文化庁メディア芸術祭コンテスト事務局 [CG-ARTS]のプレスリリース
文化庁メディア芸術祭は,アート,エンターテインメント,アニメーション,マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに,受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。平成9年度(1997年)の開催以来,高い芸術性や創造性をもつ優れた作品を顕彰し,受賞作品等の展示・上映や,シンポジウム等の関連イベントを実施する受賞作品展を開催しています。また,文化庁では,メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に,文化庁メディア芸術祭の受賞作品を国内外で広く紹介する多彩な事業を実施しています。海外・国内展開や創作活動支援等の関連事業を通じ,次代を見据えたフェスティバルを目指しています。
応募の詳細は文化庁メディア芸術祭ウェブサイトを御覧ください。
ウェブサイト https://j-mediaarts.jp
この度,「第25回文化庁メディア芸術祭」の作品募集を,2021年7月1日(木)から行います。アート,エンターテインメント,アニメーション,マンガの4部門のほか,文化庁メディア芸術祭と連携する機関・団体において,設備・施設等の特性を活かした新しい企画展示案を公募するフェスティバル・プラットフォーム賞について,プロ,アマチュア,自主制作,商業作品を問わず,世界中から広く作品を募集します。応募作品は審査委員会による審査を経て,2022年3月に受賞作品等を発表する予定です。
作品募集
アート,エンターテインメント,アニメーション,マンガ部門 / フェスティバル・プラットフォーム賞
2021年7月1日(木)~9月3日(金)日本時間 18:00必着
- 文化庁メディア芸術祭について
同時代の表現の諸相をうつす “メディア芸術”
新しいメディアとともに発展する表現=「メディア芸術」。メディアテクノロジーの発達によって拡張を遂げる作品は,既存の表現領域に留まらない新たな文化を創成するとともに現在のテクノロジーや社会状況に批評的な視点を与え,多様化する価値観に対し想像力の共有をもたらします。「メディア芸術」は,次代に続く文化を醸成する媒体として,同時代の表現の諸相をうつしだします。
ボーダレスに表現と向き合い,“現在(いま)” を見出すフェスティバル
文化庁メディア芸術祭は,情報技術やメディアの上に生まれる多様な表現活動に対し,“現在(いま)”を問い続けるフェスティバルです。世界各地から集う多数の作品は,情報技術やメディアの拡大と浸透によって変化する思考やコミュニケーションの様式を反映し,既存の手法や形式に留まらない多様な表現のあり方を提示します。
本フェスティバルでは,時代とともに進化する表現に“現在”を見出し,優れたメディア芸術作品を顕彰するとともに,その鑑賞機会である受賞作品展を通じて,多彩な作品を広く紹介します。メディア芸術作品が有するリアリティや創造性には,同時代の芸術や文化をより深く理解するための新たな発見があるでしょう。
第25回文化庁メディア芸術祭 開催概要
作品募集:2021年7月1日(木)~9月3日(金)日本時間 18:00必着
審査:2021年9月 ~2022年3月
受賞発表:2022年3月予定
受賞作品展:開催時期・場所については決定次第,公式ウェブサイトでお知らせします。
- アート,エンターテインメント,アニメーション,マンガ部門 募集概要
文化庁メディア芸術祭ウェブサイト(https://j-mediaarts.jp/contest/entry_guideline)より御応募ください。
必要情報を入力し,審査用資料のデータをアップロードすれば完了です。
※詳細は,文化庁メディア芸術祭ウェブサイト,募集要項で御確認ください。
募集部門
アート,エンターテインメント,アニメーション,マンガの4部門が対象です。
□ アート部門
インタラクティブアート,メディアインスタレーション,映像作品,映像インスタレーション,グラフィックアート(写真を含む),ネットアート,メディアパフォーマンス等
□ エンターテインメント部門
