VTuberライブプラットフォームとSNS等による効果的な広告配信サービスを開始

-DNP・バルス・KIYONOが連携し、VTuberファンの嗜好を細分化-

バルス株式会社のプレスリリース

バルス株式会社は、大日本印刷株式会社(DNP)、株式会社KIYONOと連携し、バルスが保有するユーザーデータを活用した新たな広告サービスを2024年6月19日(水)から提供します。
この新サービスは、バルスが運営する、VTuber等のアーティストがチケット・ライブ配信・物販・ファンクラブ等をワンストップでファンに提供するプラットフォーム「SPWN(スポーン)」のユーザー属性を分析することで、より効果的な広告をInstagramやLINE等のSNSやGoogleの関連サービスを通じてユーザーに配信します。また、「SPWN」のユーザー属性に近い生活者に向けた広告配信も可能です。
なお、本サービスでは、第三者提供について事前に本人の同意を得たデータを用いて広告を配信します。

  • VTuber ライブプラットフォーム等を活用した広告配信サービス開始の背景

VTuberの市場は、2023年度に前年比売上げ規模153.8%(800億円)*¹を見込むなど大きく拡大しており、そのファンへの広告配信について期待が高まっています。2Dや3Dのキャラクターを用いるVTuberは、グッズ販売やIPライセンスを用いたタイアップなどの展開がしやすく、グッズの売上はVTuber市場の過半を占めます。

ユーザー(ファン)は10代~30代の男性が多く*²、若年層がYouTubeでよく視聴する番組の約15%をVTuberの番組が占めています*³。また、特定のアーティストの関連商品・サービスに対する消費活動が活発です。SNSとの親和性も高く、ファンによる投稿が拡散して商品・サービスが注目される現象も多くみられます。

しかし、イベントチケットやグッズを購入するコアなVTuberファンに対して、直接アプローチできる広告サービスは現在ほとんどありません。

また、近年、プライバシー保護の観点からサードパーティークッキー(クッキー)*⁴の利用が規制され、2025年以降全面的に廃止される予定です。広告主となる企業はクッキーに代わる効果的な広告配信手段の検討を進めています。そういったなかで、クッキーに依存しない広告配信は、個人情報に該当しない各種データからの推定に基づいて属性を判断することが多く、ターゲティング広告としての効果が高まりにくいという課題がありました。

こうした課題の解決に向け、今回3社は、VTuberのファンに向けて、クッキー関連の規制の影響を大きく受けることない、効果的な広告配信を実現します。

  • VTuberライブプラットフォーム等を活用した広告配信サービスの特長

1.消費活動が活発な「SPWN」のユーザーデータとSNSを組み合わせた効果的な広告配信

本サービスでは、「SPWN」ユーザーの各種イベント参加や商品・サービス購入の履歴データ等を活用し、個々の嗜好を細分化して把握し、広告主がターゲットとする潜在顧客へ広告配信できます。ユーザーが利用するSNS(Facebook、Instagram、X、LINE等)やGoogleの関連サービス(Gmail、YouTube等)に広告を表示することで、ユーザーが「SPWN」を利用していない時にもタイムリーなアプローチが可能です。「SPWN」は、業界最大手のVTuberプロダクションが定期的に配信を行なっており、2023年には年間合計約250件のライブ配信を行うなど、VTuberのライブ配信用プラットフォームとしてVTuberやファンに広く利用されています。

2.KIYONOとの連携により、オーディエンス(広告の受け取り手)を最適化

リアルとデジタル双方のマーケティング支援の実績が豊富なDNPと、データ基盤を幅広く提供するKIYONOの強みを掛け合わせて*⁵、広告主が訴求したいターゲットを「SPWN」ユーザーから抽出します。最適な広告配信条件を生成することで、より効果の高いユーザーに広告を配信します。また、「SPWN」ユーザーと属性が近い生活者も、広告配信先に設定できます。

3.オフライン×オンラインの広告施策を実現

「SPWN」ではVTuber等のリアルイベントも開催しており、広告主が自社の商品等を販売できるブースを提供しています。ブース出展企業は、本サービスを通じてイベントと連動した広告を配信し、イベント参加者の関心を高めて購買行動を喚起できるほか、イベント後もブース来訪者にアプローチできます。

  • 今後の展開

DNPは、本サービスを、アニメーション、ゲーム、デジタルギア、ファッションなどの若年層をターゲットにした製品・サービスの提供社(広告主)に向けて展開し、関連サービスも含め、2028年度までに累計5.8億円の売上を目指します。

*1株式会社矢野経済研究所 VTuber市場に関する調査を実施(2023年) 
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3304

*2株式会社矢野経済研究所 VTuberに関する消費者アンケート調査を実施(2023年) 

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3455

*3株式会社ヴァリューズ YouTubeの利用に関する消費者アンケート調査を実施(2022年) 

https://www.valuesccg.com/news/20221006-4052/

*4 サードパーティークッキー:ユーザーの閲覧先サイトではない第三者の広告事業者等のサーバーが発行し、ユーザーのPC等の中に作成するファイル

*5大日本印刷とKIYONO デジタルマーケティング支援サービス拡大に向けて資本業務提携 

https://www.dnp.co.jp/news/detail/20173456_1587.html

※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

※記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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