朝井リョウさん絶賛!理想を求める中間管理職の奮闘に切り込む、シニカルなボディ・メイキング文学。石田夏穂さん最新作『ミスター・チームリーダー』、11月20日本日発売!

株式会社新潮社のプレスリリース

デビュー以来2度芥川賞候補となり、文芸界の期待を背負う石田夏穂氏の新たなボディ・メイキング小説『ミスター・チームリーダー』は2024年11月20日、新潮社より発売です。

『ミスター・チームリーダー』は、大手リース会社に係長として勤務するかたわら、ボディビル大会で上位入賞を目指す後藤を主人公とした長編小説です。大会に向けて減量期に入ったものの、上司や同僚の邪魔もあり思うように体重が減らせない後藤は、会社のチームの人材の無駄、すなわち贅肉がなくなれば己の肉体も仕上がっていくことに気づきます。後藤の必死な奮闘には皮肉の効いたラストも用意され、石田氏の作家としてのさらなる飛躍を目の当たりにすることは間違いありません!

■推薦コメントは、朝井リョウさん!

「天才のゲラ読んでる」ってLINEしまくった同業者の皆、これだよ〜!!

人間という迷宮を爆笑と感嘆で読まされる。石田夏穂、今作も唯一無二!

■著者コメント

周りにすごい自己管理ができる人っていませんか?

わたしはそういう人にすごく憧れます。

自分で決めたとおりに食事して、運動して、睡眠して、リラックスする時間までもが計算のうち! のような人。

そういう自分に厳しくできる人は、周囲の人をどういう風に見ているのだろう。

そんなことを考えながら本作を書きました。

筋トレって絶対正義感がありますよね(笑)

ありとあらゆる方面で「確実にやったほうがいいこと」として語られますよね。

わたしも「やらないよりはマシ」程度のユルいジム通いをしているのですが、そんなわたしでも「わたしはジムに行ってるんだ!!!」と、ときとしてイキってしまうことがあります(主に飼い猫や自宅の植物などに対し)

あるいは、そんな筋トレの独善さを。ボディメイクに熱心な人の傲慢さを。

そんなことも考えながら本作を書きました。

実際はこんな主人公のような人はいないと思いますが(笑)わたしもこの主人公を少しは見習って、お菓子を食べ過ぎないようにしたいと思います!

■11月24日(日)、『ミスター・チームリーダー』刊行記念トークイベント開催!

小説執筆の傍ら筋トレにも励む石田夏穂さんが、同じく作家とジム通いの両方をストイックにこなす羽田圭介さんをゲストに迎え、新刊や作家としての関心事について、あますところなく語り合います。

【イベント概要】

■2024年11月24日(日) 18:00~19:30 (開場17:30) 

■会場: 青山ブックセンター本店 大教室

■定員名様 大教室100名様 

■参加費:1,650円(税込)

【ゲストプロフィール】

Ⓒ池田博美

▶羽田圭介(はだ・けいすけ)

1985年、東京都生まれ。高校在学中の2003年に「黒冷水」で文藝賞を受賞しデビュー。明治大学商学部商学科卒。2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。その他の著書に『走ル』『盗まれた顔』『メタモルフォシス』『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』『成功者K』『ポルシェ太郎』『Phantom』『滅私』『タブー・トラック』などがある。

■書籍内容

勤務先で係長に抜擢された後藤は、ボディビルの選手でもあった。ある日、社内の人材の無駄に切り込み組織の代謝を上げると大会に向けて停滞中だった減量も進むことに気づき、身体を仕上げるべくチームの脂肪の除去に驀進し始める。肉体と組織がシンクロしたとき、たたき出されるのはベストパフォーマンスか、それとも――。

■著者紹介

Ⓒ新潮社写真部

石田夏穂(いしだ・かほ)

1991年埼玉県生まれ。東京工業大学工学部卒。2021年『我が友、スミス』が第45回すばる文学賞佳作となり、デビュー。同作は第166回芥川賞候補にもなる。他著に『ケチる貴方』(第44回野間文芸新人賞候補、第40回織田作之助賞候補)、『黄金比の縁』、『我が手の太陽』(第169回芥川賞候補、第45回野間文芸新人賞候補)がある。

■書籍データ

【タイトル】ミスター・チームリーダー

【著者名】石田夏穂

【発売日】2024年11月20日

【造本】四六判、ハードカバー

【定価】1,650円(税込)

【ISBN】978-4-10-355881-1

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355881/

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