作品閲覧時の行動データ活用による読書体験の向上を目指す
株式会社セガ エックスディーのプレスリリース
※ソーシャルリーディング：多くの他者と読書の感想を共有しながら、一緒に読み進めて楽しむ行為
■ 研究の目的
セガXDでは、AIをはじめとする様々なデジタル技術を活用して、読書体験の向上やデジタルコンテンツとしてのマンガ表現の新たな可能性を探ることを目的とした「マンガサイエンス研究所プロジェクト」を実施しています。今回の取り組みでは、読者がスマートフォン等の電子媒体でマンガを閲覧する際のソーシャルリーディングとしての行動に着目しました。ユーザーの電子マンガ閲覧時におけるデータを収集し、それらを分析することで「ユーザー間のコミュニケーションの促進」、「レコメンデーションやファンマーケティング等への活用に対する有用性」を明らかにし、商用の電子マンガサービスへの活用を検討していきます。
■ 研究の概要
昨年度事前に実施した基礎調査の中で、実験用のデータセットと初期的な実験用の電子コミックビューアーアプリケーションを用い、被験者が実際にマンガ作品を閲覧する際、どのような作品内容において、どのような行動を取りやすいか等の行動データの収集・分析を行いました。その中で、マンガ作品の閲覧時にユーザーにリアクションを喚起させる効果的な方法と、サービスへの活用の可能性に関する複数の示唆を得ることができました。
本年度は、昨年度に得られた示唆を元により具体的なユースケースを想定し、比較対象として複数種類のユーザーインターフェースを用いたプロトタイプアプリケーションの開発を行います。また、それらを利用した際のユーザー行動の変容に関する追加測定・分析を行っていく予定です。
■ 今後の展開
日本発のマンガが世界的な注目を集める中で、セガXDは、セガと共同で電子コミックの配信システムおよびビューアーの開発と提供を行ってきました。本取り組みを通じて得られた研究成果やノウハウは、製品の機能拡充やパートナー企業等への情報提供等を通じてサービス向上のために活用していくことを目指しています。その他、様々なマンガに関わる情報処理、インターフェースの研究および実証実験、社会実装にも協力していく予定です。
今後もセガXDは、ゲーミフィケーションおよびデジタルコンテンツ制作のノウハウを駆使し、産学連携をはじめとした様々な手段を通じて、企業や社会の課題を解決して参ります。
■ 関西大学 概要
関西大学は、1886年に開校された関西法律学校を前身とし、大阪とともに歩み、育まれ、現在は、6つのキャンパス（千里山・高槻・高槻ミューズ・堺・吹田みらい・北陽）に、幼稚園から大学院まで13学部、13研究科、2専門職大学院、1留学生別科、そして8つの併設校を擁する総合大学です。
本研究に携わる山西 良典教授が主宰する文化芸術計算機科学研究室（https://ccca-lab.net/）では、漫画を代表として様々なエンタテインメントコンテンツへの人工知能技術の応用を研究しています。また、同研究室では松下 光範教授とコンテンツに関わる人間の振る舞い（インタラクション）のデザインについても共同で、研究を進めています。
大学名 学校法人関西大学
理事長 芝井 敬司
学長 高橋 智幸
所在地 大阪府吹田市山手町3-3-35
設立 1886年
URL https://www.kansai-u.ac.jp/
■ 株式会社セガ 会社概要
会社名 株式会社セガ
代表者 代表取締役社長 執行役員 COO 内海 州史
所在地 東京都品川区西品川一丁目 1－1 住友不動産大崎ガーデンタワー （本社）
設立 1960年6月
主要事業 家庭用ゲーム機、PC、スマートデバイス向け
ゲーム関連コンテンツの企画・開発・販売・運営
■ 株式会社セガ エックスディー 会社概要
会社名 株式会社セガ エックスディー
代表者 代表取締役社長 執行役員 CEO 谷 英高
所在地 東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 20階
設立 2016年8月1日
事業領域 ゲーミフィケーション
事業内容 エクスペリエンスデザイン事業
マーケティングプラットフォーム事業
記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
本文書に記載している情報は、発表日時点のものです。