Fate/Grand Orderと株式会社版三がコラボした「Fate/Grand Order浮世絵木版画」の新作を版三オンラインショップにて数量限定で2月24日(月・祝)販売開始!
株式会社版三のプレスリリース
浮世絵の伝統を守りつつ様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三(代表取締役 坂井英治)が、9周年を迎えたFate/Grand Orderの世界観を江戸伝承の手彫りと手摺りの浮世絵で表現していくシリーズ企画。これまでセイバー/アルトリア・ペンドラゴン、ムーンキャンサー/アーキタイプ:アース、アーチャー/エミヤ、ライダー/牛若丸の4種を展開してきましたが、新作となる今回はプリテンダー/オベロン・ヴォーティガーンを大錦サイズの江戸伝承手彫手摺木版画で制作します。
Fate/Grand Order浮世絵木版画「ふぇいとぐらんどおーだー 詐称者之英霊」はプリテンダー/オベロン・ヴォーティガーンを描いた江戸伝承手摺手彫木版画作品です。
昔から妖精といえば木の枝や森に佇む図が多く、「シシリー・メアリー・バーカの妖精の絵画」など、過去の巨匠が数々描いて「きた構図です。その伝統的な表現で、不思議な森の木に留まるオベロン・ヴォーティガーンを描きました。また、色使いや雰囲気にエッセンスを加え、奈落のイメージも表現。浮世絵の尾形月耕「作鹿児島県授産場製紙巻煙草」のほか、木や森のイメージは歌川国貞の「天狗とカラス天狗」にもインスパイアされています。オベロン(黒)の妖しくも魅力的なキャラクター像や幻想的な雰囲気を表情や構図、そして浮世絵技法によって作り上げた作品となっています。
―製法について【手彫りと手摺り】―
この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。また、この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき国指定の文化財「重要民俗文化財選定保存技術」に選定されています。
―和紙について【人間国宝が漉く最高級和紙「越前生漉奉書」】―
今回の木版画に使用する和紙は越前和紙漉元・重要無形文化財(人間国宝)岩野市兵衛氏の特別制作による純手漉和紙の越前生漉奉書となります。生漉奉書は気の遠くなるような手間をかけて作るその製法が国の重要無形文化財に指定されており、日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩によってパルプ主体の奉書が多勢を占めるようになり、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。
商品名: Fate/Grand Order浮世絵木版画
「ふぇいとぐらんどおーだー 詐称者之英霊」
発売日:2025年2月24日(月・祝)お昼12時より予約受付開始
(2025年6月下旬より順次お届け予定)
販売価格:63,000円 (税別・送料別)
販売数: 限定300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦33.8㎝×横23.4㎝、(額)縦55.5㎝×横42.0㎝
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
オンラインショップ:浮世絵工房 https://www.ukiyoework.com/
【当商品制作に携わった職人紹介】
■絵師:江幡喜之
株式会社 版三で浮世絵のデザインを担当。近年は鉄腕アトムのNFTアートコラボ、企業用浮世絵アイコンなど、浮世絵のテイストを活かしたアートの制作など幅広く活動。
浮世絵工房内の商品でも未来少年コナン浮世絵、ゴジラネオン浮世絵、藤子・F・不二雄 生誕90周年記念、ゲゲゲ浮世絵などの作品を手掛ける。
■江戸木版画 彫師:菅香世子
(文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人/経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師)
高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。
2003(平成15)年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演
2005(平成17)年 日本橋三越「名所江戸百景完成記念展」にて実演
2008(平成20)年 江戸東京博物館「北斎漫画展」にて実演
■江戸木版画 摺師 – 伊藤 達也
1965年 東京根津に生まれる。
1985年 実父の幾馬系四代目伊藤智郎の後を継ぎ、師匠小川文彦の元で修行を積む。
1994年 第1回浮世絵木版画作品展に出品及び実演。
1995年 東京都優秀技能者知事賞受賞。
1998年 「北斎漫画」15冊摺刷(共同摺刷)。
欧州(オーストリア、ハンガリー、フランス)にて実演。
2001年 竹内栖鳳「栖鳳習画帖」摺刷。学習院大学「桜再生プロジェクト展」にて実演。
2002年 円山応挙「丹頂鶴」摺刷。
2003年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演。
2005年 日仏文化会館(パリ)「広重展」にて実演
2006年 伊藤若冲「若冲画譜」摺刷
2010年 郡山市立美術館「北斎漫画展」にて実演。
文化庁の無形文化財選定保存技術に認定されている職人。
■和紙:九代 岩野市兵衛(人間国宝)
1978年、九代岩野市兵衛を襲名。
2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。かのゴッホも岩野家の和紙を愛したと言われている。