海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース
昨今、世界で海洋ごみ問題が浮き彫りとなっています。山口の海から未来の海を守ることを目的に、県民に「海のごみをこれ以上増やさない」ための広報・啓発を行う中で、今回はいわくにバスを使いながら、山口県民のごみ削減への意識向上につなげる活動を行いました。
今年も市民や市職員をはじめ、市内に事業所を置く企業やボランティア団体など多くの参加者が協力して山口県の未来の海を守るアクションを起こしています。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
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イベント概要
・開催概要:「課長 島耕作」の海洋ごみゼロ啓発ポスターを掲載したバスの出発式
・日 程:2023年7月3日~12月31日
・開催場所:岩国市・岩国市役所 山口県岩国市今津町1丁目14−51
・参加人数:約30人
・協力団体:いわくにバス株式会社、岩国市環境保全課、岩国えきまえ保育園
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島耕作啓発バスとは
マンガ「課長 島耕作」シリーズは山口県岩国市出身の漫画家・弘兼憲史さん原作の人気漫画シリーズです。一般社団法人 山口・海ごみゼロ維新プロジェクトでは、今年度「課長 島耕作」を推進パートナーとして、海洋ごみ問題解決に向けた広報・啓発を県民に行います。
そうした中、弘兼憲史さんの地元である岩国市のいわくにバス協力のもと、「島耕作」の啓発ポスターを掲載したバスを運行し、県民への呼びかけを行います。
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岩国市の園児らと出発!~海洋ごみゼロ啓発バス出発式
イベント当日は、雨予報で悪天候も危ぶまれたもののイベントが実施される頃には雨は上がり、終了するころには晴れ間も見られました。
イベントには岩国市職員、えきまえ保育園の年長園児、いわくにバス社員が参加し、園児らに「リサイクルって知ってる?」と質問を投げかけたところ、「知ってるよ!」「ごみをまた使えるようにするやつ!」などの声も聞かれました。
いざ啓発バスの出発という際には、園児らの元気な「出発進行!」の合図とともにバスは出発しました。
出発式の後、園児を含めた式の参加者とともに、岩国市役所からえきまえ保育園までの街ごみを拾う清掃活動をしました。園児らは積極的にごみを拾い、「色んなごみが落ちてる」「ごみ捨てたらだめだよ」という声も聞かれ、熱心にごみのことを考える機会になったようです。
園児のような若い年代からごみ問題に対する意識を高め、ひいては海洋ごみゼロのアクションを自ら起こすきっかけを創り出す機会になりました。
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参加した園児・男性からの声
●参加したえきまえ保育園の園児
「ごみは皆の迷惑になるのに捨てたらだめだと思いました。おとうさんとおかあさんに今日の話をしようとおもいます。」
●出発式に参加した男性
「園児らは純粋に一生懸命ごみを拾ってくれている。大きくなってもこの思いを忘れずすくすくと育ってくれるのを願うばかり。」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 山口・海ごみゼロ維新プロジェクト
活動内容:山口県民に対して海洋ごみ問題を啓発し、問題意識の醸成を図るとともに、山口の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子どもたちや若者を中心に多くの人が海への関心を高め、行動してもらうムーブメントを起こすことを目的に活動。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。