漫画誌『青騎士』からの単行本刊行開始! 第一弾は、虫と話ができる抒情的作品『ムシ・コミュニケーター』

株式会社KADOKAWAのプレスリリース

漫画界に一石を投じようと多ジャンルの作品を集めた漫画誌『青騎士』から、初の単行本が2021年12月20日刊行された。人と話すのが苦手な主人公だが、虫と話せる能力を持つ。しかし、虫たちは弱肉強食の世界で生き、あるときはあっけなく死んでしまう。人と人、人と虫。その、距離はーー。詩篇ののように何度も読み返したくなる作品。

2021年4月から隔月刊で刊行されている漫画誌『青騎士』。多ジャンルの作品を一冊に込め、編集部をまたがって制作するというスタイルを取っている。
今回刊行された『ムシ・コミュニケーター』は、月刊コミック誌『電撃マオウ』編集部員が編集担当をしている。

主人公の森白百佳(もりしろももか)は虫と話ができる中学1年生。人とのコミュニケーションが苦手な彼女は、虫と会話を繰り広げる。虫と仲良くできるという能力を持ちながら「弱肉強食の世界で生きるもの」という虫のあり方を受け入れており、いつも仲良くなった虫は傷つき、時には死んでいく。
人と人、人と虫。伝えたくても伝わらないもの。伝わっても、つながらないもの。

抒情的でありながら、現実を直視する潔さを感じる。私たちの身近な存在の虫たちを通して、命を考えさせられる。

単行本第1巻は、『青騎士』に連載された4話と、WEBで公開した3話の計7話と描き下ろしを収録。

◆内容
ムシの世は、常に無情(ダンゴムシ、モンシロチョウ)
無題(アリとアリジゴク)
安全地帯、基本ナシ(アメンボ)
初めてだと、思えた(スズメバチ)
選ぶ、特別。選べない、普通。(オオムラサキ)
わかりあえないのも、また虫。(ダイオウグソクムシ)

 

「ムシ・コミュニケーター 1」表紙画像「ムシ・コミュニケーター 1」表紙画像

一人でランチしているところへ傷ついた蝶が舞い込む一人でランチしているところへ傷ついた蝶が舞い込む

雌を争って他の雄に負けたのだと言う雌を争って他の雄に負けたのだと言う

入学したてのピカピカの自分も今は一人ランチ・・・入学したてのピカピカの自分も今は一人ランチ・・・

瀕死の蝶からは意外な一言に涙が溢れる瀕死の蝶からは意外な一言に涙が溢れる

 

『青騎士』とは
ネットでのレコメンド機能やジャンル化されたコミック誌が、近年の漫画とのおもな接点ですが、恋愛、ラブコメ、歴史、4コマなどいろんなジャンルの作品を1冊に収録し、新しい漫画との出会いを提供しようと生まれたのが『青騎士』です。社内の編集部をまたいで制作されているのも特徴です。2021年12月20日には第5号(青騎士第5A号、青騎士第5B号の2冊同時)が発売になります。『ムシ・コミュニケーター』連載中。
誌名:青騎士(あおきし)
創刊:2021年4月20日
発行:KADOKAWA
サイズ:天地240mm×左右170mm
※誌名の「青騎士」は、20世紀初頭、ドイツのミュンヘンに集まった画家たちによる芸術集団の名称であり、またヴァシリー・カンディンスキーとフランツ・マルク、ふたりの編集者・執筆者によって1912年に出版された年刊誌の題名でもあります。伝統的な価値観を乗り越えようとする、先駆的な出版活動が「青騎士」に込めた意味です。

「青騎士第5A号」表紙「青騎士第5A号」表紙

「青騎士第5B号」表紙「青騎士第5B号」表紙

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