美術館の特性を最大限に生かすかつてない巨大ロボット展覧会 『日本の巨大ロボット群像』記者発表開催!

ぴあ株式会社のプレスリリース

昨日6月27日、福岡市美術館、横須賀美術館にて開催される展覧会『日本の巨大ロボット群像』の記者発表を行いました。 

▼展覧会『日本の巨大ロボット群像』
WEB https://artne.jp/giant_robots/
Twitter https://twitter.com/giant_robotsten

架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めています。横浜に登場した「動くガンダム」を始めとする架空の「実物大」ロボットが日本の主要都市に存在し、それらは今や日常的な風景となっているほどです。

『鉄人28号』(1963年)をロボットアニメの嚆矢として、その後『マジンガーZ』(1972年)の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』(1979年)の影響下、今日に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきました。

他の国のアニメーションには見られない、独自の進化と広がりを見せてきたそのデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザイン上、設定上の創意工夫が凝らされ、ファンを魅了してきました。

本展では、『鉄人28号』から近年のロボットアニメにおけるロボットのデザインと映像表現の歴史を、それらの「リアリティ」形成において重要な役割を果たした設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証していきます。その上で、「巨大ロボットとは何か」を観客の皆さんとともに考えていきたいと思います。

記者発表には、山口洋三(本展監修者、福岡アジア美術館学芸課長)、廣田恵介(本展ゲストキュレーター)、五十嵐浩司(本展ゲストキュレーター)が出席。「巨大ロボットの「メカニズム」に注目!」「気分はパイロット? ロボットの「大きさ」を体感できる!」「『内部メカ』にもえる!」「メカニックデザイナー・宮武一貴による圧巻の巨大絵画を展示!」という4つのポイントを軸に、廣田の「製作資料をいくら並べたところで魅力は伝えられない。美術館の特性を最大限に生かす展示の仕方をしたい」という想いの下、「飛び出す絵本の中に入り込んだような感覚」「ロボットの足元からてっぺんまでを体感できる仕組み」「いろいろ発見をし、考察を深めてもらえる内容」など、本展の数々の魅力が語られました。

後半には、本展のために巨大絵画を制作した宮武一貴氏 (メカニックデザイナー)が登場。宮武氏は「精神的に堪えるものがありました」と苦笑しつつ、「いざ鉛筆を持ってみると、体が自然に動くんですね」「このロボットたちにどう皆様に接していただくか、どう魅力を伝えられるか、それを思って描きました」とコメント。廣田は今回の依頼について「お寺に銅像があるように、架空のものを扱う以上、美術館にも神がかった像を配置しないと、と。じゃあ神を宿らせることができる人って誰だろうと考えたとき、アニメーターさんたちが動く絵を描くための出発点となるのが設定画なので、その設定画を描く宮武さんだろうと」と説明。宮武氏は「魂を宿らせることができるかどうか、自分自身への課題でした」「宿せなかったら自分がいる意味がない。そう思いました。完成作品はぜひ会場で御覧いただければと思います」と呼びかけました。本会見の模様は後日公開予定です。

展覧会 『日本の巨大ロボット群像』は福岡市美術館にて2023年9月9日から11月12日まで、横須賀美術館にて2024年2月10日から4月7日まで開催。以降、京都(2024年夏)など追加巡回を調整中です。

チケットはARTNEチケットオンライン(https://artne.jp/tickets)、チケットぴあ(Pコード:686-520)、ローソンチケット(Lコード:83534)にて発売。 またチケットぴあ限定のお得な図録付きチケットは6月30日(金)10時~数量限定販売となります。

詳しくはオフィシャルサイト、オフィシャルTwitterをご確認ください。

▼展覧会『日本の巨大ロボット群像』
WEB https://artne.jp/giant_robots/
Twitter https://twitter.com/giant_robotsten

  • 展覧会 『日本の巨大ロボット群像』の開催概要

〇展覧会名:日本の巨大ロボット群像 - ​巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現- 

      (英訳)Giant Robots: The Core of Japanese Mecha Anime 

〇巡回会場・会期

 福岡市美術館 2023年9月9日~11月12日

 横須賀美術館 2024年2月10日~4月7日

 以降、京都(2024年夏)など追加巡回を調整中。   

                     

〇企画協力  廣田恵介、タルカス(五十嵐浩司) 

  • 展覧会のみどころ

 1)巨大ロボットの「メカニズム」に注目!

主人公のロボットへの「搭乗」、そして「合体」、「変形」は巨大ロボットの、いわば「お約束」。玩具展開を前提としたデザインには工夫が凝らされています。が、そのデザインに隠された「メカニズム」には、それなりの合理性があります。本展では、そうしたメカニズムの魅力を、デザイン画やアニメ劇中の場面などから制作した造作物によってお伝えします。 

2)気分はパイロット? ロボットの「大きさ」を体感できる!

巨大ロボットの「大きさ」は、アニメ劇中にていかに表現されてきたか?1980年代になると、巨大なロボットは実用機械レベルに小さくなり、同時にその表現はリアリティを増します。現実にありそうなそうしたロボットたちの一部分(あるいは全部)を、劇中で設定された通りの大きさに引き延ばしたらどう見えるか? アニメの登場人物になった気分でご鑑賞ください! 

3)「内部メカ」にもえる!

架空のロボットが、あたかも本当に存在するかのように、「内部透視図」が描かれてきました。装甲の裏側、そして隙間にのぞくメカは、架空メカの「実体化」への欲望なのか、制作者のフェティシズムか? 現在ではプラモデルや玩具でも当たり前のように内部メカが再現されることが多くなったロボットの「内部」に注目します。

4)メカニックデザイナー・宮武一貴による圧巻の巨大絵画を展示!

宮武一貴氏(スタジオぬえ)が巨大ロボットをテーマとした、描きおろしの巨大絵画を本展のために制作。美術館ならではの大画面で、宮武氏の描くロボットワールドを堪能してください!

●展覧会『日本の巨大ロボット群像』
WEB https://artne.jp/giant_robots/
Twitter https://twitter.com/giant_robotsten

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