株式会社オレンジのプレスリリース
-
Orange が開発する“Manga AI Localization” について
弊社では2021年の創業より「Creating a world where everyone enjoys manga」をミッションとして掲げ、世界最高峰のMLエンジニアチームと共に、コンピュータビジョン、自然言語処理を中心に漫画特化の様々な深層学習モデルの開発を進めて参りました。
その内の1つ “Manga AI Localization” では、様々な自社モデルをパイプライン化することにより、従来の漫画のローカライズ(外国語版制作)プロセスの大半を自動化しました。翻訳品質を保証した上で「圧倒的に早く安価に多くのローカライズ」を実現しています。
今回、大人気Twitter漫画「ねこに転生したおじさん(ねこおじ)」とコラボレーションし、イメージビデオを制作致しました。是非ご覧ください。
■今後の展望
“Manga AI Localization”を活用し、翻訳家様と協力することで、これまで日本全体で月に100冊程(*1)行われている日英翻訳出版を、数年以内に10倍の月1,000冊以上をOrange経由で目指します。
縦スクロール漫画やTwitter漫画なども、積極的にローカライズ、海外出版をしていきます。出版社様および個人漫画家様は、是非公式ホームページよりお問い合わせください(*2)。
今後も、システムの拡張(対応言語数の増加や機能追加等)やモデルの改善、AIによるwatermark、漫画のネーム生成モデル、3Dのセルルック表現モデルなど、漫画に関わる様々な深層学習モデルを開発していきます。
(*1) Orange独自のAmazon.comの調査結果
(*2)“Manga AI Localization”は外部提供はしておらず、Orange社内専用のローカライズツールになります。
■調達した資金用途は、主に採用費 / 開発費 / 計算資源(GPU)になります
Orangeでは様々な職種で募集をしておりますが、特に「MLエンジニア」、「翻訳家」、「翻訳編集長」を募集しております。詳しくは以下をご覧ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfQ1WtkiKGg9rLwIdVHYlKGMuumUL9Sd-5kGEXZXl-KSNMuiQ/viewform
-
CEOのコメント
■宇垣承宏(Product Manager 兼 CEO)
2017年のTransformer の発表以来、米国では深層学習モデルに対し更に大きな注目と資本が集まりました。一方日本では ChatGPT がリリースされてようやく、注目が集まり始めた状況です。
そんな中で、漫画のグローバル展開 / 多言語展開において、昨今の深層学習技術を活用すれば、従来よりもずっと多くの作品を世界に届けられると思い、Orange を創業しました。
10年後には世界中の人々が自分達の母語で「日本の名作漫画 “すべて” を読める世界」を実現したいと思っています。
Orangeはまだ社員が10人にも満たない小さなスタートアップですが、ML TeamにはChief AIの曽佐がKaggleのGrandMaster3名と共に、世界最高峰のMLエンジニアの少数精鋭で開発しています。
創業初期メンバーとしてジョインしていただける方がいらしたら、是非応募いただけると幸いです。
また、Orangeはまだまだ計算資源(GPUマシン)が圧倒的に不足している状況です。もし計算資源で何かしらのサポートをいただける方がいましたら是非ご連絡を頂けると幸いです。
-
投資家からのコメント
■千葉道場ファンド 代表取締役 千葉功太郎
10年以上前、宇垣さんが若手の当時からコロプラで活躍しているのを傍で見てきました。コロプラ時代に当時、取締役副社長として採用を担当しており、宇垣さんの入社も嬉しく感じていたことを思い出します。
その後数年後にはコロプラ社を支えていた2大プロジェクトである「白猫」と「黒猫」の2つの事業責任者を”兼任”していたのを鮮明に覚えています。
そんな彼が独立し「全ての名作漫画を全ての言語に翻訳し世界に届けたい」という想いをお伺いし、迷わず、千葉道場ファンドとして出資させて頂きました。
Orangeには日本有数のMLエンジニアと実現可能なメンバーが集まっており、そのミッションの実現のために千葉道場ファンドでも応援させて頂きます。
■グロービス・キャピタル・パートナーズ プリンシパル 磯田 将太氏
漫画家の方々が生み出す作品は、間違いなく日本が世界に誇るカルチャーの代表だと思っています。
昨今の海外でのアニメブームに端を発して、全世界で漫画やアニメのファンが急速拡大する一方で、海賊版の横行や、日本と比較しモバイル漫画アプリが充実していないこと、未翻訳の名作漫画が多い等、まだまだ非常に大きいポテンシャルがあると感じていたときに、宇垣さんにお会いしました。
そんな中、Orangeが水面下で開発している様々なAIプロダクトを見せていただいたときに、そのポテンシャルが最大限に活きるのではと感じ、投資させていただきました。
日本屈指のMLエンジニアチームが、スマートフォンゲームの一時代を席巻したコロプラ2大タイトルの事業責任者と共に、漫画の海外展開を大きく加速しうるプロダクトを開発する。
Day1グローバルのとても魅力的な事業・チーム・フェーズなので、ぜひ一緒に挑戦させてください。
-
会社概要
会社名 :株式会社オレンジ
代表者 :代表取締役社長 宇垣承宏
公式HP :https://orange0.jp/
公式Twitter :https://twitter.com/orange0jp