発売即重版！谷崎潤一郎から小栗虫太郎まで、名だたる文豪たちの描く「怪作」に酔いしれるアンソロジー『タナトスの蒐集匣－耽美幻想作品集－』（新潮文庫nex）

坂口安吾「桜の森の満開の下」、谷崎潤一郎「刺青」、小栗虫太郎「白蟻」、夢野久作「瓶詰地獄」を始め、名だたる文豪達による耽美、幻想的な作品のラインナップが発売前から話題となりました。

9月30日の発売から、近代文学のアンソロジーとしては異例の売行きを見せ、２日で重版となりました。

新潮文庫における近代文学のメイン読者層は50~60代の男性が多く占めてきましたが、このアンソロジーについては購買読者全体の7割を女性が占め、中でも40代までの女性が全体の半数となっています。異例の反響を見せる本書にぜひ、ご耽溺ください。

ああおいしい。姫君の喉もたべてやりましょう――。
おぞましい遊戯に耽る男と女（坂口安吾「桜の森の満開の下」）。大怪我を負った夫に堕ちてゆく妻（江戸川乱歩「芋虫」）。幼き兄妹が罪深き愛故に望む裁き（夢野久作「瓶詰地獄」）――。その他、芥川龍之介「影」、泉鏡花「浮舟」、折口信夫「身毒丸」、小栗虫太郎「白蟻」、谷崎潤一郎「刺青」、太宰治「駈込み訴え」、夏目漱石「夢十夜」を収録。良識や想像力を越えた十の怪作品の集まるアンソロジー『タナトスの蒐集匣－耽美幻想作品集－』。