Whatever Co.のプレスリリース
クリエイティブ・スタジオ Whatever Co.(本社:東京・港区/CEO:富永 勇亮、以下「Whatever」)が参画する、同社クリエイティブディレクター 川村真司による初長編作品『HIDARI』のパイロットフィルムが完成いたしました。
2023年3月8日(水)午前10:00より『HIDARI』公式YouTubeチャンネルにて公開いたします。また、同時公開のメイキング動画では、約1ヶ月半に及んだ撮影の様子などもお楽しみいただけます。
数多くの作品と逸話が残る、江戸時代の彫刻職人「左甚五郎」。実存したのかが定かではないこの伝説的な職人の物語を、江戸の史実と絡めて大胆に再構築。その物語を、左甚五郎の作品と同じ“木彫”による人形を使って描く「ストップモーション時代劇」です。今回は、本作の映画化を目指して約5分のパイロットフィルムを製作しました。
▶ストップモーション時代劇『HIDARI』(パイロット版) |
原案・脚本・監督を務めるのは、国内外で数々の賞を受賞し米誌Creativityにて「世界のクリエイター50人」にも選出された、川村真司氏。そして、クリエイティブ・スタジオ Whatever 、世界のストップモーション界を支える最高峰のアニメーションチームである、ドワーフ スタジオとTECARATが共同制作しました。また、HIPHOPシーンを牽引するSPIN MASTER A-1とShing02が音楽を担当し、躍動感溢れる殺陣のシーンやエンディングも見どころの一つとなっています。「木」にとことん拘った映像演出が光る、伝統的でありつつ全く新しいストップモーション作品をぜひご覧ください。
今後は、「第1回 新潟国際アニメーション映画祭」での上映&トークショーや、ほぼ日が運営する「TOBICHI 東京」にて展示イベントを予定しています。また、グローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」(http://bit.ly/hidari-kickstarter)でのサポーター募集など、海外展開へ向けたプロジェクトも同時に始動。先行公開にてパイロットフィルムを観た細田 守氏や堤 大介氏、佐渡島庸平氏など各界の著名人からは、映画化に向けた期待の声が多く寄せられています。
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『HIDARI』パイロットフィルムについて
■見どころ
⽊彫⼈形のストップモーション+時代劇による、⽇本独⾃のエンターテインメント作品!
世界で人気を誇る日本産コンテンツ「ジャパニメーション」。海外のアニメーションとはまた違った独特の映像文法、ダイナミックなアクション表現などで、独自の発展を遂げてきました。そのジャパニメーションの世界を、これまでほとんど試みられてこなかったストップモーションという技法で描き出すことで、誰も見たことのないようなエンターテインメント作品を生み出しました。そして、その物語の舞台も、ジャパニメーション発祥の地である日本古来のエンターテイメント「時代劇」。まさに日本独自の美意識が詰まった、類を見ない映像表現となっています。
「木」にとことん拘った映像演出
彫った動物に命を吹き込むという逸話が残る左甚五郎。その逸話をなぞるように、本作の人形は全て木彫で作られ、映像の魔法を使って命を吹き込んでいます。木彫のテクスチャを活かしたキャラクターや義手のデザインはもちろんのこと、斬られた時の血の代わりに「おがくず」が吹き出すといった、木ならでは素材感を活用した演出も発明し、独自の映像美を作りだしています。
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作品情報
タイトル:
ストップモーション時代劇『HIDARI』パイロットフィルム映像
公開日時:
2023年3月8日(水) 午前10:00
公開場所:
『HIDARI』公式YouTubeチャンネル
本編URL(尺):
https://youtu.be/DpefYPLH67A(5分32秒)
メイキング動画:
https://youtu.be/VHO6rTyyG6M
公式Twitter:
https://twitter.com/hidari_movie
公式Instagram:
https://www.instagram.com/hidari_movie/
クレジット:
©dwarf/Whatever/TECARAT
【STAFF】 ※抜粋
