【三島賞候補作決定】間宮改衣『弔いのひ』が第39回三島由紀夫賞の候補作にノミネートされました!

4月20日(月)、第39回三島由紀夫賞の候補作が発表されました。同賞の選考会は5月14日(木)に開催されます。

株式会社新潮社のプレスリリース

娘と心を通わせられないまま病でこの世を去った父。作家となった娘は父や家族との苦しい年月を「お金に換える」ことにした――。

『ここはすべての夜明け前』のヒットが記憶に新しい作家の飛躍作『弔いのひ』が、このたび第39回三島由紀夫賞の候補にノミネートされました。

なお、同賞の選考会は5月14日(木)より行われる予定です。

2024年に『ここはすべての夜明けまえ』で第11回ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞、作家として鮮烈なデビューを果たした間宮改衣さん。同年の三島賞候補にもなりました。

しかし華々しいデビューにもかかわらず、彼女は深刻な鬱状態に陥ります。デビュー作に続く中編を別の出版社に依頼されますが、執筆は一向に進みません。ある日、何度目かの打ち合わせでなぜか口をついて出たのは、パンデミック中に亡くなった父親のことを小説にしたいという言葉。期せずして彼女は「私小説」へと足を踏み入れることになります。あたかも『ここはすべての夜明け前』の主人公と同じように、自分自身の人生とも向き合うことになったのです。今まで目を背けてきた自分の人生、そして家族。それらを直視することは新たな苦難の道の始まりでした。

間宮改衣「弔いのひ」は『ここはすべての夜明けまえ』の執筆の衝撃的な裏側や、著者自身の「夜明けまえ」が赤裸々に描かれ、その先に作家としての強烈な覚悟がにじむ、新たな傑作です。

■作品紹介

「お父さんは明日、死ぬかもしれんのや。だから何があったか話してくれんか」娘と心を通わせられないまま病でこの世を去った父。作家となった娘は父や家族との苦しい年月を「お金に換える」ことにした――『ここはすべての夜明け前』で衝撃的に登場した作家の、“再誕生”作。

30代に入りゲームのシナリオライターの仕事に疑問を持つようになった私。ダメもとで書いた小説が新人賞の特別賞を受賞、晴れて作家になったが、作品が自分を離れて「商品」として扱われることについていけず、心を病んでしまう。そんな中、ある出版社の編集者から作品を依頼され、ふと父のことが思い浮かんだ。両親は折り合いが悪く、私が中学生の頃にガンを発症してからは、父は治療に専念するため家族と離れて暮らしていた。母はパートに出て一人で私と弟を育てたが、私にとっては毒親だった、大学卒業後、東京に出てからは音信不通に。父の最期にもコロナ禍で故郷には帰らなかった。だが思い返せば、そもそも書くことを好きになったのは、ガンに苦しむ父から目を背けるためだった――。「過去に落とし前を付ける」ため、私は「私小説」に挑戦する。

■著者紹介:間宮改衣(まみや・かい)

1992年、大分県生まれ。2023年、「ここはすべての夜明け前」で第11回ハヤカワSFンテスト特別賞を受賞。同作は翌年に単行本化され、第37回三島由紀夫賞候補作となる。

■書籍データ

【タイトル】弔いのひ

【著者名】間宮改衣

【発売日】2025年12月17日

【造本】四六判ハードカバー

【ページ数】160ページ

【定価】1,870円(税込み)

【ISBN】978-4-10-356611-3

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/356611/

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