第8回さいとう・たかを賞 最終候補5作品決定!

多彩な才能を結集した分業制作システムの継承を目指すコミック賞、第8回目の最終候補は5作品

一般社団法人マンガナイトのプレスリリース

第8回さいとう・たかを賞最終候補となるノミネート5作品が決定いたしました

「さいとう・たかを賞」とは

史上初! 「シナリオ」「作画」の分業体制で制作された優れたコミック作品を評価する賞

「さいとう・たかを賞」は2017年、『ゴルゴ13』連載開始50周年を記念して一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団が創設した、シナリオ(脚本)と作画の分業により制作された優れたコミック作品を顕彰する賞です。2021年に世を去ったさいとう・たかをの志を受け継ぎ、さいとう・たかをが長年、大人の読者に向けた本格ストーリーコミック作品を制作するうえで採用してきた、分業によるコミック制作システムに再び光を当てることを目的としています。

受賞作品のシナリオライター・作画家・プロデューサーとしての担当編集者(または編集部)の三者それぞれには正賞としてさいとう・たかをデザインによる「ゴルゴ13像」を、シナリオライター・作画家のそれぞれに副賞として賞金各50万円を贈呈します。

<さいとう・たかを 「さいとう・たかを賞」への思い>

第8回さいとう・たかを賞 最終候補5作品が決定!

一次選考を経て、第8回さいとう・たかを賞最終候補となるノミネート5作品が決定いたしました。

▼ノミネート作品 (作品名50 音順、敬称略)

『きみの絶滅する前に』

【書誌情報】

原作: 後谷戸隆

作画: 我孫子楽人
講談社 コミックDAYS掲載

『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』

【書誌情報】

原作: 津田彷徨

作画: 瀧下信英
講談社 月刊モーニングtwo掲載

『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜』

【書誌情報】

原作: 左藤真通

作画: 富士屋カツヒト
白泉社 黒蜜掲載

『平和の国の島崎へ』

【書誌情報】

原作: 濱田轟天

作画: 瀬下猛
講談社 モーニング掲載

『星野くん、したがって!』

【書誌情報】

原作: ほしのディスコ

作画: オジロマコト
小学館 週刊ビッグコミックスピリッツ掲載

結果は最終選考会を経て、2024年12月10日(火)にさいとう・たかを賞ウェブサイトおよび「ビッグコミック」誌面にて発表いたします。

最終選考委員は小山ゆう氏、佐藤優氏、長崎尚志氏、やまさき十三氏の計4名が務めます。

■第8回さいとう・たかを賞 概要

<選考対象>

シナリオライター(脚本家)と作画家の分業により制作されており、2021年9月1日〜2024年8月31日の期間中にコミックス第1巻が刊行されているコミック作品。また同期間に発売されたコミックスを選考対象とする。

<選考方法>

さいとう・たかを劇画文化財団内にて一次選考を行った後、選考委員による最終選考にて受賞作1作を決定。

<選考委員>※委員名50音順・敬称略

小山ゆう、佐藤優、長崎尚志、やまさき十三

<賞品>

表彰対象は、該当作品のシナリオライター・作画家・担当編集者(または編集部)の3者とします。

【正賞】ゴルゴ13像トロフィー(シナリオライター・作画家・担当編集者)

【副賞】50万円(シナリオライター・作画家)

これまでの受賞について

■2017年度 第1回さいとう・たかを賞 受賞作

『アブラカダブラ~猟奇犯罪特捜室~』

<書誌情報>

原作:リチャード・ウー

作画:芳崎せいむ

小学館「ビッグコミックオリジナル増刊」連載

<作品紹介>

犯人から犯人へ、リレー形式で続く連続猟奇殺人。ある人物によって“創られた”とされる殺人者たちを、若き捜査一 課刑事・鐘巻と、引退した伝説の名刑事・油小路のタッグで追う本格“脳”サイコ・サスペンス!

■2018年度 第2回さいとう・たかを賞 受賞作

『イサック』

<書誌情報>

原作:真刈信二

漫画:DOUBLE-S

講談社「月刊アフタヌーン」連載

<作品紹介>

2つの勢力に別れ、後に30年戦争と呼ばれる激しい戦いの最中にあった17世紀の神聖ローマ帝国。そこに傭兵として現れたのは「イサック」と名乗る日本人の男!彼の壮絶な戦いが始まる!

■2019年度 第3回さいとう・たかを賞 受賞作

『レイリ』

<書誌情報>

原作:岩明均

漫画:室井大資

秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載

<作品紹介>

百姓の娘ながら戦国武将・武田信勝の影武者として生きることになった、少女・レイリの姿を描く戦国時代劇。

■2020年度 第4回さいとう・たかを賞<特別賞>

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の情勢下においても、密になる環境を避けつつ分業による制作システムの文化継承をしていくため、分業・プロダクション方式でのマンガ制作に長らく尽力してきた者に特別賞が贈呈されることとなった。

武論尊

<プロフィール>

本名、岡村善行。1947年長野県佐久市生まれ。15才で入隊した航空自衛隊の同期生、漫画家本宮ひろ志との縁で原作の道へ。1972年少年ジャンプでデビュー。『ドーベルマン刑事』『北斗の拳』の原作担当。史村翔のペンネームで『サンクチュアリ』担当等。

■2021年度 第5回さいとう・たかを賞 受賞作

『Shrink 〜精神科医ヨワイ〜』

<書誌情報>

原作:七海仁

漫画:月子

集英社「グランドジャンプ」連載

<作品紹介>

隠れ精神病大国と呼ばれる日本で、精神科医・弱井は、一人でも多くの“心”を救うべく、人々に向き合っていく。

■2022年度 第6回さいとう・たかを賞 受賞作

『ケーキの切れない非行少年たち』

<書誌情報>

原作:宮口幸治

漫画:鈴木マサカズ

新潮社「くらげバンチ」連載

<作品紹介>

少年院で精神医療業務を勤める六麦克彦。知的能力や認知機能に問題を抱えて罪を犯した、“ケーキを三等分できない”彼らに六麦は寄り添っていく…。ベストセラーの新書をもとにしながら、新たな漫画作品として描く。

■2023年度 第7回さいとう・たかを賞 受賞作

『 ABURA 』

<書誌情報>

原作:NUMBER 8

作画:貘九三口造

小学館 マンガワン掲載

<作品紹介>

時代は幕末の京都、新選組から分派した者たちをめぐる戦い“油小路事件”を描く。壮絶な剣劇と仲間への想いが交錯するアクション時代劇。

【主催】一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団   

【後援】小学館

さいとう・たかを賞WEBサイト https://www.saito-pro.co.jp/saitotakaoaward

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