原案/脚本/監督:川村 真司 共同監督/キャラクターデザイン:小川育 声の出演:森一馬、緒方賢一 アニメーター /アクション・クリエイター:稲積君将 アニメーター:オガダシゲル 木彫/立体キャラクターデザイン/コンセプトアート:八代健志 音楽:SPIN MASTER A-1、Shing02 プロデューサー:松本紀子、相原幸絵、及川雅昭、大内まさみ クリエイティブディレクション:Whatever プロデュース/アニメーションスタジオ:ドワーフ 造形・美術制作:TECARAT
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『HIDARI』プロジェクトについて
■長編作品のあらすじ
左甚五郎は江戸時代に実在したとされる、大工にして天才彫刻師。
彼の数々の逸話と史実を紡ぎ合わせたのが本作の物語である。
若く才能溢れる大工の甚五郎は、親方達と共に江戸城改築という大事業にかかわることとなる。
しかしその完成間際、江戸城に隠された秘密の口封じのため、他の大工や親方と共に罠にはめられてしまう。彼以外の仲間は皆殺しとなり、彼自身も利き腕である右腕を失う。
絶望する甚五郎を突き動かすのは、復讐の二文字。
その天才的な大工の技術を用い、失った右腕を強力なカラクリ義手に設え直した甚五郎。
共に生き延びた相棒のネコ(後に彼の代表作、眠り猫のモデルとなる)と共に、復讐の旅に出る。
そんな彼を、人はいつしか「左甚五郎」と呼ぶようになっていた。
次々と仲間の仇を討ちながら、黒幕に迫っていく一人と一匹。
やがて将軍家の巨大な陰謀に気がつき、運命の地である江戸城へと再び乗り込んでいく。
しかし自らが改築を手がけた江戸城は、最新兵器が搭載された難攻不落の要塞と化していた!
巨大なカラクリ武器で武装された江戸城で、果たして甚五郎は首謀者を討つことができるのか?
■左甚五郎とは?
左甚五郎とは江戸時代に活躍したとされる実在不明な伝説の彫刻職人。左利きであったために「左」という姓を名乗ったという説や、はたまた地元の大工に腕の良さを妬まれて右腕を切り落とされたため「左」と呼ばれるようになったなど、その名前の由来も諸説あります。日光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作といわれる彫り物は全国各地に100ヶ所近くあるそうです。しかしその製作年は安土桃山時代 – 江戸時代後期まで300年にも及び、その設置場所もさまざまであるので、左甚五郎とは一人ではなく各地で腕をふるった工匠たちの代名詞として使われたとのではないかとも言われています。
本作では、この実存したか判らない左甚五郎というキャラを最大限に活用し、フィクションの中に伝承や史実を編み込んでいこうと考えています。養父とされる甲良宗広をはじめ同時代を生きた石出吉深帯刀や徳川家綱といった歴史上の人物や、江戸城改築、慶安の変、明暦の大火といった史実を絡めることで、歴史ファンタジーとして物語に厚みを持たせていきます。また、現在でも実際に観に行くことができる左甚五郎の作品「眠り猫」や「野荒らしの虎」などの「モデルとなったキャラクター」も作中で登場させていく予定です。もしかしたらこういった出会いや事件があったからこの彫刻が生まれたのかもしれない。そんな「歴史の二次創作」を楽しめる映像作品にしたいと考えています。
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パイロット版 登場キャラクター
左甚五郎
隻腕の彫刻職人。孤児だった頃に犯した罪で捕縛され、目蓋に「五」の入れ墨が彫られている。江戸城改築に参加した際、仲間の裏切りによって生き埋めにされ、育ての親である甲良宗広と仲間たち、そして右腕を失う。それ以来、復讐のため旅を続けている。失った右腕には自ら作った木彫りのカラクリ義手を装着している。
犬丸
甚五郎が追う仇の一人。甚五郎同様、罪人であった証である「犬」の文字が大きく顔に入れ墨されている。元々は甚五郎と同じく甲良宗広に拾われて修行を共にした兄弟子だったが、陰謀に加担し江戸城の事件を引き起こして以来姿をくらましていた。今は「犬丸組」という町奴の頭目として様々な悪事に手を染めている。
眠り猫
甚五郎の旅のお供をするブチ猫。後に日光東照宮「眠り猫」のモデルとなる。普段は道具箱の上で眠り続けているが、いざと言う時は甚五郎を助けるナイスな動きを見せる。
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「第1回 新潟国際アニメーション映画祭」にて上映&トークショー
