海ノ民話のまち 佐賀県唐津市の海ノ民話アニメーション「親子くじらの弁天さま参り」が完成!上映会を開催しました

2025年2月6日(木) 開催地:唐津市立小川小中学校/唐津市立呼子小学校

海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース

一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2025年2月6日(木)、佐賀県唐津市にて唐津市を舞台に制作したアニメ「親子くじらの弁天さま参り」の上映会を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。

<親子くじらの弁天さま参り>

佐賀県唐津市の海ノ民話アニメーション「親子くじらの弁天さま参り」や唐津市にまつわる情報はこちらからご覧いただけます。

https://uminominwa.jp/animation/89/

海ノ民話アニメーション「親子くじらの弁天さま参り」のYouTube

当日レポート(上映会)

・上映会の詳細

小川小中学校と呼子小学校の交流事業の一環として最適な題材と捉えて実施していただきました。

上映会のタイミングは冬場が荒天で渡航不能が予想されるため、フィールドワークは事前に組まれており児童予備知識をもって上映会に臨みました。

午前中に小川小中学校、午後に呼子小学校での上映を行いました。小川小中学校では地域の皆様も来場されており40名を超える上映会となりました。

物見やぐらや供養堂など身近な場所の説明とガイド経験も豊富な城谷ルリ子呼子鯨組代表のわかりやすい話で児童の反応もよいものとなりました。

 ・最も伝えたいポイントや、こだわった点

かつては鯨が捕獲された際には、七浦が潤うといわれるほどの価値があったと伝わっています。また、親子くじらであった場合にはその倍にも相当する価値があるといわれています。しかしながら、夢に出てまでも命を助けてほしいと懇願する親くじらの思いは及ばず、捕獲されてしまった無念さや愛情は動物といえども人間同様にあり、かけがえのない命の大切さを伝えることがポイントだったと思います。

 ・海の学びの内容

地球上の最大生物であるくじらを捕獲することで巨万の富を得ようとした時代にあって、その最先端で矛をにぎっていた「ハザシの常七」。明朝の漁で矛を握る予定が泥酔のため出漁できず、夢に出たくじらとの約束である子くじらを獲らないという約束を破ってしまう。結果、常七の息子には同様の罰が落ちるという約束の大切さや因果応報。くじらといえども深い愛情を有する人間と同様の生き物であるという学びにつながりました。

・参加者の様子

暴風雪を吹き飛ばすようにクイズで大変盛り上がり、その後の全国の捕鯨地についての説明にも食い入るように聞き耳をたてていました。またアニメ上映の後、城谷ルリ子呼子鯨組代表からは、唐津に類まれなる富をもたらした捕鯨ですが、知識が高い生物を殺める後ろめたさが常にあり、その生業を行う  人々は幸福な人生を送れない人が多かったという話には、低学年には理解しにくいところはあるものの大変考えさせられる歴史がその裏側にはあったとの一般観覧者からの反応がありました。


アンケート(抜粋)

・捕鯨がそんな大変だとは知りませんでした(2年生)

・全国の捕鯨のことを知れてよかった。骨切り歌の意味を考えながら歌いたい(5年生)

・呼子の捕鯨のことは知っていた。他の地域の捕鯨を詳しく知りたいと思った(3年生)

・話だけを聞くよりアニメーションがわかりやすかった。他の地域より優れた捕鯨のシステムだったことを誇らしく思います。今日のことを周りの人にも伝えます(中学3年生)

・捕鯨について知らないことが多かった(中学2年生)

・今年転校したばかりで小川島のことを知らなかったがアニメーションでほとんどの内容を理解できた(中学2年生)

・内容は本で読んだことがあり知っていたがアニメーションになることで人の気持ちが伝わりやすいし見やすい。他の地域のことも知れたので良かった(中学2年生)

・アニメーションでいろんな世代に親しまれることが嬉しいです。多くの人にこのアニメーションを見て欲しいです(中学1年生)

・鯨骨切り歌を歌う際には意味をしっかりとらえながら歌いたいです。もっと地元の歴史を調べてみたいと思いました(中学1年生)

小川小中学校
呼子小学校

<イベント概要>

名称

海ノ民話アニメーション「親子くじらの弁天さま参り」上映会

主催

一般社団法人日本昔ばなし協会

共催

日本財団 海と日本プロジェクト

日時

2025年2月6日(木)11時45分~12時35分 小川小中学校

           13時35分~14時20分 呼子小学校

会場

唐津市立小川小中学校 /唐津市立呼子小学校

参加者

・唐津市立小川小中学校 児童7名・生徒6名・地区住民等 計約40名

・唐津市立呼子小学校 2年生(23名)・3年生(17名) 計40名

プログラム     

唐津市立小川小中学校(児童7名、生徒6名)及び

唐津市立呼子小学校(2年生23名、3年生17名)の授業内で実施。

授業タイトル:小川小中学校・呼子小学校交流授業

「親子くじらの弁天さま参り」上映会

■上映会

・海と日本プロジェクト「海ノ民話のまちプロジェクト」概要説明

   および海にまつわるクイズ

・プロジェクト説明動画の上映

・全国の捕鯨の歴史が残る地域の説明

・呼子の捕鯨の歴史の概要説明

・海ノ民話アニメーション「親子くじらの弁天さま参り」上映​

・呼子鯨組代表よりアニメの解説

・実行委員メンバーのお話

・アンケート

■フィールドワーク(2024年10月29日に実施)

呼子鯨組代表城谷ルリ子氏による説明の下、以下を実施。

・鯨睨供養塔や鯨の墓等の見学

・小川小中学校においてのポスター発表

   及び実際の捕鯨の道具類を見て触れる体験学習

<団体概要>

団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会

URL:https://www.nippon-mukashibanashi.or.jp/

海ノ民話のまちプロジェクト

「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施するもので、「海との関わり」と「地域の学び」を、子どもたちに伝え語り継ぐことを目的としたプロジェクト。

日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションにして、次の世代を担う子どもたちへ、そして、さらに未来へと語り継いでいきます。

公式サイト  https://uminominwa.jp/

公式Youtube https://www.youtube.com/channel/UCi0_5K6G1yYKYgBL9AFjeGQ

X(旧Twitter)https://twitter.com/uminominwa

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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