『近親殺人―家族が家族を殺すとき―』の石井光太×『「子供を殺してください」という親たち』の鈴木マサカズ×『西成ユートピア』のワダユウキ、社会派作家陣が奇跡の集結!
株式会社新潮社のプレスリリース
本作は、刊行前から国内だけでなく、アジアの教育熱心な国でも話題になった『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』(ハヤカワ新書)を著者・石井光太が漫画用に原作を完全書き下ろし、構成に累計170部越えの話題作『子供を殺してください」という親たち』(原作:押川剛)の鈴木マサカズを迎え、『西成ユートピア』(原案:國友公司)で鮮烈デビューを果たした実力派若手・ワダユウキによる渾身の作画にて「親子のあり方」を問う意欲作として「コミックバンチKai」にて絶賛連載中の作品です。
過熱する中学受験ブームの中、近年問題視されている「教育虐待」にまつわる問題に切り込んでおり、連載当初より「こんなにひどいのか?」と半信半疑の声が上がる中、当事者からは「うちの親」「中学受験する時母親にいつもキレられて叩かれてたの思い出す。それから自分の人生なげやりになった自覚はある。」「自分の昔にそっくり」などと共感の声が続出。連載の回数を重ねるごとにその反響は大きくなっています。
教育とは誰のためにどうあるべきなのか、「自分事として」考えるきっかけとなる1冊になっております。
-
あらすじ
教育ジャーナリスト・石橋大地が代表を務める「エデュケーション企画」。ここでは教育関係のメディア企画などを行っており、教育の名のもとに行われる違法な虐待行為「教育虐待」にまつわる問題も扱っている。過熱する中学受験ブームの影響により、石橋のもとには様々な相談が寄せられ……。
-
第1話試し読み
https://kuragebunch.com/episode/2550689798358830529
-
著者コメント
原作:石井光太
私が様々な子どもの闇を取材していく中で、もっとも見逃されている暴力の一つが「教育虐待」でした。それを漫画として可視化したのが本作になります。
構成:鈴木マサカズ
子どもに「教育」を与えたいと願うのは自然なことで、どの親御さんもきっとそうではないかと思います。自分もそうです。しかしその思いは気がつかないうちに、いつの間にか行き過ぎていないか。子どものためではなく自分のためになっていないか。「虐待」になっていないか。そのように常に自問自答しながらこの作品に携わっています。「親の気持ちもわかる部分もなくはない」それがこの作品のポイントの1つかと思います。よろしくお願いいたします。
作画:ワダユウキ
先生方の原作や構成に対してどんな絵を描けば伝わるのか…悩みながらも私にできる全てで表現しました。教育現場の闇を、悲劇を。少しでも伝われば幸いです。
-
著者紹介
原作:石井光太
1977年、東京都生まれ。海外の最深部に分け入り、その体験を元に『物乞う仏陀』を上梓。斬新な視点と精密な取材、そして読み応えのある筆致でたちまち人気ノンフィクション作家に。近年はノンフィクションだけでなく、小説、児童書、写真集、漫画原作、シナリオなども発表している。主な作品に『絶対貧困』『遺体』『43回の殺意』『「鬼畜」の家』『近親殺人』『こどもホスピスの奇跡』(いずれも新潮社)『本当の貧困の話をしよう』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』『教育虐待: 子供を壊す「教育熱心」な親たち』など。
【X】https://twitter.com/kotaism【公式サイト】www.kotaism.com
構成:鈴木マサカズ
愛知県出身。京都精華大学芸術学部卒。スピリッツ増刊21(小学館)にてデビュー。著書に『無頼侍-ぶらざむらい-』(エンターブレイン)、『ラッキーマイン』(講談社)、『ダンダリン一◯一』(原作:田島隆/講談社)、『マトリズム』(日本文芸社)など。現在、月刊コミックバンチにて『「子供を殺してください」という親たち』(原作:押川剛)、くらげバンチにて『ケーキの切れない非行少年たち』(原作:宮口幸治)を連載中。
【X】https://twitter.com/suzukimasakazu
作画:ワダユウキ
アフタヌーン四季賞2020冬 準入選、第18回双葉社カミカゼ賞奨励作受賞、第22回新潮社バンチ漫画大賞奨励賞受賞。『西成ユートピア』(原案:國友公司『ルポ西成』/彩図社)連載中。
【X】https://twitter.com/wadayuki9999
-
書籍データ
【タイトル】
『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』
【著者名】
原作:石井光太
構成:鈴木マサカズ
作画:ワダユウキ
【発売日】
2024年8月7日(水)
【造本】
コミック
【定価】
792円(税込)
【ISBN】
978-4-10-772734-3
【URL】