ゲーム(テレビゲーム,オンラインゲーム等),映像・音響作品,空間表現(特殊映像効果・演出,パフォーマンスを含む),プロダクト(メディアテクノロジーを活用した製品,研究開発デバイス等),ウェブ・アプリケーション等
□ アニメーション部門
劇場アニメーション,短編アニメーション(オープニング映像,エンディング映像等を含む),テレビアニメーション,ネット配信動画等
□ マンガ部門
単行本で発行されたマンガ,雑誌等に掲載されたマンガ(連載中の作品を含む),コンピュータや携帯情報端末等で閲覧可能なマンガ,同人誌等の自主制作のマンガ等
応募条件
作品が下記に該当するかを必ず確認の上で御応募ください。
□ 2020年9月5日(土)から2021年9月3日(金)までの間に完成または,すでに完成してこの期間内に公開された作品。
※更新,リニューアルされた作品で上記期間中に完成,又は発表された作品も応募可能です。
※応募する作品数に制限はありませんが,同一の作品を複数の部門に重複して応募することはできません。
□ 応募者は作品の著作権を有することが必要です。
作者(著作権者)以外の方が応募する場合は,必ず著作権者に承諾を得てください。
※募集要項・文化庁メディア芸術祭ウェブサイトに記載された応募規定を必ずお読みいただき,同意の上で御応募ください。
各賞
審査委員会による審査を経て,部門ごとに大賞,優秀賞,ソーシャル・インパクト賞,新人賞,U-18賞を決定し,それぞれに賞状(文部科学大臣賞),トロフィー,副賞が贈られます。
メディア芸術祭賞(文部科学大臣賞)
大 賞 : 賞 状 ,トロフィー ,副賞100万円
優 秀 賞 : 賞 状 ,トロフィー ,副賞50万円
ソーシャル・インパクト賞:賞状,トロフィー,副賞 50 万円
※社会の中に実装され,メディアテクノロジーのあり方や人々の行動様式などに新たな変化をもたらし,大きな影響を与えた作品に対して贈られます。
新 人 賞 : 賞 状 ,トロフィー ,副賞30万円
U-18 賞 : 賞状,副賞
※対象資格:西暦2004年4月2日以降に生まれた方
このほか,優れた作品を審査委員会推薦作品として選定します。
また,審査委員会の推薦により,メディア芸術分野に貢献のあった方に対して功労賞を贈呈します。
第25回文化庁メディア芸術祭実行委員会
会長 都倉 俊一(文化庁長官)
運営委員 草原 真知子(メディアアート・メディア考古学研究者/早稲田大学名誉教授/博士(工学))
建畠 晢(多摩美術大学長)
古川 タク(アニメーション作家)
審査委員
<アート部門>
岩崎 秀雄(早稲田大学理工学術院教授)
クリストフ・シャルル(アーティスト/武蔵野美術大学映像学科教授)
竹下 暁子(山口情報芸術センター[YCAM]パフォーミングアーツ・プロデューサー)
田坂 博子(東京都写真美術館学芸員)
八谷 和彦(アーティスト/東京藝術大学教授)
<エンターテインメント部門>
えぐちりか(アートディレクター/アーティスト)
小西 利行(POOL INC. FOUNDER/クリエイティブ・ディレクター/コピーライター)
さやわか(ライター/物語評論家)
時田 貴司(ゲームクリエイター/株式会社スクウェア・エニックス プロデューサー)
長谷川 愛(アーティスト)
<アニメーション部門>
大山 慶(プロデューサー/株式会社カーフ代表取締役)
権藤 俊司(アニメーション研究者/東京工芸大学准教授)
須川 亜紀子(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院都市文化系教授)
水﨑 淳平(アニメーションディレクター/神風動画代表取締役)
他1名
<マンガ部門>
おざわ ゆき(マンガ家)
倉田 よしみ(マンガ家/大手前大学教授)
斎藤 環(精神科医/筑波大学医学医療系教授/批評家)
島本 和彦(マンガ家/株式会社アイビック代表取締役社長)
杉本 バウエンス・ジェシカ(龍谷大学国際学部国際文化学科准教授)
選考委員
<アート部門>
岡 瑞起(筑波大学システム情報系准教授)
岡田 志麻(立命館大学理工学部ロボティクス学科准教授)
後藤 映則(アーティスト/武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科准教授)
