ムーンライティングのプレスリリース
札幌で生まれ育ち、描き続けたマンガ家・三原順の没後25年に合わせて、北海道初となる原画展を、札幌で開催しています。三原順(1952-1995)は、42年の短い生涯の中で数多くの鮮烈な作品を描き、代表作「はみだしっ子」シリーズは熱狂的な支持を得ました。没後も、全作品が文庫で出版され、豪華画集が実現するなど、今もその魅力が多くの人に支持、再発見されています。本展では、初展示となる子供の頃の絵や作文を含む150点あまりの展示作品から、三原順の世界の原点と魅力を探ります。
「三原順の世界展~生涯と復活の軌跡~」
2021年7月22日(木・祝)~8月15日(日) ※7月28日(水)、8月12日(木)は休館
〒060-0001 札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート
Tel. 011-271-1955
入場無料
主催:ムーンライティング、札幌文化芸術交流センターSCARTS(札幌市芸術文化財団)
公式サイト: http://moonlighting.jp/sekaiten/
公式ツイッター: @mihara_sekaiten
©三原順/白泉社
三原順が約40年前に描いた「はみだしっ子」シリーズは、実の親に暴行、放置、監禁、殺されかけて家を捨てた4人の少年が、鋭いまなざしを社会や自分自身にも向けながら、時に楽しく時に泣きながら旅を続ける物語です。独特の魅力に満ちた本作は、他にかけがえのない物語として読者の心をつかみ、熱狂的な支持を得ました。彼女の作品は、自分を徹底的に否定されて育った子どもたちに、自分を取り戻す力を与えてくれていたのです。
三原順没後、絶版作品の復活を望む運動が広がります。彼女の作品に助けられた、何かできることはないか。やがて、三原順の作品はすべて復刊され、幻の作品の出版、特集本や画集まで実現しました。2015年に東京で開催された「~没後20年展~三原順 復活祭」では、日本全国のみならず、海外からもファンがつめかけ、異例の会期延長となりました。そして没後25年、三原作品が札幌に里帰りします。
本展では、三原順の幼少期から未完の遺作までの主な作品、没後の軌跡を年代に沿って紹介し、最後にいくつかの視点で作品を振り返ります。約150点の展示作品のうち、子供の頃の絵や作文はすべて、本展で初展示です。それらは、三原順のマンガ家としての萌芽と、一人の子どもの眼に映った、かつての札幌の風景を伝えてくれています。
三原順の作品には、カラー原画、高校時代の小説、投稿作品など、いくつか所在不明のものがあります。札幌の地で開催する本展では、それらの発見や証言を得られる効果を期待しています。また、多くのマンガ家を輩出している北海道に、マンガ美術館があるべきでは? という展示やイベントも行います。会場では、「三原順の世界展」オリジナルの図録・グッズや、画集『三原順 All Color Works』(2020年、白泉社)などを販売します。
■関連トークイベント 会場:札幌市民交流プラザ 2階 SCARTSスタジオ
1.「三原順のことばを考える」
日時:2021年7月31日(土)13:00~
出演:瀧波ユカリ(マンガ家)、三角みづ紀(詩人)
司会:赤木国香(北海道新聞社記者)
※イベント1は動画配信のみとなりました。
2. 「順さまのワイワイ仕事場(あるいはシュラバ)」
日時:2021年7月31日(土)16:00~
出演:笹生那実(マンガ家)、楡崎玲奈(元アシスタント)
※ライブ中継があります。会場参加は満席となりました。
3.「北海道にマンガミュージアムを!」
日時:2021年8月1日(日)14:00~
出演:ヤマダトモコ(マンガ研究者、明治大学 米沢嘉博記念図書館)
表智之(北九州市漫画ミュージアム専門研究員)
※ライブ中継があります。
動画配信、ライブ中継については、公式サイトのイベントページを参照ください。
http://moonlighting.jp/sekaiten/event/
「三原順の世界展~生涯と復活の軌跡~」
2021年7月22日(木・祝)~8月15日(日) ※7月28日(水)、8月12日(木)は休館
〒060-0001 札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート
Tel. 011-271-1955
入場無料
主催:ムーンライティング、札幌文化芸術交流センターSCARTS(札幌市芸術文化財団)
公式サイト: http://moonlighting.jp/sekaiten/
公式ツイッター: @mihara_sekaiten
©三原順/白泉社