【HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の５冊】”怖い本”５選

今回のキュレーターは、HMV&BOOKS SPOT 伊丹空港 柴田健太郎。

9月も後半になり、いよいよ秋らしく、日中も涼しく日が落ちるのも早くなってきました。
夜が長くなるこの時期、秋の夜長のお供に背筋がヒヤっとするような”怖い話”はいかがでしょうか？
そこで、今月は”怖い本”をテーマにピックアップしました。
コミック、小説、一行で語られる怪談など・・・いろいろな形での”怖い！”をぜひ体験してみてください。

HMV&BOOKSでは、提案型の売り場を通じて、お客さまに本との”出会い”や”発見”を提供しています。本企画によって、オンライン上でも店舗と同じように、お客さまと本との出会いのきっかけを提供できればと考えています。
 

• [コミック] こわい本 5 執念（ＫＡＤＯＫＡＷＡ／角川ホラー文庫） ／ 楳図かずお （出版：ＫＡＤＯＫＡＷＡ 発行：2021年9月発売）【新刊】

漫画界の生きるレジェンド楳図かずお。
幻の本格ホラーシリーズ『こわい本』が新装版で連続刊行中です。
内容の「怖さ」もさることながら、巻末にはあの横尾忠則との対談や、
楳図かずお自身による作品解説といった充実の1冊です！

▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/12135512

• [小説] 黒い家（ＫＡＤＯＫＡＷＡ／角川ホラー文庫） ／ 貴志祐介 （出版：ＫＡＤＯＫＡＷＡ 発行：1998年12月発売）

保険金殺人がテーマの怖い一冊。人間が怖い、通称「ヒトコワ系」の最高峰。
作者が元保険会社勤務ということもあり、描写がとにかくリアル。夢に出てきそうなほど犯人が怖すぎる。未だにこの作品を超えるホラー小説とは出会ったことがありません。
第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/2988578

• [小説] 首無の如き祟るもの（講談社文庫） ／ 三津田信三 （出版：講談社 発行：2010年5月発売）

伝奇ホラーとミステリーを両立させた作品。
シリーズ物の第三作目ですが、これ単体で楽しめます。ミステリーとしては、たった一つ見方を変えるだけで全ての謎が解ける大どんでん返しが鳥肌もの。ホラーとしては、ラストがあまりにも怖すぎて、大人でも泣いたという声も聞きます。
人生でたった一度きりしか味わえないタイプの恐怖だと思います。

▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/3835218

• [その他] 一行怪談（PHP文芸文庫） ／ 吉田悠軌 （出版：PHP研究所 発行：2017年7月発売）

タイトル通り、たった一行で語られる怪談が200本近く収録された珍しい一冊です。ちゃんと一行でゾクっとさせてくれる怪談が収録されており、「公園に垂れ下がる色とりどりの鯉のぼりに、一つだけ人間が混じっている」など…。怖い！

▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/7836657

• [その他] 怖い絵（ＫＡＤＯＫＡＷＡ／角川文庫） ／ 中野京子（出版：ＫＡＤＯＫＡＷＡ 発行：2013年7月発売）

名画の「怖さ」を味わうという新しい鑑賞法を提示して大人気になったシリーズの記念すべき第一弾。「歴史」を理解して分かってくる絵に塗り込められた暗部。
22作品の非情で残酷で、しかし甘美な魅力を案内する一冊。

▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/5490782
 

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• HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の5冊 について

本企画では、毎月テーマを決め、全国のHMV&BOOKSで働く書店員が選書した5冊を紹介いたします。時節や気分にあわせたテーマによる選書が、新たな本との出会いのきっかけになればと考えています。

■HMV＆BOOKS 選書店舗一覧
・HMV&BOOKS SHIBUYA（東京・渋谷）
・HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE（東京・日比谷）
・HMV&BOOKS SHINSAIBASHI（大阪・心斎橋）
・HMV&BOOKS SPOT 伊丹空港（大阪・伊丹）
・HMV&BOOKS HAKATA（福岡・博多）
・HMV&BOOKS OKINAWA（沖縄・浦添）
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