New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World第⼀期アーティスト決定!

公益財団法人画像情報教育振興協会のプレスリリース

CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)では、日本芸術文化振興会からの委託事業として国内の短編アニメーション分野における育成プログラム「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」(略称:NeW NeW(ニューニュー))を実施しています。この度、NeW NeWでは第一期(令和6年度)アーティスト(公募枠3名/推薦枠3名)を決定しました。

New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World とは

文化芸術活動基盤強化基金
(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会

海外進出に強い意欲を持ち、将来海外での活躍が期待される国内の短編アニメーション

作家を対象に、育成から海外展開までを一体的に支援します。

文化庁の補助金により「文化芸術活動基盤強化基金」が独立行政法人日本芸術文化振興会に設置され、次代を担うクリエイター等の挑戦・育成を支援することを目的とした人材育成プログラム事業が令和6年度より展開されることになりました。
短編アニメーション分野における「クリエイター等育成プログラム」は、CG-ARTSが日本芸術文化振興会より委託を受け、「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」として始動しました。


令和6年度 第一期アーティスト

初年度となる第一期では「公募枠」と「推薦枠」を設け、各3名(計6名)のアーティストを選出し、育成・サポートを行います。

「公募枠」では、海外進出を強く意識し、今後の海外展開が期待される国内の有望な短編アニメーション作家から新作企画を募集。国内外のプロデューサー、映画祭関係者、批評家など専門家からなるアドバイザーとの面談を経て選出しました。

「推薦枠」では、主要アニメーション映画祭で最高賞を獲るなどすでに海外での認知度が高く、今年発表予定の新作によってさらなる国際的なステップアップが見込める作家3名を選出しました。

推薦枠と公募枠の作家をあわせて支援・育成し、情報発信することで、本分野の国際的な認知度向上や海外とのネットワーク構築を迅速に図り、アーティストが活躍できる環境整備を推進します。


公募枠アーティスト(3名) ── 海外展開が期待される作家を新作企画により選出

新作企画をもとに、本プログラムへの参加による活躍が見込まれ、国際的な評価が期待される作家を育成対象者として選出しました。

金子勲矩 作品企画『Crabs and Rabbits』

企画名『Crabs and Rabbits』 金子 勲矩(かねこ いさく)

1994年生まれ。2016年、早稲田大学創造理工学部総合機械工学科卒業。2020年、多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。2025年3月まで多摩美術大学グラフィックデザイン学科助手として勤務。これまで『LOCOMOTOR』(2019)、 『The Balloon Catcher』(2020)、『Magnified City』(2022)を監督・制作した。

関口和希 作品企画『アニメーション作家のねこちゃん』

企画名『アニメーション作家のねこちゃん』 関口 和希(せきぐち かずき)

多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。自身の体験や感情を通じて、共感と笑いを生み出す短編アニメーション作品を制作している。日本アニメーション協会会員。

ひらのりょう 作品企画『NIGHT IN THE EYEWALL』

企画名『NIGHT IN THE EYEWALL』 ひらのりょう

埼玉県春日部市生まれ、長野県在住。作風はポップでビザール。漫画『FANTASTIC WORLD①・②』や、NHK「みいつけた!」や「みんなのうた」のアニメーション制作のほか、オリジナルアニメーション作品『パラダイス』『KRASUE』などを手掛け、国内外のアニメーション映画祭にも多く参加。近年は編み物教室に通いはじめ、あみぐるみシリーズ 『YARN FOREST』 を発表。

第一期公募枠アーティストの活動概要

NeW NeWの第一期公募枠アーティストは、令和7年2月から令和7年11月にかけて実施するさまざまな育成プログラムやサポートの対象として、新作企画の制作や国内外での発表に挑戦します。

【育成プログラムの例】 新作企画に対するコーチング(売り込み資料制作やピッチの訓練含む) /国内外のアドバイザーによるアドバイス/国内外専門家によるレクチャーやワークショップ開講/国内外映画祭等への参加による作品発表やネットワーキング機会の提供/新作の企画開発に関わる費用の一部支援など


推薦枠アーティスト(3名)

── 本プログラム立ち上げの旗印となる若手作家3名の新作プレゼンテーションをサポート

アドバイザーからの推薦のもと、若手世代のなかですでに国際共同製作の経験があり、著名な海外アニメーション映画祭(オタワなど)でのグランプリ受賞もしている3名を推薦枠アーティストとして選出することで今回の「NeW NeW」プログラムの旗印として初年度より国際的プレゼンスを高め、作家本人にも今年発表予定の新作についてプレゼンテーションをしてもらいます。

