アニメ業界「今年の漢字」は【新】!印象に残ったニュース第1位は…。未来のアニメクリエーター100名が選ぶアニメ大賞2025【東京クールジャパン・アカデミー】

学校法人 21世紀アカデメイアのプレスリリース

学校法⼈ 21世紀アカデメイア(学⻑:⽥坂広志、本部:東京都千代⽥区)が運営する教育機関の一つで、ゲーム・アニメ・声優業界で活躍するエンターテイナーおよびクリエイターの育成を行う「東京クールジャパン・アカデミー」(校⻑:工藤憲子、本部:東京都渋谷区)は、アニメーション分野を学ぶ学生100名を対象に、「2025年のアニメ業界」に関するアンケート調査を実施しました。
本調査では、アニメ演出、アニメーター、声優、3DCGなど、将来アニメ業界での活躍を目指す学生を対象に、2025年のアニメ業界で印象に残ったニュースや衝撃を受けた作品、ならびに「2025年のアニメ業界を表す漢字」について回答を収集しました。

その結果、アニメを「楽しむ側」ではなく、「制作し、業界で働く側」を志す学生ならではの視点や価値観が浮き彫りとなり、未来のアニメクリエイターが捉える2025年のアニメ業界の姿を可視化する内容となりました。

【本件のポイント】

①次世代のアニメクリエイターは「原作の世界観や作風を深く理解し、丁寧にアニメ表現へ昇華しているか」を重要視する傾向

② 印象に残ったニュースには、大型IPのヒットが並ぶ

③生成AIへの関心は高い一方、学生の関心は賛否ではなく「どのような使い方をするか」

1.2025年に衝撃を受けたアニメ作品は?

1-1.原作理解が評価軸に ─未来のアニメクリエイターが重視する条件

今回のアンケートでは、「原作の雰囲気を守りながら、アニメならではの表現を加えているか」に注目する声が多く見られました。
奇抜さや新技術の導入よりも、制作陣が原作を深く理解し、大切に扱い工夫をしているかを重視する価値観が、次世代のアニメクリエイターの中に根付いていることが伺えます。

●『チェンソーマン レゼ篇』

「吉原達矢監督には、漫画の作風と『チェンソーマン』ならではの魅力を丁寧に再現していただき、劇場版としての表現はまさに完璧」

「原作の作風に近く、見応えがあったから」

「表現は原作寄りに、演出はМAPPAの味で出されて不思議な感覚に陥った」

●タコピーの原罪

「原作の独特な作者にしか出せないあの絵柄をアニメでできるのかと思っていたら、100点どころじゃない200点のものが出てきて、本当にすごいと思いました」

「描いていたものが生み出されただけでなく、更に原作への愛が感じられるものを付け加えられたそんな作品だったからです」

1-2.未来のアニメクリエイターが注目した“常識を破る作画と演出”

もう一つの特長として、今回のアンケートでアニメ業界を目指す学生たちは、「ストーリー」よりも、作画や演出面の技術的完成度、常識を打ち破る工夫に注目し、衝撃を受けた作品を選んでいる点が挙げられます。

●ひゃくえむ。

・デジタルが主流の現代にアナログで背景を描いていることに衝撃を受けました。デジタル背景では出ない紙の質感をスクリーン越しで感じとても感動しました。

・「3Dに似せる2D作画のほうが違和感ある」という感じた事ない昔の感覚が味わえたので。

●タコピーの原罪

・テレビで放映されないため、30分という常識にとらわれず制作されていた点が衝撃的だった。

●鬼滅の刃

・お金に制限なく現代の日本のアニメーション技術をフルに発揮した作品だと感じた。

・2D技術や作品のクオリティが前作よりさらに進化していて、圧倒的な躍動感のある演出に思わず目を奪われてしまったから。

●New PANTY & STOCKING with GARTERBELT

・約15年ぶりの新作であること、規制や配慮が求められる時代に、作品のスタイルを変えず、貫き通したこと。

●ツインズひなひま

・AI技術を本格的に使った地上波アニメとして放送され、“アニメ制作の常識が変わる瞬間”を目の当たりにしたようで衝撃を受けました。

●東島丹三郎は仮面ライダーになりたい

・作品全体はオマージュだけでなく、演出面でもとても新しい手法が使われていて、前世代の特撮作品が持っていた昭和らしさをエレクトロニック音楽で再解釈しているところが、個人的には一番のサプライズでした。

2.2025年のアニメ業界で印象に残ったニュースは? 

上位には、劇場版『鬼滅の刃』や劇場版『チェンソーマン レゼ編』といった大型IPのヒットが並びました。

また、回答はばらつきましたが、生成AIに関するニュースも多く挙がり、「AIによる作画補助には反対しませんが、AIにストーリーを任せることには反対です」というコメントに象徴されるように、アニメ業界を志す学生の関心はAIの使用の是非ではなく、「どこまでを人が担うのか」という境界線や、「どのような使われ方をしているのか」に向いている傾向がわかりました。

【学生からの回答で挙がった「AI」に関するニュース(一例)】

・「効率化のため、動画(In-betweening)補助や背景ラフ生成など、限定的な分野でAI技術の試験導入が進行」

・「梶裕貴さんの音声AIプロジェクト」

・「AIによる深刻な著作権問題 」

・「生成AI時代の創作と権利のあり方に関する共同声明」

・「アニメーションスタジオでの就職希望者に対する実技試験。スキルを確認し、AIで描いていないことを確認するため」

・「ChatGPTなどでジブリ風の画像を生成できていた件」

・「生成AIでアニメ制作」

・「Amazon Prime VideoによるAI吹き替え導入」

3.アニメ業界の「今年の漢字」は?

【1位】新

【理由】

・AI活用、短尺アニメのヒット、海外プロジェクトの増加など、 新しい作り方・見せ方・働き方が生まれた一年だったためです。

・今までにはなかったような挑戦がされていて、アニメの世界も進化し新しくなっているように感じたから。

・新技術がアニメに使われ、アニメ市場規模も新記録を更新した。

・現在、アニメーションの脚本はほとんどがルーティン化されており、新しい分野の展開が急務です。

【2位】強

【理由】

・どんどん作画や映像美が上がってきてるから。

・力が入ってる作品がたくさん出たからです。

・アニメ業界は成長しており、その証拠に、現在のアニメの品質と10年前のアニメを比べると、明らかな違いが見られます。

・日本のアニメは強くて、素晴らしいです。

【3位(同率)】続

・アニメの続編が多く、人気作がたくさんあったため。またアニメがこれからも続いていくと思った年だから。

・続編が多い。

【3位(同率)】映

・アニメ映画の話題が多かったので。

・鬼滅の刃やチェンソーマン、呪術廻戦など、世界的にヒットした日本アニメの映画が多い印象だったからです。

4.東京クールジャパン・アカデミーについて

ひとりひとりをプロのエンターテイナー・クリエイターへ。

ゲーム、アニメ、声優業界で活躍する人材を育成する専門学校です。

日本の「ゲーム」「アニメ」は海外でも高く評価され、日本を代表するカルチャーへと成長しました。
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21世紀アカデメイアについて     https://www.akademeia21.com/

第4次産業⾰命が急速に進展し、ロボティクスや人工知能(AI)が社会に広がっていく時代には、人材に求めら

れる条件が根本から変わっていきます。その結果、ただ大学で「知識」を学んだだけの人材は、生き残れません。また、ただ専門学校で「技能」を身につけただけの人材は、活躍できません。

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