宇宙で描かれた幻の「425.5話」フルカラー版を、最終巻〈特装版〉に収録─JAXAのきぼう有償利用制度を活用─■「Mission: SPACE COMIC」プロジェクトTIMELINE■ 『宇宙兄弟』完結記念「Mission: SPACE COMIC」特別映像について■ プロジェクトメンバーコメント■ ミッションの今後の展開について■『宇宙兄弟』第46巻 商品情報■ 「Mission: SPACE COMIC」概要■ 『宇宙兄弟』について
株式会社講談社のプレスリリース
株式会社講談社(本社:東京都文京区)は、宇宙で漫画を描く人類初の試み「Mission: SPACE COMIC」(ミッション:スペースコミック)の記録を収めた特別映像を公開いたしました。

本ミッションは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)が提供する国際宇宙ステーション(以下「ISS」)「きぼう」日本実験棟のきぼう有償利用制度(*1)を活用し、宇宙で漫画を描くという前例のない取り組みです。「きぼう」日本実験棟内に搭載されたロボットアームを地上から遠隔操作し、微小重力環境下での数々の困難を乗り越えながら、2年以上にわたる挑戦の末、『宇宙兄弟』本編では語られなかった「425.5話」を宇宙空間で描く実証が形になりました。
2026年7月22日(水)発売の『宇宙兄弟』最終46巻〈特装版〉には、約18年にわたる物語の完結にあわせて「425.5話」のフルカラー版を収録。本ミッションを通じて宇宙で描かれた、小山宙哉氏描きおろしのエピソードです。民間企業やエンジニア、クリエイターの知見を結集し、表現と宇宙技術の新たな可能性を切り拓いた、前例のない取り組みの全貌をぜひご覧ください。
Mission: SPACE COMIC URL:https://morning.kodansha.co.jp/spacecomic/
(*1)きぼう有償利用制度(非定型サービス):https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/provide/more/
■「Mission: SPACE COMIC」プロジェクトTIMELINE
地上での構想から、宇宙空間での本番描画まで。本ミッションは、2年以上にわたる試行錯誤の積み重ねでした。微小重力下で生じるアームの挙動変化、最大6秒の通信遅延、宇宙飛行士の作業時間の制限、そして使用できる道具の制約。地上とは異なる数々の壁に直面しながら、システム開発、仕様変更、そして打ち上げ後の描画精度と速度の向上を一つずつ乗り越えていきました。構想から完遂までの軌跡を、時系列でたどります。


■ 『宇宙兄弟』完結記念「Mission: SPACE COMIC」特別映像について
公開する特別映像は、小山宙哉氏の筆跡データを地上から400km離れた宇宙空間のロボットアームへ伝送し、本編にはない「幻のエピソード(425.5話)」を遠隔描画するまでの実証記録映像です。微小重力下で生じるアームの挙動変化、最大6秒の通信遅延、宇宙飛行士の作業時間の制限、そして使用できる道具の制約。地上とは異なる数々の制約に直面しながらも、幾度もの調整を重ね、ついに宇宙空間で漫画を描くという前例のない取り組みを形にしていく、その軌跡を収めています。
公開URL:https://youtu.be/nJrrGPspvyQ?si=vMsg4nmrXgXDaKuo












