株式会社講談社のプレスリリース
「学校でもおうちでも教えてくれない“お金のリアル”」をテーマに、月刊誌「なかよし」で2023年3月号から好評連載中の『お金のコンパス』。2023年12月に単行本1巻の発売後にテレビで紹介され、問い合わせが殺到、品切れのため緊急重版がかかるなど話題になりました。待望の新刊がいよいよ2月17日(月)に発売されます。
前巻では「物の値段と物の価値」、「円高と円安」さらに「現金VSキャッシュレス」など、主にお金に関する基礎知識やマネーリテラシーについて学べる内容で、まさに「お金の入門書」にピッタリでした。2巻は1巻の続刊、というスタンスではなく、「行動経済学」という一見難しく、とっつきにくいテーマに新しく切り込んだ内容となっています。
漫画家は、『まんがこども六法 開廷! こども裁判』 (原案:山崎聡一郎)」や『ゆずのどうぶつカルテ』シリーズなどを手掛けた、伊藤みんご氏。監修には、ジャーナリストとして数々の番組に出演する池上彰氏を迎えました。
●「行動経済学」って?
行動経済学とは、経済学と心理学を合わせたもので、人の感情や判断行動のメカニズムから経済の行動を読み解くことで、私たちのごく身近に存在しています。たとえば第一話では、大流行のカプセルトイに主人公・真白が我を忘れて熱中。なぜここまで夢中になるのか熱心に説明する真白に、指南役の朝倉が「それってサンクコスト効果だね」と発言し、そこから話が広がります。 カプセルトイで目当てのものが出てくるまで熱中する経験、皆さんにもありませんか?
朝倉の言う「サンクコスト効果」は、行動経済学の言葉の一つ。サンクコスト効果とは? の答えは、書籍の中でわかりやすく・やさしく、さらにコミカルに解説しています。ぜひ実際の書籍でご確認ください!
●漫画+解説で理解と知識が深まる!
今回も「漫画+解説」の最強のタッグは健在! 大人はすぐにイメージできても、お子さんにはすぐにイメージがつきづらいシーンや仕組みなどは漫画で再現しています。例えば最初に見た数字がその後の判断に影響を与える「アンカリング効果」は楽しいショッピングで、キリの良い数字よりも端数の方が価格差以上に安いイメージになる「端数効果」はステーキを例に解説など、理解が十分に深まります。
もちろん解説ページも前巻と変わらず大充実! 全ての漢字にルビがふってあり、非常に丁寧な解説なので、小学校中学年でも十分に楽しめます。
ただ難しい言葉を覚えることが目標ではなく、「お金×心理学を学ぶことで、賢い消費者になろう!」を中心に、他にも大切なテーマを今回もたくさん盛り込みました。お金を知ることは、世界を知ること。知ればきっと日常の役に立ち、そして誰かに伝えたくなります。お子さんはもちろん、現代を生きるすべての人に読んでいただきたい、渾身の1冊です。
●本書の構成 ※書籍の内容紹介ページより抜粋
【はじめに】ジャーナリスト・池上 彰より
【第1章】サンクコスト効果とは?(コンコルド効果・経済のメカニズム)
【第2章】数字のマジック(フレーミング効果・アンカリング効果・端数効果)
【第3章】利他性と互恵性(クラウドファンディング・フェアトレード・エシカル消費)
【第4章】人を操る身近な魔法(ナッジ理論・バンドワゴン効果・デフォルト・ヴェブレン効果)
【第5章】「損」と「得」(損失回避性・現状維持バイアス・プロスペクト理論)
【第6章】思いこみのわな(確証バイアス・カクテルパーティー効果・ハロー効果)
【第7章】選択とは?(ジャムの法則・松竹梅効果・決定回避の法則・極端性回避の法則)
【コラム1】身近なサンクコスト効果を見直そう
【コラム2】マンダラチャートで目標を達成しよう
【コラム3】行動経済学でノーベル賞を受賞した学者
[著者]
伊藤みんご
『眠れぬ姫に君』で「なかよしラブリー」(2008年秋の号)よりデビュー。代表作は『ゆずのどうぶつカルテ~こちら わんニャンどうぶつ病院~』シリーズ(全7巻)、『まんが こども六法 開廷!こども裁判』(原案:山崎聡一郎)など。
[監修者]
池上彰
1973年NHK入局。1994年から「週刊こどもニュース」のお父さん役を11年務め、2005年よりフリージャーナリストとして活動。テレビ出演、著者も多数。代表的な著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、『学び続ける力』(講談社現代新書)など。
[書誌情報]
『マンガでわかる行動経済学 お金のコンパス』
ISBN:9784-06―538495-4
発売日:2025年2月17日(月) ※書店によって異なる場合があります
定価:本体1650円(税込)
A5版、本文224ページ
※本書籍は「なかよし」2024年5月号~11月号に掲載された漫画に新たに解説ページを加えて再編集した書籍です。