「超台湾」2019ニコニコ超会議

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース

日本では近年台湾ブームが起きていますが、タピオカドリンクと小籠包だけでなく、多くの深い民俗文化もあります。今年、台湾文化部は中央研究院のデジタル文化センターと、Acerとともに、フォークロアと日常をテーマとしたVR(バーチャル・リアリティ)体験プログラムを携え、日本のインターネット文化イベント「ニコニコ超会議2019」に乗り出します。4月27日に開幕する会議に、文化部は「超台湾」ブースを出展し、地理的な境界を越えて日本の人々に台湾のローカル文化体験を提供します。

超台湾メインステージで演出した電音三太子超台湾メインステージで演出した電音三太子

今年「超台湾」ブースには「超機車」「超廟会」の二つの特設コーナーが設けられます。「バイクの滝」はラッシュアワーの台北橋の最もよく知られる風物詩です。2016年に日本外務省による第9回国際漫画賞を受賞した李隆杰(リー・ロンジエ)は、漫画『愛在機車之海』(バイクの海の愛)で百年間にわたる台湾のバイクの歴史を描き、バイクが走り抜けてゆく都会の壮観な眺めを活写しました。今回の「超機車」コーナーでは、ヘルメット型のエイサーの最新のマイクロソフト複合現実(MR)デバイスAcer OJO 500に、バイク型の体感装置と特殊効果が用意され、体験者はバイカーとなって、360度に広がる台湾の「バイクの滝」の奇観に入ることができます。「超廟会」コーナーでは、漫画『神之郷』(かみのふるさと)に描かれる桃園市大溪の関羽の生誕を祝うパレードの様子が再現されます。展示されるのはモーションセンサー技術により廟会を体感できる音楽ゲームで、生祥楽隊が新しいアレンジで演奏する「風入松」「火神呪」といった北管の調べに合わせ、プレイヤーは廟会の「大仙尪仔」(神将)の扮装をし、ステップを踏んで、台湾の祭りの伝統芸能「陣頭」を体験できます。

「超機車」体験コーナー「超機車」体験コーナー

二つのコーナーのほか、「超廟会」のステージイベントも行われます。台湾の陣頭の上演団体「九天民俗技芸団」と台湾の人気コスプレイヤーElyによる台湾色たっぷりの「官将首」と「電音三太子」のステージでは、鮮やかな隈取りと衣装、生き生きとしたポージングで、伝統文化とサブカルチャーの融合が楽しめます。さらに拡張現実(AR)によって迫力ある音響と照明の演出がなされ、インターネットライブ配信で現場の観客と同時に、息を飲むばかりの台湾文化の美を目にすることができます。また、VTuberの先駆け「虎妮好朋友」(フニーフレンズ)と歌手「空(こん)」も、ステージで共演し「こんなに違う台湾と日本」について語ります。たとえば、中国語と日本語で異なる意味を持つ漢字から生まれた誤解や、日本人旅行者の間で流行している月下老人への縁結び祈願、「擲茭」の占い、台湾のバイク文化、タピオカミルクティーなどについてです。二次元世界から飛び出したキャラクターと現場の参加者は生で交流し、ディープな台湾文化に触れることができます。

 

超台湾メインージ演出した官将首超台湾メインージ演出した官将首

台湾文化部によると、近年は中央研究院と共同で、台湾の漫画月刊誌『CCC(Creative Comic Collection)創作集』を刊行しており、文学者や歴史家、漫画家と共同でテーマを開拓し、台湾の歴史、民俗、生態といった題材に、台湾の文化資産として新たな命を吹き込み、多分野にまたがる共同制作にさまざまな形で挑戦し、知的財産として台湾コミックのイノベーションを進め、多方面の展開可能性を発展させようとしています。さらに、今回は「超台湾」ブースでも『CCC創作集』シリーズの漫画単行本の日本語版や、台湾のクリエイターが日本での刊行を許可した出版物、グッズ、さらに中央研究院デジタル文化センターの許諾のもとにホビージャパンが刊行した日本語版『台北歴史地図散歩』が販売されます。良質な台湾作品の輸出を強化するため、文化部は海外の出版社に対し、ライセンス費用と翻訳費用の助成を行っており、さらに「Books From Taiwan」というサイトを開設し、出版物の一部の英訳などの情報を提供し、小説やノンフィクション、グラフィックノベルなどの台湾オリジナル作品の翻訳出版を支援しています。

ニコニコ超会議は日本のネット文化が大集結する場であり、同時に最先端のディスプレイ技術を発表する重要な場でもあります。「超台湾」ブースでは豊かな歴史、文化と創作コンテンツを運用し、さらに新たなメディアのサポートで、台湾独自の民俗や日常の暮らしに新たな光を当て、ソフトパワーによる日本との文化交流を展開します。「超台湾」の二日間の全日程は「niconico(ニコニコ)」でネット中継されました。

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