ニヘイサリナ『Small People with Hats』(2014年)

ニヘイ サリナ

札幌市在住。2014年、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのアニメーション科修士課程修了。修了作品『Small People with Hats』(写真)が、オタワ国際アニメーション映画祭で短編アニメーション部門グランプリを受賞。帰国後、フリーランスのアニメーターとして短編アニメーションやミュージックビデオの制作を続ける。

折笠 良『みじめな奇蹟』(2023年)© Miyu Productions・National Film Board of Canada・ニューディアー

折笠 良(おりかさ りょう)

1986年生まれ。茨城大学教育学部、イメージフォーラム映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科修了。2015年〜2016年、文化庁新進芸術家海外研修員としてモントリオール(カナダ)に滞在。2023年、MIYUプロダクション(フランス)、カナダ国立映画制作庁(カナダ)、ニューディアー(日本)の共同製作で、『みじめな奇蹟』(写真)を制作。

矢野ほなみ『骨嚙み』(2021年)

矢野 ほなみ(やの ほなみ)

瀬戸内海島生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修了。『骨嚙み』(2021、写真)がオタワ国際アニメーション映画祭で短編部門グランプリを受賞。他方で、アニメーションにおけるセクシュアリティやジェンダーの研究、それに伴う上映会の企画など、クィア・アニメーションの研究を進めている。主なクライアントワークに、『TRIGUN STAMPEDE』EDアニメーション、NHK「みんなのうた」『さよならの向こうに』などがある。現在、新作『エリ』を制作中。


第一期 アドバイザー

国内作家の多様な作家性を活かし継続的に支援し、国際的な舞台で活躍できる作家を育成するという観点から、海外プロダクションのプロデューサー、アニメーション映画祭関係者、ジャーナリスト、キュレーターなどが本プログラムの選考委員およびアドバイザーを務めます。公募枠の選考や推薦枠の作家選出に加え、レクチャー、トレーニング、アドバイスなどさまざまな育成プログラムを通して作家をサポートします。

  • アレックス・デュドク・デ・ヴィット(イギリス)|アニメーション評論、カンヌ監督週間セレクター

  • エマニュエル=アラン・レナール(フランス)|プロデューサー(Miyuプロダクションズ)

  • クリス・ロビンソン(カナダ)|アニメーションライター、オタワ国際アニメーション映画祭アーティスティック・ディレクター

  • 土居 伸彰(日本)|プロデューサー、ひろしまアニメーションシーズンプロデューサー、株式会社ニューディアー代表

  • ドラシュコ・イヴェジッチ(クロアチア)|アニメーション監督、脚本家、プロデューサー、声優、Adriatic Animation創設者

  • ファビアン・ドリーホースト(ドイツ)|アニメーション・VRプロデューサー(Fabian & Fred)

  • 山村 浩二(日本)|アニメーション作家、東京藝術大学大学院教授

  • ルース・グロージャン(フランス)|ディストリビューター(Miyuディストリビューション)

  • ルパート・ボッテンバーグ(カナダ)|エディター、ビジュアルアーティスト、プロデューサー、ファンタジア映画祭アニメーションプログラマー


NeW NeW 関連プログラム

「New Way, New World 第一期公募枠アーティスト発表会」

日 時: 2025年2月22日(土)13:00- 14:00
会 場: TODA HALL & CONFERENCE TOKYO Room402/参加費無料/事前登録不要

登壇者: 金子勲矩、関口和希、ひらのりょう/モデレーター:土居伸彰

国内外のアドバイザーによる審査・面談を経て決定した第一期公募枠アーティストによる過去作品の上映を行うとともに、アーティストによる採択企画の概要紹介やプログラムの今後の展開についてお話します。

https://www.cgarts.or.jp/nwnw_event20250222/

※本イベントは文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果イベント「ENCOUNTERS」内にて実施されます。

※発表会の様子は後日、レポートをウェブサイト等に掲載予定です。

文化芸術活動基盤強化基金
(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会


ウェブサイト・各種SNS

ウェブサイトhttps://new-new.jp (2025年2月22日よりティーザーサイトを公開予定)

X @ new_new_jp / Instagram @new.new.jp / Facebook @new.way.new.world.jp

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。