Manga Arabia LLCのプレスリリース
サウジアラビアに拠点を置くマンガアラビアは、アラビア語版日本漫画のフードデリバリーアプリを通じた販売を発表しました。
この動きは、世界的に見てもユニークな取り組みの一つであり、従来の宅配サービスの概念を超える新たな挑戦です。マンガ商品の流通改革を促すことで、現代のテクノロジーと娯楽を融合させ、マンガファンへの新たな体験を提供することを目指しています。
マンガアラビアは小学館、集英社、KADOKAWA、講談社、白泉社といった日本を代表する出版社と提携し、Youth・Kids向け雑誌『マンガアラビア』を紙面およびデジタルの両方で公式に紹介してきました。アラブ地域における海賊版撲滅の観点からも重要な役割を果たしています。マンガアラビアのアプリは195カ国以上で約1,000万ダウンロードされており、雑誌の月間発行部数は25万部を超えています。
また、マンガアラビアは、サウジアラビア教育省と文化省が主催する文化技能コンクールなど、同地域における漫画創作技能の向上を目的とした多くのイニシアティブにも関わっています。今後は単行本や関連商品の販売にも注力していく予定です。
食品宅配アプリは、消費者行動の変化を反映し、国内でも世界的にも急速な成長を遂げています。サウジアラビアでは、デリバリー・アプリの注文は2023年には2億件を超え、1日平均54万件以上の注文を記録しました。今回の提携先であるJahez International Information SystemsのCEOであるガッサーブ アルマンディール氏は、「我々の広範囲に届ける技術を活用することで、新たな市場とユーザーに貢献できます。我々は、今後も地元と地域市場での成長を目指します。」と述べています。
マンガアラビアの代表取締役社長兼編集長であるイサム ブカーリは、次のようにコメントしています。「私たちは、漫画の制作・出版にとどまらず、「漫画を読者に届ける」までを一貫したサービスとして捉え、物流業界との連携により、新たな価値を生み出したいと考えています。サウジアラビアをはじめアラブ諸国の漫画ファンへユニークな方法で漫画をお届けできることをうれしく思います。」
今回の提携は、従来の概念を取り除き、サービスの拡大を目指す同社の目標を後押しする動きであり、これにより更なる文化的・商業的パートナーシップの強化とユーザーの皆様の利便性を図って参ります。