血統から競馬をみる!サラブレッドの歴史

イギリスで誕生し、日本では公営競技のひとつとして、長く不動の人気を誇る競馬。颯爽と駆けていく駿馬たちの姿は美しく、いつの時代も多くの人々の心をとらえてきましたが、実はそこには並々ならぬホースマンたちの努力があったのをご存知でしょうか?

最近ではネット環境さえ整っていれば、わざわざ競馬場まで足を運ばなくても自宅からでも競馬のオッズを確認したりレースにベッティングできるようになりました。その気軽さから、競馬を楽しむファンも増えてきていると言われています。そんな人気のスポーツ・競馬について、ここでは『血統』という、また違う視点から見ていきたいと思います。

サラブレッドとは?

実は、競馬は『ブラッドスポーツ』と言われるほど、血統が大きく関わってくるスポーツです。競馬をしたことがない人でも『サラブレッド』という言葉をご存知なのではないでしょうか。この言葉、もともとは競走馬のことを指しています。その語源は「Thorough bred」で、つまり訳すると「徹底的に品種改良された血統」を意味しています。これだけを見ても、競馬において血統は切っても切れない存在であることが察せられますよね。

そして、競馬の予想において誰もがまずはじめに意識するのが、その馬の血統なのです。今自分が賭けようとしているその馬の父親が誰で、母親が誰なのか?さらに言えば、祖父母は誰なのか?先祖をたどるとどの馬に行きつくのか?もちろん、血統だけで馬の性能が100%決まるわけではありませんが、調教師や騎手は、血統をもとに競走馬の性格や成長スピード、距離適性などといった個性を推測することがあります。このように、レースの勝敗を予想をする上でも血統が重要な指標であることは、今も昔も変わらないのです。

まずはじめに父馬をみる

血統においてまずはじめに見るべきなのは、その馬の父親と言われています。なぜなら父親の遺伝子が、子供の能力に最も影響を与えると考えられているからです。競走馬は総じて、父親の能力を引き継ぐことが多いため、現役時代に好成績を残した牡馬は、引退後に優秀な子孫を残すためにも父馬となることが基本とされています。こうした牡馬のことを、競馬業界では『種牡馬(しゅぼば)』、または『サイアー』と呼んでいます。このように、父馬の血統を見ていくと、現在の競馬業界で活躍する競走馬は、大きく『サンダーサイレンス系』、『ミスタープロスペクター系』、そして『ノーザンダンサー系』の3つの系統にわけられると言われています。その中でも、日本の競馬業界で存在感を発揮しているのが『サンダーサイレンス系』です。

サンダーサイレンス系の血筋に連なる名馬たち

サンダーサイレンスとは、アメリカで1988年から活躍した名馬です。1988年10月に競走馬としてデビューすると、翌1989年にはアメリカ三冠のうちの二冠(ケンタッキーダービー、プリークネスステークス)に勝利、さらにブリーダーズカップ・クラシックを勝つなど、G1において6勝する活躍を見せ、エクリプス賞年度代表馬にも選ばれました。しかし1990年に右前脚の靭帯を痛めて競走馬を引退、その後、日本で種牡馬としてデビューすることとなります。現在、サンデーサイレンスの血筋は日本の競馬界において、「サンデーサイレンスの血が入っていない馬の方が少ない」と言われるほど、主要の系統となっています。

サンデーサイレンス系に共通する特徴は高い瞬発力と言われています。その血統には、日本ダービーやジャパンカップを制したスペシャルウィークをはじめ、『マイル王』と呼ばれたダイワメジャー、競馬ファンならずともその名を聞いたことがあるという方も多い三冠馬のディープインパクトなど、日本の競馬史に燦然と輝く活躍を残した名馬たちが名を連ねています。また、さらにスペシャルウィークの子にはG1を7勝したブエナビスタ、ダイワメジャーの子には香港マイルなどで勝利したアドマイヤマーズ、ディープインパクトの子には三冠馬コントレイルなど、次の世代にも連綿と優秀な名馬を生み出しています。

このように、競走馬の生産者たちは過去の成功例を参考にしながら、種牡馬と繁殖牝馬、種牡馬と母の父の相性を研究し、より強い馬を生み出す工夫を今も昔も続けています。こうしたコツコツと続けられてきた多くのホースマンたちの努力が、いま私たちが見る競走馬たちの美しい走りを生み出してきたと言っても過言ではないのかもしれません。

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