高尾 俊介 (甲南女子大学文学部メディア表現学科講師)
萩原 俊矢(Web デザイナー/プログラマ)
平川 紀道(アーティスト)
平原 真(大阪芸術大学芸術学部アートサイエンス学科准教授)
明貫 紘子(キュレーター/研究者)
指吸 保子(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 学芸員)
<エンターテインメント部門>
稲葉 まり(アニメーション作家/イラストレーター)
今井 晋(IGN JAPAN副編集長/ゲームジャーナリスト/美学研究者)
葛西 祝(ジャンル複合ライティング)
土屋 綾子(編集者/ディレクター)
増田 展大(九州大学大学院芸術工学研究院講師)
渡 大輔(跡見学園女子大学文学部准教授)
<アニメーション部門>
青柳 美帆子(ライター)
植草 航(イラストレーター/アニメーション作家)
小野 ハナ(短編アニメーション作家/画家/UchuPeople合同会社代表社員)
高瀬 康司(アニメーション研究・批評家)
タニグチリウイチ(ライター/書評家)
萩原 由香里(帝京大学文学部日本文化学科講師)
<マンガ部門>
伊藤 遊(京都精華大学准教授)
猪俣 紀子(茨城大学准教授)
菅野 博之(マンガ家/神戸芸術工科大学教授)
久保 直子(比治山大学短期大学部美術科講師)
玉川 博章(メディア研究者)
豊田 夢太郎(漫画編集者)
長池 一美(大分大学国際教育研究推進機構教授)
日高 利泰(熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授)
横井 周子(マンガライター/研究者)
- フェスティバル・プラットフォーム賞 募集概要
文化庁メディア芸術祭と連携する機関・団体において,設備・施設等の特性を活かした新しい企画展示案を公募し,優秀な作品に対して賞を贈呈します。第25回は,日本科学未来館の球体展示に関する作品を募集します。
文化庁メディア芸術祭ウェブサイト(https://j-mediaarts.jp/contest_fp)より御応募ください。
※詳細は,文化庁メディア芸術祭ウェブサイト,募集要項で御確認ください。
カテゴリー
「ジオ・コスモス」と「ドームシアター」の2つのカテゴリーが募集対象です。
□ ジオ・コスモス カテゴリー
本カテゴリーでは,日本科学未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」で上映する多視点からの鑑賞を想定した映像作品を募集します。応募作品は、企画案、未完成品、完成品のいずれかとします。
「ジオ・コスモス」とは・・・
日本科学未来館のシンボル展示である「ジオ・コスモス」は,宇宙から見た輝く地球の姿を多くの人と共有したいという初代館長毛利衛の思いから生まれました。同じ映像をさまざまな角度から見ることができ,且つ,正面が存在しないその映像プラットフォームは,平面映像の規則から放たれた,自由な映像表現を可能とします。
□ ドームシアター カテゴリー
本カテゴリーでは,日本科学未来館の「ドームシアターガイア」で上映する映像作品を募集します。応募作品は、企画案、未完成品、完成品のいずれかとします。
©︎4D2U Project, NAOJ
「ドームシアターガイア」とは・・・
ドームシアターガイアは,直径15.24 m,傾斜角23°のドーム型スクリーンに,全天周映像を4K の解像度で2D 及び3D で投影することができる球体映像システムです。
各賞
審査委員による審査を経て,カテゴリーごとに受賞作品を決定し,それぞれに賞状(文部科学大臣賞),トロフィー,副賞が贈られます。
メディア芸術祭賞(文部科学大臣賞)
フェスティバル・プラットフォーム賞
ジオ・コスモス カテゴリー:賞状,トロフィー,副賞50 万円
ドームシアター カテゴリー:賞状,トロフィー,副賞50 万円
審査委員
川村 真司 (Whatever Inc. クリエイティブディレクター/CCO)
水口 哲也 (エンハンス代表/シナスタジアラボ主宰/慶応義塾大学大学院(Keio Media Design)特任教授)
米澤 香子 (Wieden+Kennedy Tokyo Creative Tech Director)