株式会社ブシロードのプレスリリース
株式会社ブシロード（本社：東京都中野区、代表取締役社長：橋本義賢、証券コード：7803、ブシロード）の連結子会社である株式会社ブシロードミュージック（本社：東京都中野区、代表取締役社長：森川浩、ブシロードミュージック）は、今般、学校法人上野学園（所在地：東京都台東区、理事長：石橋香苗、上野学園）と上野学園石橋メモリアルホール（所在地：東京都台東区、本イベントホール）の取得に関する契約を締結いたしましたことをお知らせいたします。なお、本イベントホールは、株式会社劇団飛行船（本社：東京都中野区、代表取締役社長：大場隆志、劇団飛行船）が運営し、「飛行船シアター」として2022年春にリニューアルオープンすることを予定しております。本イベントホールは自社での使用の他、上野学園および他社様への貸出しも予定しております。
- 取得の経緯
ブシロードグループはIPを軸としてアニメ、ゲーム、音楽、イベント、MDなど様々な事業展開を行うIPディベロッパー戦略を推進しており、近年は舞台発となるオリジナルIP「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を皮切りに「アサルトリリィ」や「ROAD59 -新時代任侠特区-」など舞台展開を含むIPプロデュースを強化しております。
また、2020年2月にはマスクプレイミュージカルの公演を行う劇団飛行船を連結子会社化するなど、その体制を積極的に拡充してまいりました。
一方で近年のエンターテイメント業界では演劇場やライブ会場の不足が深刻化しており、コロナ禍において一時的には解消していたものの、その段階的な収束に伴っての一層の深刻化が懸念されております。
そこで、ブシロードグループは音楽・舞台事業を担うブシロードミュージックにて、公演会場の確保円滑化およびイベント開催費用の低減を図る狙いから、イベントホールの取得の検討を開始し、今般、上野学園と条件について合意、本イベントホールの取得契約を締結いたしました。
本イベントホールの運営についてはミュージカル公演で55年の実績を持つ劇団飛行船が行い、また今後、劇団飛行船は上野学園と協力し、これからのAI時代に求められる教育として、表現力、コミュニケーション力、創造力を養う演劇教育である『演育』※1の普及開発にも取り組んで行くことを予定しております。
本イベントホールの取得によりブシロードグループは今後より一層、ライブエンターテイメントに注力してまいります。
- 関係者コメント
本ホールの取得に関し、ブシロードミュージック 森川浩代表取締役社長は以下のように述べています。
「多くの方々に愛されてきました本イベントホールを上野学園から引継ぎ、新たな芸術・文化の拠点として皆様に一層愛されるランドマークにしてまいりますので、引き続きご愛顧のほどお願い申し上げます。上野学園をはじめ今回の契約締結に尽力いただきました関係者の皆様にお礼を申し上げます。」
本ホールの運営を行うことになった劇団飛行船 大場隆志代表取締役社長は以下のように述べています。
「劇団飛行船は創立55年を迎え、演劇を通じて芸術文化活動を行ってまいりました。この度、創立117年を迎え、音楽を通じて芸術文化活動の歴史と伝統を有する上野学園とパートナーシップを結ぶことができることは、大変貴重な出会いで、とても嬉しく思っております。このことを通じて、音楽と演劇における芸術文化の更なる発展と、これから求められる新しい教育の開発に、一丸となって取り組んでまいります。」
今回の契約締結を受け、上野学園 石橋香苗理事長は以下のように述べています。
「上野学園はブシロードミュージックが本ホールを新しい時代の文化振興の拠点と位置付けていることに共感いたしました。創立117年の歴史と伝統を持つ上野学園は、ブシロードグループや劇団飛行船と新たな教育の開発に取り組む好機ととらえております。この契約締結により、両当事者だけでなく、日本の芸術文化の発展、上野地域への貢献にも引き続き寄与してまいります。」
- 本イベントホールについて
上野学園の講堂として1974年に誕生した旧石橋メモリアルホールを改築。
バルコニー席を設け、座席数は508席。
舞台周りの天井、壁の形状を踏襲し、定評のあった旧ホールの響きを再現。
