子供たちの “連休明けブルー” に寄り添いたい。鳥取市のケーキ店が絵本を自費出版

株式会社KOONeedsのプレスリリース

　夏休みが明けて新学期。久々の友達との再会を楽しむ子供たちがいる一方、長期休み明けにつらい気持ちや苦しさを抱える子供たちもいます。(内閣府が2016年にとりまとめた「自殺対策白書」によりますと、1972～2013年の42年間の18歳以下の自殺者を日付別に整理すると、夏休み明けの9月1日が131人で最多となっています)
　鳥取市でケーキ店を営む私・酒井百代は、コロナ禍で学校生活を不安がる子供たちを勇気づけるオリジナルストーリーの絵本を今年３月に自費出版しました。この絵本が、様々な理由で「学校に行きたくない」と“連休明けブルー”を抱える子供たちにも寄り添えると感じ、各地で絵本の読み聞かせ会を実施しており、次回は9月25日(日)「わらべ館」でピアノ演奏と歌付きで開催します。

▶「学校に行きたくない」子供を救いたい…ケーキ店が作った絵本　

くーにーずで販売しているケーキ

絵本制作のきっかけは、長引くコロナ禍で、来店するお客様などから「マスク生活で子供が周囲と上手くコミュニケーションが取れず、学校生活を不安がっている」と聞いたことです。ケーキ店としてどう元気づけられるか考える中で、絵本のプロデュースを思いつきました。約１年かけて「学校に行きたくないという男の子を、くまの主人公・くーたんが励まし元気づけるストーリー」や絵を準備。今年3月に5000部を自費出版し、自身のケーキ店や大手書店、ネット通販で販売中です。

▶絵本の読み聞かせ会を行っています

6月22日認定こども園「とっとりまなびや園」読み聞かせ会

コロナ禍に加えて長期休み明けと子供たちの不安が重なるこの時期を、くーたんのようにポジティブに乗り切ってほしいと、鳥取市内の各地で絵本の読み聞かせ会を実施しています。最近では地域のこども園や、絵本のミュージアム「わらべ館」様で開催し、興味津々に聞いてくれた子供たちが「学校で喧嘩をすることもあるけどくーたんのことを思い出して元気になりたい」などと感想を話してくれました。

読み聞かせ会のほか、地域の図書館・児童館への絵本の寄贈なども積極的に行っています。

▶次回の読み聞かせ会のお知らせ

山陰放送「テレポート山陰」取材の様子

イベント名：「くーたんのがっこうっていいな ~絵本と歌の世界~ 秋」

内容：絵本「くーたんのがっこうっていいな」の読み聞かせと３曲ピアノ演奏のミニコンサート
日時：2022年9月25日(日)　午後1時30分～2時
場所：鳥取市鳥取県鳥取市西町３丁目202「わらべ館」いべんとほーる
定員：70名
料金：わらべ館入館料が必要（一般500円）
出演者：酒井百代（うた・朗読）森康子（ピアノ）

読み聞かせ会3回目となる今回は、絵本に合わせて制作したオリジナルソング「あおぞらプール〜ぼくとくーたんの日々〜」を始め、子どもたちに人気のある「どんな色がすき」「シアワセ（NHKおかあさんといっしょ）」の3曲をピアノ演奏と歌で披露。ステージのスクリーンには絵本の挿絵を大きく映し出して朗読を行い、絵本にはない今回の読み聞かせ会限定のイラストも登場します。

▶絵本を通して伝えたいメッセージ

絵本を自費出版した酒井百代

絵本では、悩みを抱える男の子に対し、くーたんが優しく言葉をかけ続けます。２人のやり取りを通して、自身の状況をポジティブに捉えたり、相手の考え方に想像力を働かせたり、それを尊重して受け入れる柔軟さを養ったりしてほしいという想いを込めました。

子どもが喜ぶ見た目にこだわり

私が営むケーキのお店・KOONeeds(くーにーず)も、「子供のためのケーキ屋さんを」と13年前に夫婦でオープンさせましたが、このコロナ禍で子供たちがケーキを買いに来ることが激減し寂しい思いをしていました。
つらい状況でも「新たに子供たちを元気にする方法を考えることができる」とポジティブに捉えて絵本出版に至ることができたのは、くーたんの考え方そのものです。子供はもちろん、大人になっても読み返してもらえるような絵本になってほしいと思っています。

また、ケーキ店のプロデュースらしく実際に販売しているケーキのイラストも登場させました。

●書籍概要　　　　　　　　　　　　　　　　　　

書名：くーたんのがっこうっていいな　　　　　　　　　　
サイト：https://kooneeds.com/
Instagram：https://www.instagram.com/natural.kootan/　　　　　　　　　　　　　　
定価：本体1500円＋税　　　　　　　　　　　　　　　　
発売日：2022年3月2日　　　　　　　　　　　　　　　　　
作：くーにーず／原案・絵：朝陽このみ