美術家・会田誠氏が高3の予備校生時代に描いた作品が初公開! 活躍中のアーティスト・クリエイターのブルーピリオド時代を展示する「あの人のブルーピリオド」を発表

ブルーピリオド展製作委員会のプレスリリース

作品:《無題》 1983紙、木炭65×50cm ©AIDA Makoto Courtesy of Mizuma Art Gallery
ポートレイト:Courtesy of Mizuma Art Gallery
 

ブルーピリオド展製作委員会は、2022年6月18日(土)~9月27日(火)の期間、東京 天王洲 寺田倉庫G1ビルで開催される『ブルーピリオド』初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」(以下ブルーピリオド展)にて、「あの人のブルーピリオド」と題し、美術家・会田誠さんを始めとする活躍中のアーティスト・クリエイター6名のブルーピリオド時代の作品を展示します。
さらに、主人公・矢口八虎のように、悩みもがきながら、アートの道を志す若手アーティストを紹介・発掘するプロジェクト『ブルーアートプロジェクト』の1つとして、今、注目の現代アーティスト20名がマンガに登場した課題をテーマに作品を制作する「ブルーアートコラボレーション」を始動します。作品を同展にて展示し、その後アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」にて販売します。
4月29日に始まった「ブルーアートオーディション」はエントリー者が作品や制作風景の投稿期間に入っており、6月5日まで開催中です。美術を題材にした作品ならではの展示を通し、新しいアートとの出会い、新しいブルーピリオドとの出会いを創出することで、漫画展としてだけでなく、アート展としても楽しめる展示を目指します。

■「あの人のブルーピリオド」

“ブルーピリオド” とはピカソの20代前半の画風を指し、そこから転じて、孤独で不安な青年期を表す言葉です。今回、ブルーピリオドの主要な舞台の1つである「美大受験」に着目し、現在活躍中の6名のアーティストの予備校時代や美術の道を本格的に歩み始めた時代の作品を展示します。日本の美大受験には多くの批判が寄せられているのは事実ですが、一方で、日本のアートを語る上で切り離せない存在でもあります。美術史においては見過ごされがちな「予備校時代」のアートの側面を知っていただくだけでなく、美大に進学しなかった方など幅広いキャリアを持ったアーティストを紹介することで、これからアートを志す若い世代にとっても多様な選択肢を提示できたらと考えています。*コーナー監修:荒木慎也(美術史家/美術教育学者、多摩美術大学非常勤講師)

〈参加アーティスト・クリエイター〉(*50音順)
会田誠、小玉智輝、近藤聡乃、冨安由真、服部一成、水戸部七絵

〈参加アーティスト・クリエイター/展示内容の紹介〉(*50音順)

Courtesy of Mizuma Art Gallery

会田誠(あいだまこと)
1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画、写真、映像、立体、パフォーマンス、小説、エッセイ、漫画など表現領域は国内外、多岐にわたる。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとらわれない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。近年の主な展覧会に「天才でごめんなさい」(森美術館/東京 2012-13)、「考えない人」(ブルターニュ公爵城/フランス 2014)、「GROUND NO PLAN」(青山クリスタルビル/東京 2018)、昨年は「パビリオン・トウキョウ2021」に参加、神宮外苑に建てられた《東京城》は大きな反響を呼んだ。

高校3年生の夏休みにお茶の水美術学院の夏期講習で描いた木炭デッサンを今回初公開いたします。 

小玉智輝(こだまともき)
1998年生まれ。美術家・梅津庸一氏が主宰する私塾パープルーム予備校の第三期生として活動を開始。17年より東京をメインに数々の展示を開催する一方、ファッションブランドとのコラボレーションなども展開してきた。儚くも野性味溢れるペインティングで、葛藤する人間のリアルな内面を映し出す。

地元の山形を離れパープルーム予備校に参加した17歳時に、絵との向き合い方を模索しながら制作した水彩画5点を展示いたします。

近藤聡乃(こんどうあきの)
1980年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。2000年にマンガ家デビュー。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。主な個展に、2019年「近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前」三菱地所アルティアム/福岡。2018 年「MAM SCREEN 008: 近藤聡乃」森美術館/東京。2008年よりニューヨーク在住。

