株式会社新潮社のプレスリリース
「ミステリーが読みたい! 2024年版」海外編大賞作『愚者の街』著者による、一気読み必至のクライム・ノヴェル『悪党たちのシチュー』(松本剛史訳)が、1月28日(水)、新潮文庫より刊行となります。
〝ライターズ・ライター〟とも言うべき、犯罪小説の巨匠ロス・トーマスには、最近まで邦訳紹介されていなかった傑作がいくつかあります。なかでも、初期作ながら最高傑作とされる『愚者の街』は別格の面白さですが、それに比肩するリーダビリティを持った中期の傑作が、この『悪党たちのシチュー』です。次期大統領候補をバックアップする選挙仕掛け人が、ピューリッツァー賞候補にまでなった辣腕記者という最強のバディを得て、CIAをはじめとするさまざまな妨害をかいくぐりながら、アメリカ現政府の過去の醜聞を暴こうとするストーリー。複雑なプロットと人間関係を、そのスピーディな展開と軽妙な対話とで、一気読み必至の面白小説に仕上げた、まさに〝大傑作〟と言える作品です。
■書籍内容
落ちぶれていた辣腕ジャーナリストのシトロンは、くせ者政治屋ヘールに雇われる。現政権の大きな弱みともなるスキャンダル情報を入手すべく、協力を求められたのだった。勇躍、中米の軍事国家へと調査に向かったシトロンは、隠蔽されていた同国での過去の不祥事の内実を探りにかかるが……。あらゆる面白さをごった煮【スープ】にし、思わぬ展開と粋な対話で編み上げた、騙りと企みのタペストリー!
■著者紹介:ロス・トーマス Ross Thomas(1926-1995)
オクラホマシティ出身の作家、脚本家。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの各地で、ラジオ局員、国家機関職員、政治記者、編集者などを務めた後、1966年に『冷戦交換ゲーム』で作家デビュー。翌年、同作でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀処女長篇賞を、’85年には『女刑事の死』(’84年)で同最優秀長篇賞を受賞。『強盗心理学』(’71年)など、オリヴァー・ブリーク名義でも作品を発表している。
■訳者紹介:松本剛史 Matsumoto Tsuyoshi
1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒。ブース『暗闇の蝶』、フリーマントル『クラウド・テロリスト』、クーンツ『ミステリアム』『これほど昏い場所に』、ティンティ『父を撃った12の銃弾』、トーマス『愚者の街』『狂った宴』など、訳書多数。
■書籍データ
【タイトル】悪党たちのシチュー
【著者名】ロス・トーマス/松本剛史訳
【発売日】2026年1月28日
【造本】文庫
【定価】1,155円(税込)
【ISBN】978-4-10-240314-3