沢村凜は、寡作だが傑作しか書かない――。ラスト11ページで衝撃の展開を見せるファンタジー大作『紫姫の国』(上・下)、12月24日発売!

株式会社新潮社のプレスリリース

『王都の落伍者』から始まる全4巻の「ソナンと空人(そらんと)」シリーズが大きな反響を呼んだ沢村凜さん。前作に登場したもう一人の「ソナン」を主人公にしたファンタジー長編『紫姫の国』(上・下)が発売されました。前作未読でもまったく問題なし、ただ、本作を読めば必ず前作を読んでみたくなる、波瀾万丈で切ない愛と冒険の物語です。

前作「ソナンと空人」シリーズは、名将軍の不肖の息子・ソナンが主人公でしたが、冒頭で同名の別のソナンが登場します。貧しい家庭に生まれ、都市警備隊に所属して家族を支える真面目で心優しいソナン。本作の主人公はその「いい人」のほうのソナンです。

父を亡くし、商いの旅に出たソナンは仲間を装った男の儲け話に騙されて海に投げ出されるが、渾身の力で岩壁をよじ登り一命をとりとめる。食料も飲み水もないこの場所で、どのみち命潰えてしまうのか――。そう覚悟したとき、謎の女性が現れ、皮袋に入った水を恵んでくれた。彼女は何者か、なぜこの場所を訪れたのか。

冒険と使命と愛、そして衝撃の仕掛けに、寡作だが傑作しか書かない作家・沢村凜の真価が発揮されています。上巻のラストでは快哉を叫び、下巻のラストでは衝撃と感動に包まれること間違いなしのファンタジー長編です。

 

■書籍内容

俺はこんなにも、死に取り巻かれている――。酒浸りの父親が逝き、商いの船旅に出た青年ソナンは奴隷として売られそうになるも、寸前で海へと飛び込む。激しい波は一緒に逃げた親友の命を奪うが、ソナンは絶壁の岩棚に投げ出された。水も食料もなく死と隣り合わせのその地に、突然ひとりの少女が現れ……。心に陰なき男と、国を背負う女。過酷なふたつの運命が交わる圧巻のファンタジー長編。

■著者紹介

沢村凜(さわむら・りん)

1963(昭和38)年、広島県生れ。1991(平成3)年、日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、デビュー。1998年『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。おもな著書に『瞳の中の大河』『あやまち』『黄金の王 白銀の王』『脇役スタンド・バイ・ミー』『猫が足りない』などがある。

■書籍データ

【タイトル】紫姫の国(上・下)

【著者名】沢村凜

【発売日】2024年12月24日

【造本】文庫

【定価】(上)737円、(下)693円(税込)

【ISBN】(上)978-4-10-102335-9 (下)978-4-10-102336-6

【URL】(上)https://www.shinchosha.co.jp/book/102335/

    (下)https://www.shinchosha.co.jp/book/102336/

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