高校3年生時に御茶の水美術学院の学内イベントのために描いたマンガ「女子校生活のしおり」原画を展示いたします。

冨安由真(とみやすゆま)
現代美術作家。2005年に渡英し、ロンドン芸術大学Chelsea College of Artsの学部と修士にて学ぶ。2012年に帰国。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。主な個展に「アペルト15 冨安由真 The Pale Horse」(金沢21世紀美術館/2021-22)、「漂泊する幻影」(KAAT神奈川芸術劇場/2021)、「くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」(資生堂ギャラリー/2018)など。現在、東京藝術大学及び女子美術大学非常勤講師。

1浪時に代々木ゼミナール造形学校で描いた油彩作品を展示いたします。

服部一成(はっとりかずなり)
グラフィックデザイナー。1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリーランス。主な仕事に、「キユーピーハーフ」の広告、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のVI計画など。

高校3年生の秋にすいどーばた美術学院で制作した『オイルサーディンの缶詰』の平面構成を展示いたします。

水戸部七絵(みとべななえ)
画家。 東京藝大大学院在籍。一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴み、重厚感のある絵画を制作する。14年の米国滞在をきっかけに、現在まで「顔」をテーマとした絵画に取り組んでいる。20年に愛知県美術館に「I am a yellow」が収蔵、22年に東京オペラシティ project Nにて個展を開催。近年、上野の森美術館「VOCA 奨励賞」を受賞、菅田将暉「ラストシーン」のCDジャケットのカバーを手掛ける。秋にEUへ留学を予定している。

高校3年生時に横浜美術学院で描いた油彩画『トマトのある静物画』を展示いたします。

■「ブルーアートコラボレーション」
漫画『ブルーピリオド』の主人公・八虎のように、悩みもがきながら、アートの道を志す若手アーティストたちがいます。ブルーピリオド展製作委員会では、そんなアーティストの作品に触れる機会を届け、アートをもっと開かれたものにしていく『ブルーアートプロジェクト』を行っています。展覧会のポスターなどで使用するキービジュアルを、全国の美大受験予備校の生徒34名に自由な完成で描いてもらいコラージュしたもので制作するなど、様々なステークホルダーとともにアートの魅力を多方面から探っていくことで、若手アーティストが注目されるきっかけやアートへの新たな興味関心の入口を作り、ブルーピリオドから、新しいアートの可能性を広げていきます。

今回、同プロジェクトの1つとして、現代アーティストと新しい作品を制作する「ブルーアートコラボレーション」の実施を決定。今、目覚ましい活躍をする現代アーティスト全20名に、マンガ内で主人公の八虎が挑戦した課題で作品を創作してもらい、ブルーピリオド展にて展示、さらにアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」で販売します。展示されるアーティストは前期・後期で入れ替わる予定です。多彩な感性から生まれる表現にご期待ください。

〈参加アーティスト〉*50音順
前期:6/18(土)〜8/5(金) 全8作家
新井碧、⼤澤巴瑠、岡田佑里奈、清川漠、小西葵、仲衿香、長谷川彩織、やんツー

後期:8/6(土)〜9/27(火) 全12作家
大西茅布、工藤時生、鮫島ゆい、杉田万智、杉本憲相、杉山日向子、suma、永田優美、フカミエリ、
松田ハル、山ノ内陽介、ユゥキユキ

〈テーマにする作中課題〉
・私の好きな風景 (「【一筆目】絵を描く悦びに目覚めてみた」にて登場)
・私の大事なもの (「【9筆目】課題が見えてもどうしようもねぇ」にて登場)
・自画像(本当の自分)(「【16筆目】脳汁ブシャー」にて登場)
上記3つのうち1つを選び、作品を創作。

〈ArtSticker〉
株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。  【ArtSticker Webサイト】https://bit.ly/3wMyNq8

■ブルーアートオーディション
『ブルーアートプロジェクト』の1つで、アーティストデビューを目指す方のためにブルーピリオド展とTikTokが組んで、クリエイターオーディションを開催しています。TikTokにて、ハッシュタグをつけて自身のアート作品をTikTok LIVE及び動画投稿を通して紹介するだけで参加できるオーディションです。4月29日からエントリーを開始し、現在はエントリー者による制作風景や作品の配信・投稿を6月5日まで開催しています。審査結果は6月15日(水)に発表。審査で選ばれた優秀な作品はブルーピリオド展にて展示します。

