海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース
一般社団法人日本昔ばなし協会は、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「想い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションとして映像化しました。3月11日(土)滋賀県大津市にて大津市を舞台に制作したアニメ「琵琶の名手と水の姫(逢坂の関清水 蝉丸物語)」の上映会フィールドワークを実施いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
<イベント概要>
日時 | 2023年3月11日(土)10時30分~12時00分 |
会場 | 大津市民会館小ホール/関蝉丸神社 |
プログラム | ■上映会(来場者約100名) ・開会、趣旨説明や挨拶など(5分) ・海ノ民話アニメ「琵琶の名手と水の姫」上映 ・日本昔ばなし協会 沼田心之介監督トークショー ・関蝉丸神社のこれまでとこれからについて ・琵琶演奏 明智旭心さん ・よし笛演奏 近藤ゆみ子さん ・琵琶×よし笛のコラボ演奏 ・海ノ民話 コラボ商品などの紹介 ・終了 ■フィールドワーク(7家族25名) |
<当日レポート(上映会)>
民話アニメの上映に合わせ、沼田監督のトークショー、舞台となった関蝉丸神社の宮司のトークショー、アニメに登場する楽器・琵琶の演奏、びわ湖から生まれた楽器・よし笛の演奏などが披露されました。
上映会には近隣住民を中心に約100人が来場し、90分のプログラムを楽しみました。
沼田心之介監督のトークショーでは、BBCの小西あゆ香アナウンサーとの対談形式で、民話のもつ地域の誇りや学びの力についてのことなどが話され、今回のアニメをきっかけに子供や孫にも語り継いでほしいと呼びかけられました。
物語の舞台となった関蝉丸神社の橋本匡弘宮司からは、昨年で建立1200年を迎えたことや、道開きの神・芸能の神として、また地域の守り神として信仰を集めていたことなどの説明がありました。制作されたアニメは逢坂の関として賑わっていたころの様子がイメージできるものとなっており、神社の歴史を伝えるものとして活用したいと話されました。
筑前琵琶 橘流の明智旭心師範による琵琶の演奏では、戦国武将が馬に乗ったまま琵琶湖を進む『湖水渡』が演じられ、迫力ある琵琶の音が響きました。
日本よし笛協会の近藤ゆみ子会長によるよし笛の演奏では、びわ湖をイメージしたオリジナル曲や、童謡『海』などが演奏され、透き通った優しい高音で会場を包みました。
訪れた人からは「アニメに登場する「琵琶」の本物の演奏やトークショーなど、見ごたえのある上映会だった」「地元の物語がアニメになり嬉しい」などの感想をいただいたほか、会場を訪れた小学校の講師からは、滋賀県の学びとしてアニメを授業で使用したいと申し出がありました。
<当日レポート(フィールドワーク)>
小学校低学年を中心とした7家族、25人が参加しました。民話アニメを視聴後、バスでアニメの舞台となった関蝉丸神社へ。「これやこの 行くも帰るも 別れては知るも知らぬも 逢坂の関」とかかれた歌碑や、関清水と呼ばれた美しい水が湧き出ていたとされる泉の後などを見学しました。また、コラボ商品も展開される予定の「井筒八つ橋本舗」のお菓子工場を見学し、地域とお菓子の関りなどを聞きました。
参加した児童からは「近くに住んでいるが、この神社にそんな歴史があると知らなかったので楽しかった」「お姫様がカメになって川を渡るところが面白かった」などの感想がありました。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会
URL:https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/