株式会社アトリエえい子のプレスリリース
<あらすじ>
奈津子は幸せな子供だった。大企業で働く父親のもと、不自由なく豊かな生活を送っていた。しかしある日、北海道旅行で霧の中の不思議な少女とすれ違ったとき、彼女はそれまで知らなかった家族の秘密を知ることになる。この出会いは彼女の人生にどんな影響を与えるのだろうか?母親の過去に起きた悲劇とは?月日が経つにつれ、奈津子は想像していた以上に早く成長しなければならなくなる…。
完全復刻版『霧のなかの少女』
定価 3,080円(税込)
ISBN 9784778030391
判型 A5 400頁
発行:小学館クリエイティブ/発売:小学館
https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784778030391
数々の記録を残す「霧のなかの少女」とは…?
講談社と集英社 手塚治虫以来初同時掲載
当時ライバル2大少女マンガ誌で1人の作家の作品が同時に掲載されることはあり得ないことだった。「週刊少女フレンド」(講談社)で『青い髪の少年』を連載中、人気があったために担当編集者がなかなか連載を終わらせなかった。最終回が引き伸ばされているうちに「週刊マーガレット」(集英社)で『霧のなかの少女』が連載スタート。
少女マンガ初 夜9時のゴールデンタイムドラマ化
1975年「家庭の秘密」(TBS)というタイトルでドラマ化。この頃は”マンガは子供のもの”と捉えられていた時代。当時、少女マンガ原作の実写ドラマはスポーツ根性ものやコメディーばかりで大人向けのドラマ化には業界内でも批判の声が上がりました。しかし秋吉久美子・池上季実子主演、そして「あの日にかえりたい」(松任谷由実 当時・荒井由実)が主題歌という話題性も加わり大ヒット。昨今の少女マンガ実写化の先駆けになりました。
ドラマと同時進行で小説版「家庭の秘密」(花村えい子著)、ドラマ版をヒントに主人公の年齢を引き上げたセルフリメイクコミック『白い慕情』(小学館)も出版されました。
フランスの出版社AKATAより「霧のなかの少女」翻訳版 発売決定
フランス語版タイトル「Autant en emporte la brume」
2023年秋発売予定。
Héritagesコレクション
https://www.akata.fr/catalogue/heritages
フランス語版出版記念 複製原画展パリにて開催
パリ、ルーブル美術館地下 カルーセル・ド・ルーブルにて行われるアートフェアに出展。原画の鮮やかな彩りや生命力溢れる筆遣いを限りなく再現した、高品質ジクレー版画を、展示・販売いたします。「霧のなかの少女」漫画原画もジクレーとして蘇ります。
2023年10月20日内覧会 21日・22日
ART SHOPPING PARIS @ Carrousel du LOUVRE
99, rue de Rivoli 75001 Paris
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『少女マンガはどこからきたの?』(青土社)好評発売中
なかなか語られてこなかった少女マンガの成り立ちを漫画家レジェンドたちが語る本。1999~2000年にかけて全4回行われた「少女マンガを語る会」全記録がまとめられ書籍になりました。花村えい子は第1/2/3回に参加。 http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3806
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花村えい子 (1929-2020年)
社団法人日本漫画家協会 名誉会員
フランス国民美術協会(Société nationale des beaux-arts) 正会員
東京工芸大学芸術学部客員教授(2008-2012年)
1929年、埼玉県生まれ。15歳で終戦を迎える。1959年、貸本単行本『虹 別冊』(金竜出版社)に収められた「紫の妖精」でデビュー。1964年、『なかよし』(講談社)での「白い花につづく道」が雑誌デビューとなった。以後、多数の少女マンガ誌に連載を持つ。『週刊マーガレット』(集英社)連載の「霧のなかの少女」はドラマ化されるなど大ヒットし、代表作となる。1975年頃より『女性セブン』(小学館)などに大人の女性向け作品(レディス・コミック)を描き始め、山村美紗・連城三紀彦・内田康夫先生らの文芸作品を原作としたミステリー、「落窪物語」や「源氏物語」などの古典作品のコミック化も多く手がける。2007年にはフランス国民美術協会(SNBA)サロン展覧会にて特別賞を受賞し正会員となるなど、その活動は国内外で高く評価されている。2020年12月3日逝去。 公式サイト http://www.eiko-hanamura.com
<株式会社アトリエえい子 漫画家・花村えい子 マネージメント>