〈特設サイト〉
https://activity.tiktok.com/magic/eco/runtime/release/6266500fc84992033ee61a49?appType=tiktok

※エントリー期間は終了しております。
なおエントリー済みの方は、6月5日(日) 23:00までLIVE配信・動画投稿での応募参加が可能です。
※結果発表:6月15日(水)
※詳細は「ブルーアートオーディション」特設サイトをご確認ください。

〈TikTokについて〉
TikTokは、モバイル向けのショートムービープラットフォームです。私たちのミッションは、創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。TikTokには、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ドバイ、ムンバイ、シンガポール、ジャカルタ、ソウル、東京などの国と地域にグローバルオフィスがあります。

■開催概要
展示会名:「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」
会期  :2022年6月18日(土)~9月27日(火)
(前期:6月18日(土)~8月5日(金) 後期:8月6日(土)~9月27日(火))
時間  :10:00~20:00 ※最終入場は閉館時間の30分前まで
会場  :東京 天王洲 寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2丁目6−4)
主催  :ブルーピリオド展製作委員会
協賛  :TikTok、寺田倉庫株式会社
後援  :品川区
協力  :ArtSticker、新宿美術学院、SCRAP

オフィシャルホームページ:https://blueperiod-ten.jp/
ご掲載の際のお問合せ先 :050-5541-8600(受付時間 9:00~20:00)
             customer@blueperiodten.com

コピーライト:本展示における関連画像を使用する際は必ず下記のクレジットをご記載ください。
       ©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

■チケット情報
オフィシャルホームページ(https://blueperiod-ten.jp/)よりチケット購入ページを案内。会場で楽しみたい方、オンラインで楽しみたい方、両方で楽しみたい方それぞれに向けたチケットをご用意しています。

〈会場で楽しみたい方〉
・ブルーピリオド展入場券
寺田倉庫G1ビルで開催される「ブルーピリオド展」の入場チケットです。
一般 2,000円/高校生・大学生 1,400円/小学生・中学生 900円

・音声ガイド付き入場券
一般 2,700円/高校生・大学生 2,100円/小学生・中学生 1,600円
※音声ガイド単品での追加購入 800円

〈オンラインで楽しみたい方〉
・ブルーピリオド展デジタル
会場へ行けなくても、バーチャルエキシビションやスペシャル動画など、複数のデジタルコンテンツが楽しめます。​共通 1,500円
※音声ガイドを含みます。

〈会場とオンライン両方で楽しみたい方〉
・特別チケット
「ブルーピリオド展」と「デジタルコンテンツ」の両方がセットで楽しめる、お得なチケットです。
一般 3,300円/高校生・大学生 2,700円/小学生・中学生 2,200円
※音声ガイドを含みます。
※表記はすべて税込です。

■ブルーピリオドとは
山口つばさによる漫画。「月刊アフタヌーン」(講談社)にて連載中(コミックスは最新12巻が好評発売中!)。2020年にはマンガ大賞を受賞し、2021年にはMBS・TBS系列にてTVアニメ化。2022年3月に天王洲 銀河劇場にて舞台化を果たした。

■物語のあらすじ
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎は、ある日一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す。

■ステートメント
ブルーピリオド展 〜アートって、才能か?〜

絵が上手いことは、才能か。
藝大に行くひとは、天才か。
いや、毎日必死で、手と頭を動かし続けた結果だ。
評価される絵には、法則がある。
受かる絵にも、基準がある。
でも、法則だけが、基準だけが、美術の全てではない。

漫画『ブルーピリオド』は、
そんな答えのない美術の世界にのめり込んだ
高校生の八虎とその仲間たちの物語。

作中絵画や没入型シアターなど、
藝大を目指す道のりを追体験する展示から、
名画解説などのアートを
身近に感じることができる展示まで、
さまざまな企画を通して
ブルーピリオドの世界に迫っていく。
新しいブルーピリオドとの出会い、
そして、新しいアートとの出会いが、今はじまる。
 

 

 

 

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