トンコハウスジャパン株式会社のプレスリリース
アニメーションスタジオ「トンコハウス」の創業者であり、アニメーション映画監督の堤大介が、4月16日にアメリカ・ロスサンゼルスで開催されたアニメーション界で最も権威ある「アニー賞」の授賞式において、日本人として初めてジューン・フォレイ賞(功労賞)を受賞しました。
ジューン・フォレイ賞は、アニーション業界で慈善的な影響を与えた人に贈られる賞です。
堤は、宮崎駿監督がトトロの構想を得たと言われている狭山丘陵の森を守る「トトロの森プロジェクト」(2008年)や、4年半をかけ世界中の71名の著名アーティストの原画を集め、収益金で発展途上国の支援を行なったチャリティープロジェクト「スケッチトラベル」をはじめとする長年の慈善活動を評価されました。
アニー賞は1972年に始まりました。国内では2003年には宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が作品賞を受賞しました。また2020年には新海誠監督の『天気の子』が「長編インディペンデント作品賞」などにノミネートされています。
堤大介は、ルーカス・ラーニングやブルースカイ・スタジオでコンセプト・アーティストとして活躍後、2007年ピクサーに入社。アートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がけました。またピクサー在籍中にサイドプロジェクトとして制作したオリジナル短編アニメーション映画『ダム・キーパー』は、2015年米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされ、世界の注目を集めました。
その後ピクサーを退職し、2014年にトンコハウスを設立。現在は、日本は金沢、アメリカはバークレーの2拠点にスタジオを構え、2022年配信予定のNexflixオリジナル・シリーズ『ONI』を制作しています。
アニー賞 受賞式動画
トンコハウスのオンラインコミュニティ「Dirty Pals」
トンコハウスでは、オンラインコミュニティ「Dirty Pals(ダーティパルズ)」を主催しています。堤やロバートによる、アニメーション制作の舞台裏公開日誌やライブトーク、トンコハウスとコミュニティのメンバーが一緒に立ち上げる共同制作プロジェクトなど、グローバルなアニメーション制作の世界に触れられる機会をコミュニティを通じて作っています。
4月24日(土)には、トンコハウス映画祭にもゲストでお呼びした、『インサイド・ヘッド』共同監督のロニー・デル・カルメン監督がコミュニティの定例トークイベントのゲストに登場します。
昨年、「自分の映画を作りたい」とピクサーを辞め、新たな旅をはじめたデル・カルメン監督。今の心境や描いている夢について堤・ロバートとのスペシャル対談で、じっくりお聞きします。
さらに今後は、豪華ゲストとの対談はもちろん、堤・ロバートによるペインティングデモや、トンコハウスメンバーによる生配信イベントなど、コミュニティ内で様々なコンテンツをお届けしていきます。
▼「Dirty Pals」へのご入会はこちら
https://dirtypals.tonkohouse.jp/
▼これまでの「Dirty Pals」の活動はnoteをご覧ください
https://note.com/tonkohousejapan
【堤大介からのコメント】
社会に貢献するアニメーションのコミュニティ全体から影響を受け、そのいくつかに関わることができて幸運です。今後も、次世代の若者に好奇心、インスピレーション、夢を与えられるように、コミュニティで一体となって活動していきます。
【トンコハウスについて】
ピクサーのアートディレクターだった堤大介とロバート・コンドウの二人が2014年にアメリカで設立したアニメーションスタジオ「トンコハウス」。二人の初監督作品「ダム・キーパー」は、世界中の国際映画祭で20以上の賞を受賞し、2015年米国アカデミー賞では短編アニメーション部門にノミネート。「ピッグ・丘の上のダム・キーパー」はHuluで配信され、NHKでも放送されるなど、日本でもたくさんのファンに愛されています。
http://www.tonkohouse.com/jp/
【堤大介略歴】
東京都出身。School of Visual Arts卒業。Lucas Learning、Blue Sky Studioなどで『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサー入社。アートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手掛ける。
2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立した。
初監督作品『ダム・キーパー』は2015年米アカデミー賞で短編アニメーション部門にノミネート。71人のアーティストが一冊のスケッチブックに絵を描いて、世界中に回したプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。