また、防振のためホール全体を浮床構造とし、録音にも対応できる音楽空間を実現しています。
■名称
上野学園石橋メモリアルホール
（2022年春、「飛行船シアター」に改称を予定）
■用途
音楽ホール
（大ホール：508席）
■所在地
東京都台東区東上野四町目38番地2
■所有権
東上野四丁目ビルディングの区分所有
＜全体＞
構造：鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造地下２階１３階建
築年：2010年1月
床面積：15,467㎡（4,686坪）
地籍：2,405㎡（728坪）
＜専有部分＞
構造：鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造５階建
床面積：2,768㎡（838坪）
１階1,441㎡（437坪）/２階829㎡（251坪）/３階188㎡（57坪）
地下１階187㎡（56坪）/地下２階121㎡（37坪）
敷地権：割合1,442,798分の316,505 527㎡（160坪）
■建物外観
■大ホール
■画像著作権表記
©㈱エスエス
※建物外観及び大ホール画像を掲載いただく際は、権利表記として上記の記入をお願いします。
- 改称及び開業予定について
本イベントホールの運営は全国の文化施設との協力関係を有する劇団飛行船が行います。
また、取得後、一部設備の工事を予定しており、開業までのスケジュールは以下のとおりを予定しております。
(1)契約締結日
2021年10月29日
(2)物件引渡期日
2021年11月30日
(3)内装工事着工予定
2021年12月2日
(4)オープン予定
2022年3月頃（予定）
- リニューアル計画について
ホール内設備については以下のリニューアルを予定しております。
・音楽ホールから音楽文化ホールに変更し、舞台公演にも対応します
・吸音設備を充実させることにより、音の残響時間をコントロールできるようにします
・270度プロジェクションマッピングを導入し、没入感を楽しむことができます
- ホール貸館について
2022年4月以降、外部への貸館を実施予定です。
貸館依頼の受付については今後お知らせいたします。
- 劇団飛行船とは
劇団飛行船は、世界名作童話を中心とした本格的な舞台ミュージカル（マスクプレイミュージカル）などを主にお届けする劇団として1966年9月8日に創立し、今年で55周年を迎えました。
「幼い胸に美しい夢と感動」「劇団飛行船の進化と革新」「世界一になる劇団の確立」をテーマに新たな価値を創造し、人々の心の豊かさに貢献します。
＜作品紹介（一部抜粋）＞
・「アラジンと魔法のランプ」（平成13年度児童福祉文化財 受賞）
・「そんごくうの大冒険」（平成14年度児童福祉文化財 受賞）
・「ピーターパン」（平成17年度児童福祉文化財 受賞）
など
◆劇団飛行船 公式サイト
https://hikosen.co.jp/
※1【演育とは】
『演育』とは、劇団飛行船の代表取締役社長 大場隆志が理事長を務める公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会が提唱する、「演劇的な方法」を活用して、表現力やコミュニケーション力、創造力を伸ばしてゆく教育メソッドです。
『演育』では文字を音声にしたり、体を使って表現したり、心を形にしながら、子どもの人間力の基盤を培っていきます。
公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会は、AI時代の到来など予測を超える技術進化の中で、求められる教育も刻々変化しているという認識のもと、「知育」・「体育」のみならず、「情報把握処理能力」をはじめ、対社会、対人間の関係性における「コミュニケーション能力」つまり「自己表現・伝達能力」等の涵養が必須課題であるとし、言葉による表現に加え、身体による表現を用いて相互に伝え合うことの喜びに気付き、様々な表現を用いて、他者との立場や考えを尊重しながら相互伝達を図ろうとする意欲、そして人と違った自由な発想を持つことの大切さを育む『演育』を、これからの教育に不可欠であると言えるものとして提唱しています。