株式会社版三がFate/Grand Orderとコラボした「Fate/Grand Order浮世絵木版画」を制作。オンラインショップ『版三 浮世絵工房』で発売することが決定しました。
株式会社版三のプレスリリース
世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三(代表取締役 坂井英治)。ドラえもんやちびまる子ちゃんや進撃の巨人、スター・ウォーズやスパイダーマンを代表とするマーベルシリーズ、ゴジラなど人気コンテンツとのコラボレーションを展開し、不思議で絶妙にマッチした世界観を現代の浮世絵師が創造し描き上げたコラボ作品の数々は大変好評をいただいております。
このたび版三では9周年を迎えるFate/Grand Orderの世界観を浮世絵で表現していく新企画「Fate/Grand Order浮世絵木版画」がスタート。第1弾としてアルトリア・ペンドラゴンを大錦サイズで、アーキタイプ:アース、エミヤ、牛若丸を千社札や掛け軸のような縦長絵図で描き、江戸伝承手彫手摺木版画として制作しました。
Fate/Grand Order浮世絵木版画浮世絵「ふぇいとぐらんどおーだー聖杯戦争勇将傳」はセイバー/アルトリア・ペンドラゴンの姿を江戸の庶民の間でも人気を博した役者絵(武者絵)の大首絵としてダイナミックかつ繊細に表現しました。宝具・風王結界(インビジブル・エア)を纏い透明化したエクスカリバー(約束された勝利の剣)も浮世絵らしい風合いで描き上げています。
また、Fate/Grand Order浮世絵木版画「見返り英霊図 真祖の姫 ムーンキャンサー/アーキタイプ:アース」、「見返り英霊図 弓兵 アーチャー/エミヤ」、「見返り英霊図 騎兵 ライダー/牛若丸」の3種は浮世絵を確立した画家・菱川師宣の代表作にして代名詞的一図である見返り美人図をモチーフとして、美人がふと見返る一瞬を切り取るように、英霊たちの一瞬流した目線と凛々しい見返りポーズを描きました。
浮世絵木版画は文化的にも成熟した江戸の庶民の遊び心でもあり江戸文化を象徴する日本の伝統芸術です。江戸時代より師弟関係で紡いできた職人たちの「彫り」「摺り」の匠の技によって人間国宝の岩野市兵衛が漉く最高級の和紙「越前生漉奉書」に一枚一枚丁寧に摺り重ねられた独特の手作りの風合いと豊かな色彩がFGOの魅力的なキャラクターを描出します。
【商品概要】
「Fate/Grand Order浮世絵木版画」はオンラインショップ浮世絵工房で販売、2024年11月下旬より順次お届け予定です。
先行して8/3、8/4に開催されるFGO Expo~Fate/Grand Order Fes.2024 ~9th Anniversary~にて予約受付いたします。
商品名:Fate/Grand Order浮世絵木版画
「ふぇいとぐらんどおーだー 聖杯戦争勇将傳」
販売価格:63,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦33.5㎝×横22.9㎝、(額)縦52.9㎝×横41.4㎝
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
商品名:Fate/Grand Order浮世絵木版画
「見返り英霊図 真祖の姫 ムーンキャンサー/アーキタイプ:アース」
販売価格:36,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦29.7㎝×横10.5㎝、(額)縦45.3㎝×横22.9㎝
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
商品名:Fate/Grand Order浮世絵木版画
「見返り英霊図 弓兵 アーチャー/エミヤ」
販売価格:36,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦29.7㎝×横10.5㎝、(額)縦45.3㎝×横22.9㎝
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
商品名:Fate/Grand Order浮世絵木版画
「見返り英霊図 騎兵 ライダー/牛若丸」
販売価格:36,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦29.7㎝×横10.5㎝、(額)縦45.3㎝×横22.9㎝
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
オンラインショップ:浮世絵工房 https://www.ukiyoework.com/
【当商品制作に携わった職人紹介】
■絵師:塩崎顕
日本画家でもある浮世絵師。主に平安~江戸時代の日本絵画に着目し、テーマの多様性や工芸的な技術の高さを再評価すると共に当時の様式やエッセンスを再構成し、現代の日本人の持つ美意識や感性に訴えかける平面絵画作品を制作する事で、アートの世界における「日本絵画」の存在と可能性を提示。
■絵師:江幡喜之
株式会社 版三で浮世絵のデザインを担当。近年は鉄腕アトムのNFTアートコラボ、企業用浮世絵アイコンなど、浮世絵のテイストを活かしたアートの制作など幅広く活動。
浮世絵工房内の商品でも未来少年コナン浮世絵、ゴジラネオン浮世絵、藤子・F・不二雄 生誕90周年記念、ゲゲゲ浮世絵などの作品を手掛ける。
■江戸木版画 彫師:菅香世子
(文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人/経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師)高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。
2003(平成15)年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演
2005(平成17)年 日本橋三越「名所江戸百景完成記念展」にて実演
2008(平成20)年 江戸東京博物館「北斎漫画展」にて実演
■江戸木版画 摺師 – 伊藤 達也
1965年 東京根津に生まれる。
1985年 実父の幾馬系四代目伊藤智郎の後を継ぎ、師匠小川文彦の元で修行を積む。
1994年 第1回浮世絵木版画作品展に出品及び実演。
1995年 東京都優秀技能者知事賞受賞。
1998年 「北斎漫画」15冊摺刷(共同摺刷)。
欧州(オーストリア、ハンガリー、フランス)にて実演。
2001年 竹内栖鳳「栖鳳習画帖」摺刷。学習院大学「桜再生プロジェクト展」にて実演。
2002年 円山応挙「丹頂鶴」摺刷。
2003年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演。
2005年 日仏文化会館(パリ)「広重展」にて実演
2006年 伊藤若冲「若冲画譜」摺刷
2010年 郡山市立美術館「北斎漫画展」にて実演。
文化庁の無形文化財選定保存技術に認定されている職人。
■和紙:九代 岩野市兵衛(人間国宝)
1978年、九代岩野市兵衛を襲名。2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。かのゴッホも岩野家の和紙を愛したと言われている。
―製法について―
この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
また、この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。
―和紙について―
今回、木版画に使用する和紙は越前和紙漉元・重要無形文化財(人間国宝)岩野市兵衛氏の特別制作による純手漉和紙の越前生漉奉書となります。
生漉奉書とは、越前和紙の看板とも言える、その製法が国の重要無形文化財に指定されている、気の遠くなるような手間をかけて作る、日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩により、パルプ主体の奉書が多勢を占めるようになりましたので、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで一般的に扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。今回はもちろん楮100%の「生漉奉書」を使用しています。