン、キシダグモ……、さまざまないきものたちが、自分の語り口で、まるでネット掲示板にでも相談を寄せるように、つらい悩みを吐露します。
タスマニアデビルは「僕たち四つ子。母のおそろしい秘密を知ってしまいました」とつぶやきます。生まれたときはもっと多くのきょうだいがいました。でもお母さんの乳首は四つしかありません。産み落とされた赤ちゃんは母親の乳首をめざして、早い者勝ちのレースをします。このレースに勝った4匹だけが生き残れるというわけです。
ハイイロオオカミは「オレ、群れやめよっかなって悩んでます」と告白します。「一匹狼」という言葉のせいで群れないイメージがあるオオカミですが、実はガッチガチのタテ社会。群れにおけるボスの力が強すぎて、下っ端はボスの子どもの食べ物まで準備しないといけません。自由がない下っ端は、群れから離れたいと悩みます。
カバは「母がキレて大変。怒ると頭突きしてきます」と嘆きます。移動中、子どもがちょっとでも遅れたり、道草したりすると、母親は2トンほどもある体で頭突きをくらわすそうです。子どものカバはライオンなどに狙われやすいので、厳しくしつけているのです。のんびり屋のイメージがあるカバですが、本当の姿は違うんです。
こんなふうに、実態に基づいた動物たちの悩みには、「へぇ~」がたっぷり詰まっています。それぞれの悩み解消を助ける「格言集」も収録。子どもにも大人にもオススメの一冊です。
この発売を記念して、2019年1月20日(日)に監修者である今泉先生のトークイベントを、朝日新聞社読者ホールで開催します。定員は150人。
詳細・申し込みは、朝日新聞出版のホームページから。
https://publications.asahi.com/news/984.shtml
『ブラックないきもの図鑑――動物たちの知られざるきびしいオキテ』
定価:1080円(税込)
発売日:2018年12月14日
https://www.amazon.co.jp/dp/4023317489