株式会社版三のプレスリリース
©S.P/N.A ©M.S
世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三(代表取締役 坂井英治)は、この度、ちびまる子ちゃん浮世絵木版画『ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵 美人東海道の内 興津』を制作致しました。
【美人画の大家 渓斎英泉の代表作「美人東海道 興津」ちびまる子ちゃんの故郷が!】
本作品は、江戸時代後期の浮世絵師・渓斎英泉の作品で美人画と風景画を描く貴重なシリーズ「美人東海道・興津」、をモチーフにしました。
東海道の興津は、現在の静岡県静岡市清水区にあたります。
この美人東海道の絵師・英泉は、かのゴッホが最も愛した浮世絵師の一人でもありゴッホは、英泉の浮世絵を数多く所有し、作画(模写)もしている程です。また、この作品が制作された江戸時代後期は浮世絵木版画の彫・摺の技術も頂点にあり、評論家の間でも高い評価を受けております。
ちびまる子ちゃんの故郷でもある興津は、「東海道名所図会」に「この道は山水の風景真砂にして東海道第一の勝地也」と記されているように、東北に富士山を眺め、遠浅の砂浜を控えた大変美しい地形です。
ちびまる子ちゃんの故郷を背景にちびまる子ちゃんとコジコジ、そして家族や友達がしっくりと馴染んでいる微笑ましい情景と手漉き和紙の温もり、そして丁寧に彫り、摺りされた浮世絵木版画の風合いどうぞお楽しみくださいませ。
「ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵 美人東海道 興津」
©S.P/N.A ©M.S
【商品概要】
商品名: ちびまる子ちゃん浮世絵木版画『ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵 美人東海道の内 興津』
予約開始:2021年5月22日(土)お昼12時
販売価格:45,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部 「浮世絵工房」先行予約受付
発売元:株式会社 版三
額装サイズ: H約410mm × W約525mm
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
オンラインショップ:浮世絵工房 http://ukiyoework.com/
【当商品制作に携わった職人紹介】
【彫師】永井 沙絵子(文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人、/経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師
1983年(昭和58)墨田区生まれ。 京都伝統工芸大学校を卒業。
平成22年荒川区の伝統工芸技術の継承者育成事業により浮世絵木版画の彫師として弟子入り、6年間修行後、独立。『スター・ウォーズ』、日本アニメ・ナルト、などの話題を呼んだ現代浮世絵や北斎や広重、川瀬巴水の復刻作品などの多くの製作に携わる。平成25年1月 新宿高島屋 東京都伝統工芸品展にて、彫の実演を披露する。平成25年11月 英国・国立ヴィクトリア&アルバート博物館で彫の実演を披露する。平成26年1月 新宿高島屋 東京都伝統工芸品展にて、彫の実演を披露する。
【摺師】伊藤 達也
1965年 東京根津に生まれる。
1985年 実父の幾馬系四代目伊藤智郎の後を継ぎ、師匠小川文彦の元で修行を積む。
1994年 第1回浮世絵木版画作品展に出品及び実演。
1995年 東京都優秀技能者知事賞受賞。
1998年 「北斎漫画」15冊摺刷(共同摺刷)。欧州(オーストリア、ハンガリー、フランス)にて実演。
2001年 竹内栖鳳「栖鳳習画帖」摺刷。学習院大学「桜再生プロジェクト展」にて実演。
2002年 円山応挙「丹頂鶴」摺刷。
2003年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演。
2005年 日仏文化会館(パリ)「広重展」にて実演
2006年 伊藤若冲「若冲画譜」摺刷
2010年 郡山市立美術館「北斎漫画展」にて実演。
【和紙】九代 岩野市兵衛(人間国宝)
1978年、九代岩野市兵衛を襲名。2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。かのゴッホも岩野家の和紙を愛したと言われている。
【絵師】:渡辺直仁
1971年埼玉件朝霞市出身。
1991年代々木アニメーション学院 卒業
第二回「アニものづくりAWARD」金賞受賞
世界に誇る浮世絵の基礎となる彫・摺の技術を継承するために、再び世界的名声を得るために伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、今までに見た事の無いような作品制作を目指す浮世絵工房、株式会社版三 取締役。
深い洞察と、奥深い知見に裏打ちされた現代の浮世絵絵師として、ドラえもん、ディズニー作品等の全般のプロデュースを担当。
【装幀】:江幡喜之
ー製法についてー
この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
また、この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。
ー和紙についてー
今回、木版画に使用する和紙は越前和紙漉元・重要無形文化財(人間国宝)岩野市兵衛氏の特別制作による純手漉和紙の越前生漉奉書となります。
生漉奉書とは、越前和紙の看板とも言える、その製法が国の重要無形文化財に指定されている、気の遠くなるような手間をかけて作る、日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩により、パルプ主体の奉書が多勢を占めるようになりましたので、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで一般的に扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。今回はもちろん楮100%の「生漉奉書」を使用しています。