【ライブレポート】『vistlip』昨年延期になった「13th Anniversary【Screams under the Milky Way】」、最後のZepp Tokyoライブ開催!

マーベラスのプレスリリース

 vistlipが10月17日にZepp Tokyoで新型コロナウイルスの影響で中止になった13周年ライブ「vistlip 13th Anniversary Live “Screams under the Milky Way”」を開催した。
 今年の7月7日に行われた14周年記念ライブのアンコールで発表された本公演は、結成記念日に毎年のように同会場に立ってきたvistlipにとって最後のZepp Tokyo(2022年1月に閉館)でのステージとなった。“13”という数字のイメージに着想を得てこれまでと趣向を変えたホラーテイストのコンセプチュアルなライブにしようと企画し、付けられたタイトルが“Screams under the Milky Way”だったのだが、1年以上遅れて開催したライブがハロウィンシーズンだったことは偶然か、もしくは必然か。

 抱えきれないほどの思い出や思い入れを持ったファンが集結する中、ライブはバンドの歴史始まって以来のオープニング。舞台中央の幕が少し開き、風船を手にし、ピエロに扮した智が歌い出したのはライブのために書き下ろされた曲。「紳士、淑女の皆様、Screams under the Milky Wayヘようこそ。Zepp Tokyoにたどり着いた5人の亡霊が失ってしまった大切な時間を取り戻したのです。今宵、あなたをあの不吉な星空のもとにお連れしましょう」とホラーワールドの入口にいざなった。メンバーの衣装もかつてないほどコンセプチュアルで、ピエロやジェイソン、ドラキュラ、ミイラ、狼男をイメージさせる闇の世界の住人たちが勢揃いの様相だ。

 ライブは“Welcome to the show time”と歌うヘヴィでハイブリッドなナンバー「DANCE IN THE DARK」からスタート。セットリストにはライブのコンセプトにふさわしい「Specter of kingdom」や「Night Parade」、アプローチが変化した「Rosalia Lombardo」、「Walking Dead」、「Which-Hunt」など久々に演奏される楽曲も数多く盛りこまれ、歌詞にピエロや魔女、死神などが登場するvistlipのめくるめくダークファンタジーな世界観がこの日のためにクリエイトされたイマジネーションを刺激するCG映像とともに楽しめる超スペシャルな内容となった。重低音が効いた攻めのナンバーから、ドラマティックで切ない楽曲たちにシフトした中盤を挟み、後半ではアニバーサリーライブでおなじみの必殺チューンも演奏された。アンコールでは感謝の言葉が伝えられ、「毎年ここに立たせていただいて、こんなに幸せなことはないと思います」とかけがえのない場所への想いとともに「前に進むしかないタイミング。みんなのvistlipをこれからも先頭で守っていきたいと思います」と宣言。Zepp Tokyoに感謝と敬意の念を込めて「-OZONE-」が奏でられた。

 一瞬、一瞬を目に耳に焼き付けるようにvistlipのアクトを五感で楽しんでいたファンも印象的だった。“約束の場所”だった会場でのライブはもう見られないけれど、vistlipの未来は途切れない。
 2022年の七夕にはきっと新たな再会の場所を用意してくれるだろう。なお、終演後には年内のライブのスケジュールに加え、2022年の春に7thアルバムがリリースされること、東名阪ツアーが開催されることが発表された。

photo by:nonseptic

vistlip 13th Anniversary【Screams under the Milky Way】
SET LIST

M01 DANCE IN THE DARK
M02 the wonderland from LAB.
M03 Specter of Kingdom
M04 GLOSTER IMAGE
M05 WIMP
M06 Night Parade
M07 Mr.Grim
M08 Rosalia Lombardo
M09 星屑、ボクと君へ。
M10 ORDER MADE
M11 chapter:ask
M12 GPS
M13 B
M14 My name is Think
M15 walking Dead
M16 Timer
M17 BEAUTIFUL CHAINSAW
M18 Which-Hunt
M19 HEART ch.
M20 LION HEART
M21 彩
EN1 -OZONE-

<LIVE>
・12. 17(Fri.)「Merry Bell 2021」@CLUB CITTA’
・12. 26(Sun.)V.I.P.LiST limited LIVE「HYSTERIC MEDIA ZONE」@高田馬場AREA
・ 1. 18(Tue.)「HAPPY BIRTHDAY TO THE CENTER LINE」@新宿BLAZE
・2022年2月 V.I.P.LiST限定イベント

<2022年 SPRING>
・7th ALBUM 発売
・V.I.P.LiST&MEMBER LiST限定 東名阪ONE MAN LIVE
・7th ALBUM 東名阪ONE MAN LIVE

<vistlip>

智(Vo.)
Yuh(Gt.)
海(Gt.)
瑠伊(Ba.)
Tohya(Dr.)

2007年結成。
リアルで等身大な言葉を紡いだ歌詞と、多種多様な要素を融合させた楽曲にキャッチーなメロディライン、時折ラップも織り交ぜた他に類を見ないミクスチャー感を持つビジュアル系ロックバンド。
一言では言い表せない世界観とメンバーの特異な個性が際立つライブパフォーマンスを武器にしたライブは必見。
結成日の7月7日にはZeppTokyoにてワンマンライブを行なっており毎年沢山のファンで会場は埋め尽くされる。
日本のビジュアル系ロックシーンの最前線を走り続けている。
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