2023年3月17日(金)〜3月22日(水)に開催される「第1回 新潟国際アニメーション映画祭」にて、『HIDARI』(パイロット版)上映&トークショーを実施いたします。
上映日時: 場所: 登壇: チケット: 公式サイト: イベント詳細ページ: |
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TOBICHI東京での展示イベントについて
糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」が運営するTOBICHI東京(千代田区神田錦町)にて、撮影に使用された左甚五郎をはじめとする木彫人形達を展示いたします。
期間: 住所: 公式サイト: イベント詳細ページ: |
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グローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」のサポーター募集について
世界で最も有名なクラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて、海外向けのクラウドファンディングを開始いたします。
実施期間: Kickstarterプロジェクトページ: |
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制作スタッフ
川村 真司 |Masashi Kawamura[原案/脚本/監督]
180 Amsterdam、BBH New York、Wieden & Kennedy New Yorkといった世界のクリエイティブエージェンシーでクリエイティブディレクターを歴任後、クリエイティブ・ラボPARTYを設立。 その後、2019年に新たなクリエイティブ・スタジオWhateverを設立し、チーフクリエイティブオフィサーに就任。数々のグローバルブランドのキャンペーン企画を始め、プロダクトデザイン、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。 カンヌ広告祭をはじめとした世界の数々の賞を受賞し、アメリカの雑誌Creativityの「世界のクリエイター50人」やFast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」、AERA「日本を突破する100人」などにも選出されている。
<川村監督 コメント> |
Whatever Co. [クリエイティブディレクション]
Whateverは、東京、ニューヨーク、台北、ベルリンを拠点として活動しているクリエイティブ・スタジオ。広告、イベント、テレビ番組の企画・制作、サービス・商品開発など、旧来の枠にとらわれないジャンルレスなクリエイティブ課題に対して、世界的に評価されている企画力・クラフト力を持つメンバーと、最新の技術を駆使した開発を実行できるメンバーが共同で携わることで、「世界の誰も見たことがないけれど、世界の誰もが共感できる」ようなアイデアを作り続けています。
Webサイト: https://whatever.co
ドワーフ(株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND)[プロデュース、アニメーションスタジオ]
数々のキャラクターやコンテンツを生み出し、卓越した技術力のコマ撮り作品で、国内外で評価されるアニメーションスタジオ。NHKキャラクター「どーもくん」、フランスでロングラン上映を続ける「こまねこ」などのオリジナル作品のみならず、さまざまなコラボレーションも行っている。近年ではNetflix「リラックマ」シリーズのほか、TVCM「ゼスプリキウイ」シリーズ、TVアニメ「BEASTARS」「おそ松さん」のタイトルバック映像などを手掛けた。今年で20周年を迎える。
Webサイト: https://dw-f.jp/
TECARAT(太陽企画株式会社)[木彫人形造形、美術制作]
ものづくりスピリットを集結したチーム「テカラ」。
テカラは、コンテンツ制作、広告に関わる映像・美術制作を行うスタジオです。これまでの制作から得た知識と経験をもとに、ストーリー性のあるブランドコンテンツづくり、アニメーション撮影、美術提案を行います。名前の由来は「手から」。アイデアを最終的に具体化するのはいつだって人の手です。みなさまの目に記憶に残るような映像を届けられるよう活動していきます。
Webサイト:https://tecarat.jp/