株式会社講談社のプレスリリース
講談社(以下当社)が製作したVRアニメーション『Thank you for sharing your world』(以下本作)が、ADC 102nd Annual AwardsのGaming部門でGold賞を受賞しました。2023年5月17日(水)に行われた受賞式では、当社を代表して佐橋八衣(ライツ・メディア局 兼 Kodansha USA Publishing)がトロフィーを受け取りました。
写真はADC 102nd Annual Awardsの受賞式、イベント模様
【ADC 102nd Annual Awardsについて】
ADCアニュアルアワードは、今年で102回目を迎える世界で最も古くから開催されている賞で、広告、デジタルメディア、グラフィック、出版デザイン、パッケージ、プロダクトデザイン、モーション、ゲーム、エクスペリエンス、建築、写真、イラストレーション、ファッションデザインなどの分野で高い芸術性と職人技を発揮した作品を表彰しています。
https://adcawards.org/
【作道雄監督の受賞コメント】
「100年以上前に始まった、世界で最も古い広告デザインの国際賞。そこでゴールドを獲得できたこと、とても嬉しく光栄です。
作る過程で直面した難しい局面も、常に楽しく、ポジティブに乗り越えた仲間の皆さんに、心から感謝しています。」
【NEUUで上映中】
現在XR展示スペース「NEUU」で7月30日(金)まで本作を体験することができます。
住所:東京都新宿区西新宿1丁目5-11
営業時間:9:00〜21:00
体験料:1,200円(税込)
上映期間:2023年5月1日(月)から7月30日(金)
休館日:毎週火曜日・年末年始及び臨時休館
予約ページ:https://neuu.jp/posts_c/thankyouforsharing
【Thank you for sharing your world 作品概要】
本作で挑んだのは盲目の少年が見ている世界をVRで表現すること。「目の見えない人は実は想像力豊かに色鮮やかな世界に生きている」というインタビューをきっかけにオリジナルストーリーを創作、盲目の少年の想像力によって広がる美しい世界をCGアニメーションとインタラクションで実現しました。英語版では盲目の少年役には実際に目が不自由な役者が、自閉症の少年役には軽度の自閉症の役者が出演するなど細部にこだわった作品です。
・監督:作道 雄
・製作年:2022年
・作品尺:約33分
・ジャンル:VRアニメーション
・企画・制作:講談社VRラボ
・製作:講談社
【受賞履歴】
ADC 102nd Annual Awards Gaming Gold賞
Animest Romania 2022 Best VR Short Film受賞
LifeArt Festival 2023 Virtual Reality Award受賞
Los Angeles Film Awards Best Virtual Reality受賞
Barcelona Planet Film Festival 2023 Best Virtual Reality受賞
79th Venice International Film Festival 2022 ノミネート
Kaohsiung Film Festival 2022 ノミネート
Bucheon International Animation Festival (BIAF) ノミネート
【あらすじ】
小学生の頃に病気で視力を失った主人公、タカシ。目の前の世界を想像し、映像として再現することで、日常生活はほとんど不自由なく過ごしている。しかし気持ちは塞ぎがちで世の中に対する興味も日常の楽しみも失っていた。ある日タカシは、シンジという軽度の自閉症の幼馴染に誘われて、二人きりで蒸気機関車のセレモニーを見に出かける。途中あることで喧嘩してはぐれてしまったが、周囲の人々のサポートから、セレモニーで再会を果せた。お互いのことを大事に思っていることに気づき、二人は仲直りをする。と、二人の目の前を、蒸気機関車が迫力いっぱいに通過していく。タカシの想像力は刺激され、シンジの声を頼りに、周囲の世界を次々と思い描いていく。世界はどこまでも広がりを見せ、タカシは、世界は自分の気持ち次第で変えられることを知るのだった。
【メインキャスト(英語/日本語)】
タカシ:ZACH AGUILAR/中川翼
シンジ:NICOLA FRICANO/岡山天音
【メインスタッフ】
監督・脚本:作道 雄
アニメーション監督:半崎 信朗
プロデューサー:石丸 健二
CGディレクター:Gee Yeung
音響監督:太田 昌孝
音楽 : haruka nakamura
【作道雄監督について】
映画監督・脚本家。1990年 大阪府生まれ、京都大学法学部卒業。2014年に映像制作会社「クリエイティブスタジオゲツクロ」を設立、代表に就任。映画監督として活躍する一方、脚本家としてテレビドラマの脚本などを手掛けている。監督作に、映画『神さまの轍』(2018)。脚本作に映画『光を追いかけて』(2021)『アライブフーン』(2022)、NHKテレビドラマ『ペットにドはまりして、会社辞めました』(2022)など。
【株式会社講談社VRラボについて】
2017 年10 月に総合出版社の講談社と国内最大手のデジタルアニメーションスタジオであるポリゴン・ピクチュアズにより設立されたVRを中心とした新しいエンターテイメントを企画・研究するスタジオです。最新のテクノロジーを最大限生かしたコンテンツとは何か?を探求し、それを形にして世界に向けて発信中。
代表取締役:石丸健二
URL:kodanshavrlab.com