河出書房新社のプレスリリース
先日アメリカのマンガ賞であるアイズナー賞で、コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)を受賞し話題となった萩尾望都の、SF作品の中でも想像力の限界を突き破った、名作中の名作「百億の昼と千億の夜」が、壮大なスケール・迫力・美しさを大判サイズで堪能できる[完全版]となって発売されました。
史実と空想を織り交ぜて、空前絶後のスケール感で語られる宇宙の物語――。
原作である光瀬龍の小説は1965~66年に「S-Fマガジン」に発表。萩尾のマンガ版は1977年より「週刊少年チャンピオン」で連載を開始。「萩尾望都が少年誌に登場!」と当時のファンを驚かせました。
マンガ版の発表から実に45年が経過していますが、全く色褪せることなく、時代を超越し、読み継がれています。
また、本書は過去に一度も電子書籍化されていませんでしたが、今回の完全版では初の電子配信も行います。
【完全版スペシャル特典】
●雑誌掲載時のカラーページを完全再現●
冒頭の美しい2色ページを原画のまま存分に堪能できます。
●カラーイラストギャラリー16ページ●
カバー絵、雑誌の表紙用カット、ポスター用イラストなどを多数掲載。
●貴重なエッセイ5本●
・光瀬龍/1978年執筆 「孤独と情念の子・萩尾望都」
・光瀬龍/1984年執筆 「稀有の才能」
・光瀬龍/1984年執筆 「百億の昼と千億の夜」
・萩尾望都/1984年執筆 「イマジネーションの海である百億と千億」
・萩尾望都/2009年執筆 「阿修羅像の問いかけ」
●初公開を含むイメージスケッチ●
萩尾望都のスケッチブックより、キャラクター設定、プロットなど多数掲載。
●「萩尾望都に聞く SF100の質問」●
本書のために萩尾望都が「SFに関する100のディープな質問」に回答!
●関連年表●
『百億の昼と千億の夜』にまつわる年表を掲載。初出などの資料も大充実。
■著者情報
萩尾望都(はぎお もと)
漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。
光瀬龍(みつせ りゅう)
小説家。SF作品を多数発表し、中でも『百億の昼と千億の夜』『喪われた都市の記録』などの長編は、東洋的無常観を基調にした壮大なスケールの宇宙叙事詩として高い評価を得た。1999年逝去。
■書誌情報
書名:百億の昼と千億の夜 完全版
著者:萩尾望都 光瀬龍(原作)
仕様:A5判/496頁/ソフトカバー
発売日:2022年7月20日
税込定価:2750円(本体2500円)
ISBN:978-4-309-29207-6
[内容紹介]
哲学者プラトン、悉達多(シッタータ)、ナザレのイエス、そして阿修羅王は、世界が創世から滅亡へと向かう悠久の時の流れの中でいかなる役割を果たしたのか? 壮大な時空間を舞台に描く日本SFの金字塔。
特別企画「萩尾望都に聞く SF100の質問」、初公開イメージスケッチなど、豪華永久保存版。