Manga Productionsのプレスリリース
サウジアラビア(以下サウジ)のアニメ制作会社、マンガプロダクションズ(本社:リヤード市)は6月27日、ミスク財団・イニシアティブセンター会長ならびにマンガプロダクションズ会長のバドル・アルアサーケル氏の来日に際し、都内でオープニングセレモニー並びに活動報告会を開催した。
マンガプロダクションズはサウジと日本の強固なパートナーシップに基づき、アニメや映画、ゲームを日本の企業と共同制作し、発表してきた。また昨年度から日本の著名な大学や企業にインターン生を派遣し、学問や仕事を通した次世代の人材育成にも注力している。
■ブカーリ・イサム氏:マンガプロダクションズCEO
「日本が戦後先進国にのし上がったのは、日本のミラクルだと思います。サウジ人留学生は今、福島を乗り越えて復活していく日本の『新たなミラクル』を目の当たりにし、『サウジの奇跡』を創り出すための勉強をしてほしいと思います。現在、アニメだけでなくビデオゲーム、マンガ、グローバルメーカーなどにインターン生を派遣しており、日本の考え方をサウジの若者たちに知ってもらいたいと思います。
東海大・東大・東京工科大・名古屋大など大学にもインターンシップの学生を派遣しており、彼らは再生可能エネルギーや自動車工学、ゲームデザインなどを勉強して帰ってきます。サウジは長年石油を輸出してきましたが、今後はコンテンツを輸出できるようにしたいです」と語った。
■バドル・アルアサーケル氏:ミスク財団・イニシアティブセンター会長ならびにマンガプロダクションズ会長
「日本とのパートナーシップは非常に大事です。日本は優れた文化に蓄積されたノウハウ、特にマンガで優れた実績があり、ミスク財団との協力があれば、物理的な距離が遠くても大きな成果が上がると確信しています。NPO法人や民間などと様々なパートナーシップを実現し、相互補完しながら若者の生活を変えていくものを創りたいと思います。ミスク財団の基本理念である『人間の理性を築き上げる』ことに基づき、様々な活動を通して個人の人間性や社会全体へ影響を及ぼし、世界の若者が平和構築に寄与できるような社会を創りたいと思います。」とコメントし、日本の各企業とのパートナーシップが若者と世界にとって不可欠だと強調した。
■清水 慎治(しみず・しんじ)氏:東映アニメーション株式会社常務取締役
「教育が大切だと考えておられるムハンマド皇太子。アニメーションでそのお手伝い出来ることを光栄に思っています。サウジから昨年インターン生を11人受け入れましたが、彼らは終業の時間が来ても、さらに残ってもっと絵を描きたいと熱心で、目がキラキラしていました。アニメは100人以上が共同作業しますが、彼らはそのために経験を積み上げている段階です。サウジ発のコンテンツを彼らが作り上げてゆくのも遠い先のことではないでしょう」と希望を持ったコメントを述べた。
■軽部 征夫(かるべ・いさお)氏:東京工科大学学長
「バイオテクノロジー、バイオサイエンス分野に現在24名のサウジ人留学生を受け入れています。最近では医療保健分野に興味を持ち始め、看護や臨床工学への留学生もいます。病院実習など大変な部分もありますが、授業を介した学生交流というのも深いです。サウジの学生は目が輝き貪欲に文化を吸収しようとする姿勢が見えます。サウジの若い学生が、日本で様々な経験をし、多分野での活躍を祈念しています」とサウジ人学生の態度を称賛した。
■ティーザー上映・祝電披露・覚書締結
スピーチの合間にマンガプロダクションズによる新作アニメ『アサティール(Asateer)~未来の昔話~』、5月のカンヌ国際映画祭にも発表した映画『ジャーニー(The Journey)』のティーザーが上映された。また、東京都知事の小池百合子(こいけ・ゆりこ)氏からの祝電も披露された。
同発表会の後半は、『マンガプロダクションズと東京工科大学』『マンガプロダクションズと株式会社KADOKAWA』『ミスク財団とみずほ銀行』の覚書(MOU)が締結された。
同会には、共同制作を進めているコンテンツビジネス関係・インターンシップを受け入れている各大学のトップが出席し、日本政府ならびにサウジアラビア関係者・報道記者とともにティータイムで交流をした。
【会社概要】 マンガプロダクションズ = Manga Productions
所在地:Al-Fazary Square, Diplomatic Quarter, Riyadh, KSA
代表者:CEOブカーリ・イサム = Essam Bukhary
URL: http://manga.com.sa/
お問い合わせ先: マンガプロダクションズ 東京オフィス (担当:安倍)
TEL:03-5251-8020
e-mail:eri.abe@manga.com.sa