日本と世界の名著をコミカライズKADOKAWA Masterpiece Comics第4弾
株式会社KADOKAWAのプレスリリース
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、『残像に口紅を』(漫画:寺田浩晃 原作:筒井康隆)を、2025年1月28日(火)に発売いたします。
本書は、世界と日本の名著をコミカライズする、KADOKAWA Masterpiece Comicsシリーズ(略称:KMC)の第4弾です。
原作『残像に口紅を』は、世界から文字がひとつずつ消えていくとどうなるかを描いた、究極の言語実験小説です。
1989年の発表以来、テレビやTikTok等で紹介され、世代を超えてたびたび話題となる名著のコミカライズに、気鋭の漫画家・寺田浩晃氏が挑みました。その挑戦について、原作者・筒井康隆氏もコメントを寄せてくださいました。
寺田浩晃さんとは初期のネームから
随分長いお付き合いになってしまいました。
この努力と集中力に敬意を表します。
筒井康隆
原作の実験性・メタフィクション性を、漫画という媒体でどのように表現しているのか、ぜひお確かめください。
また原作の愛読者でもある、小説紹介クリエイター・けんご氏、テレビプロデューサー・佐久間宣行氏から推薦コメントも頂戴しました。
●推薦コメント
◇けんご氏(小説紹介クリエイター)
唯一無二の読書体験をくれた傑作が、漫画という新たな形で、より多くの人に届くことを願っています。
◇佐久間宣行氏(テレビプロデューサー)
原作を読んだ時の興奮と、あまりの面白さに感じてしまった絶望。
その心の奥にしまっていた感情を、しっかり思い出させてくれた素晴らしいコミカライズだ。
●内容紹介
原作約50万部! 実験的な名小説をまさかのコミカライズ!
世界から一つずつ文字が消えていく。文字が消えれば、言葉が消える。
言葉で表現できないものは、この世から消える。
――いったいどれだけのものを消滅から守れるだろう。
ある日突然、物語の主人公として虚構の世界を生きることになった小説家・佐治勝夫。
現実と虚構が徐々に溶け合っていく中で、佐治はなにを思うのか?
●著者紹介
漫画:寺田浩晃(てらだ・ひろあき)
1995年、静岡県生まれ。大阪芸術大学芸術学部卒。卒業制作選抜展で学長賞受賞。2018年、「週刊少年サンデーS」で漫画家デビュー。2021年6月、短編漫画『三途の川アウトレットパーク』が「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)で実写ドラマ化。2022年5月、短編集『黒猫は泣かない。』を出版。2023年2月から「サンデーうぇぶり」で『三途の川アウトレットパーク』を連載中。
原作:筒井康隆(つつい・やすたか)
1934年、大阪府生まれ。同志社大学文学部で美学を専攻。1960年、作家デビュー。『虚人たち』で泉鏡花文学賞、『朝のガスパール』で日本SF 大賞、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、『わたしのグランパ』で読売文学賞など、受賞歴多数。『時をかける少女』『パプリカ』など膨大な著作を持つ。
●書誌情報
書名:残像に口紅を
漫画:寺田浩晃
原作:筒井康隆
解説:飯間浩明(国語辞典編纂者)
発売日:2025年1月28日 ※電子書籍同日発売
定価:1,320円(本体1,200円+税)
判型:A5判
ページ数:288
商品形態:コミック
ISBN:978-4-04-606487-5
●KADOKAWA Masterpiece Comics(KMC)について
世界中で愛されてきた名著から隠れた名作まで、100年後も“マスターピース”間違いなしの物語を厳選し、新進気鋭の漫画家たちがコミカライズする、新しいシリーズ。
絵柄・ストーリー・デザインともに、現代性・エンターテイメント性にこだわって制作しています。
大人の学び直しや、名著へのファーストタッチにおすすめです。
公式サイト:https://masterpiece.kadokawa.co.jp/
公式Xアカウント:@kadokawa_kmc
【好評既刊】
・『猫語の教科書』
漫画:沙嶋カタナ 原作:ポール・ギャリコ
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204001046/
・『遠野物語』
漫画:鯨庭 原作:柳田国男 監修・解説:石井正己
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204001047/
・『アルケミスト 夢を旅した少年』
漫画:中村環 原作:パウロ・コエーリョ