「ところざわサクラタウン」における電子通貨決済の実証実験開始について

株式会社KADOKAWAのプレスリリース

株式会社埼玉りそな銀行(社長 福岡 聡)、富士通株式会社(社長 時田 隆仁)、株式会社KADOKAWA(社長 夏野 剛)の3社は、埼玉県所沢市にある大型文化複合施設「ところざわサクラタウン」において、「ケロロ軍曹」などのキャラクターイラストをデザインした電子コイン「サクラタウンコイン」による電子通貨決済の実証実験を2021年11月1日(月)から2022年4月10日(日)<予定>まで実施します。

1.背景・目的
昨今の新型コロナウイルス感染症拡大で、外出自粛による娯楽施設や商業施設の集客減少が大きな課題となっています。一方で、ICT技術の進展により、クレジットカードや電子マネーだけでなく、地域限定の電子通貨・電子商品券といったキャッシュレス決済が急速に普及しています。本実証実験にあたってはデザイン性のある電子コインが利用者・取扱店においてどのように評価されるか、日本最大級のポップカルチャーの発信拠点として集客力があるところざわサクラタウンで検証します。顧客満足度やエンターテインメント性、地域振興策としての効果のほか、システムの安全性を検証し、新たなサービスの創出を通じた地域社会の発展に貢献します。

2.実証実験について
実証実験開始時、電子コインは、ところざわサクラタウン内の書店「ダ・ヴィンチストア」にて購入可能とし、当該店舗の買い物の支払いに利用することができます。今後、取り扱いを希望する敷地内の他施設や周辺施設へ順次拡大する予定です。また、電子コインの発行を行うシステムはアジャイル方式※で開発し、デザインも順次追加することで、本実証実験期間中においても都度更新や改修を通じて、ご利用するお客さまの利便性、魅力向上を目指します。なお、キャラクターイラストを使った電子コインの発行は銀行初となります。
※システムやソフトウェア開発手法の一つで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装と開発を進めていくことで、従来の開発手法に比べて開発期間が短縮される。

● 数十種類のキャラクターのコインを使う・集める楽しみがあります
電子コインには、「ケロロ軍曹」をはじめとした数十種類のキャラクターのイラスト、コメントがついており、どのコインを使い、貯めるかを考える楽しさがあります。また、他の電子マネーにはない「おつり」の概念があるため、おつりでどんなコインがもらえるのかという楽しみも生まれます。買い物ができる通貨としての機能は2022年4月10日(日)までとし、以降、2022年4月30日(土)まで個人間で授受を行えるデザインコインとしての楽しみ方を提供する予定です。

【実証実験の概要】
電子通貨実施期間(予定)
 2021年11月1日(月)~2022年4月10日(日)
 電子通貨決済の実証実験終了後、2022年4月30日(土)までは個人間で電子コインの授受のみ可能とする予定です。

取扱場所
 ・ところざわサクラタウン(埼玉県所沢市東所沢和田3丁目31番地3)および周辺施設
 スタート時はダ・ヴィンチストア(ところざわサクラタウン2階)にて電子コインの購入・利用の取り扱いを開始し、順次他施設へ展開予定。

コインのキャラクター
 ・ケロロ軍曹
 ・コバトン(埼玉県マスコット)
 ・さいたまっち(埼玉県マスコット)
 ・トコろん(所沢市イメージマスコット)
 ・りそにゃ(りそなグループのコミュニケーションキャラクター)
今後、順次拡大予定です。

【各社の役割】
埼玉りそな銀行
電子コインの発行者。利用者から電子コインを受け取った加盟店に対して、売上金の支払いを行う。

富士通
本スキーム提供者。Ridgelinez株式会社(社長 今井 俊哉)が本スキームにおけるシステムとキャッシュレス機能を提供。コレクション性があり広告掲載可能なブロックチェーン技術を活用(特許出願中)。

KADOKAWA      
ところざわサクラタウンの運営会社および「ケロロ軍曹」の版権元。電子コインの発行店舗であるダ・ヴィンチストアを直営。

【実証実験における電子通貨決済の流れ】

3.今後について
実証実験終了後も引き続き、埼玉りそな銀行とKADOKAWAは、ところざわサクラタウンの集客や地域振興策を検討していきます。また、埼玉りそな銀行と富士通においては、本スキームの県内他地域の展開や地域振興券および商品券電子化への応用等について検討します。

以 上
 

 

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