2024年3月22日(金)@広島県福山市鞆町 福山市立鞆の浦学園
海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース
一般社団法人日本昔ばなし協会は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐことを目的とする活動「海ノ民話のまちプロジェクト」を推進しています。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として開催しました。
当日は、お昼の給食の時間に、校内放送のシステムを利用して、全児童が教室でアニメ「百貫島物語」を鑑賞しました。上映が始まるまで各教室から元気な声が響いていた校内が、上映を開始したとたんに静かに!
そして、アニメ「百貫島物語」上映後、学校のロビーで、6年生全員が出席の下、アニメ「百貫島物語」とコラボして製作されたオリジナル文房具(4種)の贈呈式を行いました。
ノート(B5)、定規(分度器付き)、付箋、マスキングテープの4種の文房具いずれも、アニメ「百貫島物語」の印象的なシーンや登場キャラクターがちりばめられています。
文房具を受け取った6年生は「かわいい」「絶対使う」と好評価。
地元小学生が、地元の民話をこのアニメとコラボ文房具を通して誇りに思い、未来へ語り継いでいってくれることを心より願っています。
<民話『百貫島物語』概要(あらすじ)>
むかし近江の武将、藤原正道が安芸の宮島へのお参りの帰り、鞆の仙酔島そばで、代々伝わる家宝の刀を海に落としてしまいました。鞆の漁師たちに「金を出すので海に沈んだ刀を取ってきてほしい」と頼みましたが、この海域には“フカ(サメ)”が出るため誰も行こうとしませんでした。すると正道は「鞆の漁師は臆病者ばかり。情けない奴らだ」と罵りだしました。それを聞いた大勢の漁師のなかから、一人の若者が、鞆の漁師の名が傷つけられては引っ込んではおれん、と名乗り出ました。銭のためではなく、鞆の漁師が腑抜けではないことを示す、と言って海に飛び込みました。やがて、刀をくわえた若者が浮かび上がってきましたが、刀を正道に渡すと、力尽きたようにそのまま海へ沈んでいってしまいました。正道は自分の不注意のために、けなげな若者を死なせてしまったと、若者のために百貫のお金をだして、近くの島を買い取り、そこに「十一重の石塔」を建てて供養しました。
<イベント概要>
日時 |
2024年3月22日(金) |
会場 |
広島県福山市鞆町後地 鞆の浦学園 |
アクセス |
JR福山駅南口5番バスのりばからトモテツバスでおよそ40分 鞆の浦バス停で下車後、徒歩およそ5分 自家用車で福山中心部からおよそ30分(渡船場周辺に有料駐車場有) |
イベント内容 |
鞆の浦の弁天島(百貫島)が舞台となるアニメ「百貫島物語」の完成を記念して、地元の鞆の浦学園の小学生(全児童)がアニメを鑑賞、その後児童代表へアニメとコラボした文房具4種を贈呈した。 |
<参加者の声>
参加児童:「百貫島物語」の民話の内容を初めて知った。
参加児童:ちょっと怖かったけど、地元の海の風景が出てきてうれしかった。
参加児童:家族にもアニメ百貫島のことを話したい。
学校長:特に低学年の児童は民話「百貫島物語」を初めて知った子どもも多かった。
寄贈頂いたDVDで機会を作って何度も児童に見せたいと思う。
コラボ文房具も、ぜひ勉強含めて使ってほしい。皆喜んでいる。
<コラボ文房具(4種)発売予定>
今回アニメ「百貫島物語」の完成を記念し、福山市の文房具などを製作する丸天産業と連携し、
アニメ「百貫島物語オリジナル文房具」が完成しました。
アニメ「百貫島物語」オリジナルマスキングテープ
アニメ「百貫島物語」オリジナル付箋
アニメ「百貫島物語」オリジナル折りたたみ定規(分度器付き)
アニメ「百貫島物語」コラボオリジナルB5ノート
この4種類の文房具は一般販売を予定しています(2024年4月中の販売開始予定)。RCCWEBショップ(https://shop.rcc.jp/)で全国から購入できる他、地元鞆の浦の観光土産物店などでも販売される予定です。
<百貫島物語>
広島県福山市の海ノ民話アニメーション「百貫島物語」や福山市にまつわる情報はこちらからご覧いただけます。
https://uminominwa.jp/animation/62/
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人日本昔ばなし協会
URL :https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/
団体名称 :一般社団法人瀬戸内プロジェクトin広島
URL :https://hiroshima.uminohi.jp/about/
活動内容 :海と日本プロジェクトのコンセプトをもとに、“広島県民”が“瀬戸内海”への好奇心を持ち、行動を起こすムーブメントを作ることを目指して、展開しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
日本財団「海ノ民話のまちプロジェクト」
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、
次の世代を担う子供たちから、さらに次の世代へと語り継ぐ機運醸成を図ります。この活動を多くの方に知っていただき、「海」との関わりを考える機会にしていただくために活動しています。