第1回ひろしま国際平和文化祭　ひろしまアニメーションシーズン

◎環太平洋・アジアの達成にフォーカスするアワード「ゴールデン・カープスター」開設！
　このたび、ひろしまアニメーションシーズンは、アワード「ゴールデン・カープスター」を創設します。本アワードは、環太平洋・アジア地域のアニメーション界を対象に、2020〜2021年の2年間を中心に近年特筆すべき成果を残したと思われる個人・団体・組織 複数組を、20名以上の国内外の専門家たちによる推薦やリサーチをふまえ、選考するものです。

第一回目となる今回は、以下の計６組が受賞者として決定しました。（５０音順）

クリスティン・ベルソン（ソニー・ピクチャーズ アニメーション　長編＆シリーズ　プレジデント／アメリカ合衆国）
受賞理由：『スパイダーマン：スパイダーバース』（アカデミー賞®受賞作品）、『ミッチェル家とマシンの反乱』（アカデミー賞®ノミネート作品）などによる、ハリウッド・アニメーションにおける新たなビジュアル・スタイルの導入に対して。

サイエンスSARU（制作スタジオ／日本）
受賞理由：『映像研には手を出すな！』の世界的な評判、『犬王』や『平家物語』における歴史の新たな捉え直しなど、相次ぐ先鋭的なプロジェクトの発表に対して。

謝文明（ジョー・シェー、アニメーション監督／台湾）
受賞理由：アニメーションにおいて稀有なホラー／サスペンスというジャンルの追求が、ザグレブ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ等の短編アニメーション『ナイト・バス』において結実したことに対して。

ドキュメンタリー・アンド・エクスペリメンタル・フィルム・センター（DEFC）（制作スタジオ・映画祭運営ほか／イラン）
受賞理由：イランにおけるオルタナティブなアニメーション表現を30年以上にわたり支え、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門グランプリほか世界中で多数受賞した『第四の壁（The Fourth Wall）』（マフブーベフ・カライ監督）をプロデュースしたことに対して。

フェイナキ：北京アニメーションウィーク（アニメーション・イベント／中国）
受賞理由：北京における国際的なアニメーションのイベントの開催や積極的かつ地道な上映活動を通じて、中国のアニメーション界と国際的なシーンをつなげ、表現の生態系に多様性をもたらしていることに対して。

水尻自子（アニメーション監督／日本）
受賞理由：VRアニメーション『オタワムレ』および短編アニメーション『不安な体』の国際的な相次ぐ受賞を通じて、日本における個人作家の活動に新たな道筋を示したことに対して。

ゴールデン・カープスターの授賞式は、8月17日に開催されるひろしまアニメーションシーズン2022開会式内にて行います。また、映画祭期間中には受賞を記念した関連プログラムを開催します。その第一弾プログラムについても、本日発表（謝文明、DEFC、フェイナキ：北京アニメーションウィーク、水尻自子）。映画祭公式ホームページの「プログラム」をご覧ください。

「カープスター」とは？＝広島人に馴染みの深い鯉と、煌めく星が合わさった生物で、ひろしま アニメーションシーズンのマスコットキャラクター。

◎「環太平洋・アジアコンペティション」、審査員決定！
　今年1月7日から2月２８日までの募集で計86の国・地域、2,149作品の応募があった「三井不動産リアルティ中国　Presents ひろしまアニメーションシーズン2022 コンペティション」は、環太平洋・アジアの才能発掘にフォーカスする「環太平洋・アジアコンペティション」と作品のジャンルごとに５つのカテゴリに分けて競う「ワールド・コンペティション」の２つのコンペティションを開催します。

今回、「環太平洋・アジアコンペティション」の３名の審査員を発表します。

　初めての長編アニメーション『The Crossing』が昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員特別表彰を受賞した油絵アニメーションの巨匠フローランス・ミアイユ（アニメーション監督／フランス）、北米最大のアニメーション映画祭「オタワ国際アニメーション映画祭」のアーティスティック・ディレクターでインディペンデント・アニメーションについての著作も多いクリス・ロビンソン（作家／カナダ）、そしてゴールデン・カープスター受賞者の謝文明（アニメーション監督／台湾）。３名の審査員は、映画祭期間中に来広し、審査とともに特別プログラムも行います。

 「環太平洋・アジアコンペティション」の受賞作品は、映画祭最終日の8月21日の授賞式にて発表されます。

◎ワールドコンペティション、カテゴリ賞・審査員個人賞決定！
　また、先立って審査員が発表されていた「ワールド・コンペティション」は映画祭に先駆けて事前審査を行い、カテゴリ賞、審査員個人賞が決定！　各賞については、8月17日（水）の開会式にて授賞式を行います。

【ワールド・コンペティション】

 ＜カテゴリ「寓話の現在」：フィクション系の作品が対象＞
カテゴリ賞：“Skinned” Joachim Hérissé監督（フランス）
アーサー・ビナード賞：“Confessions of an English Ant-Eater “ Alex Crumbie監督（イギリス）
世武裕子賞：“In the Mountains” Wally Chung監督（アメリカ合衆国）
宮﨑しずか賞：“PRINCE IN A PASTRY SHOP “　Katarzyna Agopsowicz監督（ポーランド）
観客賞：映画祭期間中に観客の投票により決定

