ライセンスビジネス向けマッチングプラットフォームの実証実験を開始

住友商事株式会社のプレスリリース

住友商事は、キャラクターなど知的財産(IP)のライセンスビジネス向けマッチングプラットフォームである、CHARATARO(キャラタロウ)の本格事業化に向けた実証実験を開始しました。本件は当社の社内起業制度「0→1チャレンジ2021(ゼロワンチャレンジ2021)」にて、新規ビジネスの優れたアイデアとして選出された案件です。

ライセンスビジネスの課題

有名なキャラクターIPを使用した嗜好品や子供服など、さまざまなコラボレーション商品であふれるライセンスビジネス。IPは漫画やアニメのキャラクターにとどまらず、SNS発のキャラクターや、Youtuberなどのクリエイター、有名企業・商品まで多様化し、日々増加しています。

一方で、多くのIP保有者(ライセンサー)とIP使用者(ライセンシー)は、需給や条件を効率的に合致させる方法が少ないという課題を抱えています。ライセンスビジネスは、IPに知名度があるから成功するとは限らず、ターゲットに適したIPを選択することが重要になります。しかし、ライセンサーとライセンシーの出会いにおいては、展示会への出展や人づての紹介などアナログな手法が中心となっています。

CHARATAROとは
CHARATAROは、IPのライセンサーとライセンシーが効率的に出会うマッチングプラットフォームです。ユーザーは、取引先一覧からターゲット、商材、時期などの条件をもとに自社の希望と合う相手を見つけ、商談を申し込むことができます。

実証実験では、多くのファンを抱えながらも、リソースやコネクション、タイミングなどの問題でライセンスビジネスが出来ていなかったIPのライセンサーたちを中心にプラットフォームを提供することで、従来の方法では難しかったマッチングが成立するか検証します。
 

サービス上で取引先の募集、検索、および条件の確認が出来るため、スムーズなマッチングが可能

 

 

掲載案件ごとにIPの基本情報や条件などが記載されており、ニーズに合ったIPを見つけることができる(上図は実際の画面と異なる可能性があり、キャラクターは架空のもの)

パートナーの一社であるアダビトは、自社が保有するIPである「あさみみちゃん」についてCHARATAROの先行トライアルに参加し、大手玩具メーカーや、大手エンターテインメント企業とのマッチングが成立しました。アダビトの代表取締役社長の後藤颯太氏は、「『あさみみちゃん』の認知が広がる中、ライセンスビジネスを通じたグッズ販売などへの進出を検討したが、関係先との繋がりや社内のマンパワーがなく困っていた。広くライセンシーとの出会いの場を提供してもらえるのはありがたい」と話します。

TikTokでマスコットキャラクター部門1位の280万フォロワーを獲得するなど、各種SNSで人気を博するキャラクター「あさみみちゃん」。ライセンシーとのマッチングにCHARATAROを活用している

住友商事が取り組む意義
住友商事は映画・アニメへの出資を通じたライセンサー事業および、キャラクターグッズの製作などのライセンシー事業の経験を有し、ライセンサー・ライセンシー双方について知見や実績を蓄えてきました。さらに、システムインテグレーターのSCSKや当社グループのDXを加速する技術専門会社Insight Edgeなどをグループ会社に持ち、デジタルに強みがあります。実証実験に用いるCHARATAROのβ版サービスは、Insight Edgeが開発しました。

 

CHARATAROは、マッチングのみでなく、その後の商品監修や販売実績の管理など、ライセンスビジネスの業務フロー改善、および海外進出にも取り組み、ライセンスビジネスの課題を一気通貫で解決するソリューションとなることを目指します。住友商事は、経験がない事業者もライセンスビジネスに参入し、国内・海外での商品展開を実現できる未来を構築し、日本のIPの価値最大化に貢献していきます。

実証実験への協力者を募集中!

実証実験にご協力いただける事業者の方を募集しています。
ご興味のある方はWebサイトからぜひご連絡ください。
https://charataro.com/
 

 

https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2022/group/20221107_2

 

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