＜カテゴリ「社会への眼差し」：ドキュメンタリーなど社会問題を扱う作品が対象＞
カテゴリ賞：”Salvia at Nine” Jang Nari監督（韓国）
杉野希妃賞：『喪失の家（The House of Loss）』 Jinkyu Jeon監督（日本＝韓国）
 藤岡朝子賞”：”All Those Sensations in My Belly” Marko Dješka監督（クロアチア）
矢野ほなみ賞：”Mom, what’s up with the dog?” Lola Lefevre監督（フランス）
観客賞：映画祭期間中に観客の投票により決定

＜カテゴリ「物語の冒険」：アニメーションならでのやり方でユニークな物語を語る作品が対象＞
カテゴリ賞：“Darwin’s Notebook” Georges Schwizgebel監督（スイス）
田中泯賞：“The blind writer” Georges Sifianos監督（ギリシャ）
原田裕規賞：“My Father’s Damn Camera” Milos Tomic監督（スロベニア）
ニヘイサリナ賞：“ミニミニポッケの大きな家で” 幸洋子監督（日本）
観客賞：映画祭期間中に観客の投票により決定

＜カテゴリ「光の詩」：ポエティックな表現を行う作品が対象＞
カテゴリ賞：”Archipel” Felix Dufour-Laperriere監督（カナダ）
馬定延賞：”Intermission” Réka Bucsi監督（ハンガリー）
真鍋大度賞：”Clockwise” Toni Mitjanit監督（スペイン）
山村浩二賞：”Zoon” Jonatan Schwenk監督（ドイツ）
観客賞：映画祭期間中に観客の投票により決定

＜カテゴリ「こどもたちのために」：次世代を背負う子供たちに観てほしい作品が対象＞
カテゴリ賞：”A Town Called Panic: The Summer Holidays” Vincent Patar監督, Stéphane Aubier監督（フランス、ベルギー）
しりあがり寿賞：”Spinning” Tzu-Hsin Yang (Cindy Yang)監督 （台湾）
広松由希子賞：”Miranda! – El arte de enamorarte” Dante Zaballa監督（アルゼンチン）
宮嶋龍太郎賞：”In Nature” Marcel Barelli監督（スイス）
観客賞：映画祭期間中に観客の投票により決定

　なお、今回の映画祭は、「環太平洋・アジアコンペティション」および「ワールド・コンペティション」の各カテゴリすべてに観客賞を設け、審査員による賞と同じ重要度をもたせる予定です。両コンペティションの受賞作品（審査員による賞や観客賞）は、映画祭のアーティスティック・ディレクター２名（山村浩二、宮﨑しずか）が選出するグランプリの対象となります。

◎「ひろしまアニメーションシーズン2022」のトレイラーが完成！
　さらに、第一回開催である「ひろしまアニメーションシーズン2022」のトレイラーも完成しました。映画祭アーティスティック・ディレクターの山村浩二による総合監修のもと、山村浩二、宮﨑しずか（本映画祭アーティスティック・ディレクター）、矢野ほなみ、宮嶋龍太郎（ともに本映画祭コンペティション選考委員・審査員）、マフブーベフ・カライ、ナタ・メトルーク、是恒さくら（すべてH-AIR ひろしまアーティスト・イン・レジデンス招聘アーティスト）の７名が、映画祭マスコットキャラクターのカープスターをモチーフに、リレー形式のアニメーションで共演しました。音楽は、山村浩二作品にはおなじみの、冷水ひとみが担当。「みなで作り上げる映画祭」を体現した映像に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R1LNVPM_6hQ

ひろしまアニメーションシーズン2022の上映プログラムは、今後も続々と発表されていきます。公式ホームページ、SNS等に、今後もご注目ください。
http://animation.hiroshimafest.org

【「ひろしまアニメーションシーズン2022」は、2022年8月に広島市が新たに立ち上げる「ひろしま国際平和文化祭」（2022年8月1日〜28日開催）メディア芸術部門のメイン企画として開催されるアニメーション映画祭です。】

※本リリースに関する画像は以下よりダウンロードいただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/1A2n-W3p5P9RiPpGFzkD1Kq9FoOQEgSm0?usp=sharing

【本資料に関するお問合せ】
ひろしまアニメーションシーズン運営事務局
ひろしま国際平和文化祭実行委員会事務局
〒730-0812 広島市中区加古町4番17号(JMSｱｽﾃｰﾙﾌﾟﾗｻﾞ内)
E-mail : info@animation.hiroshimafest.org
担当：栗田：kurita@hiroshimafest.org
「ひろしま国際平和文化祭」: https://hiroshimafest.org
「ひろしまアニメーションシーズン」:  https://animation.hiroshimafest.org