■ プロジェクトメンバーコメント
スペースエントリー株式会社 COO 松本 翔平
「宇宙空間で漫画を描く」という、人類にとって前例のない『宇宙兄弟』の歴史的プロジェクトに参画できたことを、心より誇りに思います。
今回のミッションでは、微小重力下におけるロボットアームの微細な挙動変化や通信環境など、宇宙という極限環境ならではの想定外の壁に幾度も直面しました。それでも、地上からの遠隔操作によるミリ単位の軌道修正や、チーム一丸となってのトラブルシューティングを行い、数々の困難を乗り越えることが出来ました。予定通りの枚数は描き上げられませんでしたが、宇宙空間で発生した予測不能な事象に対応し、課題を解決しながら作品を形にできたことこそが、今後の宇宙空間における遠隔ロボティクス運用において、何にも代えがたい非常に価値のある実証データとなりました。
今回得られた貴重な知見を糧に、弊社は今後も日本の宇宙活動を支える技術開発に邁進してまいります。
メノー株式会社 代表取締役 根本 雅人
今回のミッションでは、さまざまな困難や想定外の出来事がありましたが、チーム一丸となって一つひとつ課題を乗り越え、無事にミッションをやり遂げることができました。その過程で、宇宙開発には技術力だけでなく、仲間を信頼し最後まで諦めない姿勢が何より大切だと改めて実感しました。『宇宙兄弟』のムッタやヒビトが困難に立ち向かう姿にも重なる思いです。この経験を糧に、これからも挑戦を続け、日本の宇宙開発に貢献してまいります。
三井物産エアロスペース株式会社 天田 剛 ・ 本村 日香留
弊社は受託者であるJAXAからの契約のもと、安全評価に関する各関係者との調整ならびに安全評価~実運用全体のスケジュール管理を担当いたしました。前人未到の挑戦に際して乗り越えるべき課題は数多く、不測の事態に備えた運用プランの策定、貴重な宇宙飛行士のスケジュールの確保など、ミッション当日まで時間との闘いが続きました。それでも本ミッションを成功に導けたのは、それぞれの専門性を持ち寄った関係者の確かなチームワーク、そして何より「このミッションを必ず実現させたい」という共通した熱い思いがあったからにほかなりません。「Mission: SPACE COMIC」を通じて、一人でも多くの方に宇宙をより身近に感じていただくとともに、これからの日本の宇宙利用のさらなる発展に向けた第一歩となれば幸いです。
株式会社セルシス アプリ開発部 部長 小田 直矢
セルシスは、小山宙哉先生が「CLIP STUDIO PAINT」で描かれた筆跡をベクターデータとして書き出し、ロボットアームによる描画へ受け渡す技術支援を担当しました。出力した筆跡データは、ロボットアームの座標情報と描画順序としてほぼそのまま活用され、宇宙環境への調整もデータ全体の数%以下にとどめることができました。創作を支えるために磨き続けてきたデジタル技術が、宇宙という前例のない環境での挑戦の一端を担えたことを大変光栄に思います。実現に尽力された皆様に敬意を表するとともに、これからもクリエイターの表現を支える技術を磨き、新たな創作の可能性を広げる挑戦を続けてまいります。
『宇宙兄弟』作者 小山 宙哉
プロジェクトを終えてまず驚いたのは、宇宙から返ってきた絵が、いい意味でとても味のあるタッチになっていたことです。ロボットアーム特有のわずかなブレが、普段アナログで描くときにあえて出す手の揺らぎのようで、すごく好きな絵になっていました。同時に、人の手の微妙な力加減や距離感を再現することが、これほど難しいのかと改めて実感しました。宇宙開発というのは、そうした難しい環境を一つずつクリアしていく姿勢そのものが、地球だけでは発想し得ない新しいものを生み出す可能性を秘めていると思います。そこで培われた技術は、巡り巡って必ず地球での暮らしにも還ってくると思います。だからこそ、宇宙へ挑戦し続けることには、いつも新しい何かにつながる意味があるのかなと。これからも宇宙が見せてくれる未知の発見を、一人のファンとして楽しみにしています。
■ ミッションの今後の展開について
本ミッションで描きおろされたのは、『宇宙兄弟』本編では語られなかった、425話と426話の間をつなぐ「425.5話」です。まだ誰も読んだことのないこの特別な一話のフルカラー版は、2026年7月22日(水)発売の『宇宙兄弟』最終46巻〈特装版〉に収録され、物語の完結とともに読者の皆さまへ届けられます。さらに、ミッション実現までの2年間の軌跡を追ったメイキング映像も近日公開予定です。また、7月28日(火)より、つくば駅にて「Mission: SPACE COMIC」の広告を掲出します。つくばは、今回の遠隔描画ミッションが実際に運用されたJAXA筑波宇宙センターのお膝元です。これまでの感謝と、これからへの期待を込めて、本ミッションの成果をこの地から発信します。

■『宇宙兄弟』第46巻 商品情報
書籍名:ミウラ折り小冊子付き 宇宙兄弟(46)特装版
■著:小山 宙哉
■発売日:2026年7月22日
■定価:2,140円(本体1,945円)
■判型:B6
■ページ数:304
書籍名:宇宙兄弟(46)
■著:小山 宙哉
■発売日:2026年7月22日
■定価:1,131円(本体1,028円)
■判型:B6
■ページ数:304
■作品紹介:
幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。
・今後の最新情報は、公式サイトにて更新予定
・その他、宇宙兄弟のグッズ・記念アイテムは公式ストアにて販売中
https://corkshop.jp/c/koyachu/
■ 「Mission: SPACE COMIC」概要
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名称 |
『宇宙兄弟』完結記念「Mission: SPACE COMIC」特別映像 |
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参画企業 |
講談社(出版社)、コルク(クリエイティブエージェンシー)、セルシス(ソフトウェア開発)、スペースエントリー/メノー/インテリジェント・ロボット・テクノロジー(ロボティクス開発・運用利用・試験提供)、TBWA HAKUHODO(企画・制作)、東京アドデザイナース/博報堂プロダクツ/コントラスト(グラフィック)、Y’s(映像制作)、Sketch(PR)、SSHY・ザ・SSHY (音楽) |
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協力 |
三井物産エアロスペース(受託者であるJAXAからの契約のもと、安全評価に関する各関係者との調整ならびに安全評価~実運用全体のスケジュール管理を担当 ) |
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実施場所 |
国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟(JAXAきぼう有償利用制度を活用) |
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描画手法 |
ISS「きぼう」日本実験棟内にあるロボットアームの遠隔操作による描画 |
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漫画内容 |
『宇宙兄弟』本編で語られなかった「425.5話」 |

■ 『宇宙兄弟』について
『宇宙兄弟』は、小山宙哉氏による漫画作品。2007年より講談社『モーニング』にて連載開始。宇宙飛行士を目指す兄弟・南波六太(ムッタ)と南波日々人(ヒビト)の物語を描き、2011年には第56回小学館漫画賞(一般向け部門)および第35回講談社漫画賞(一般部門)をダブル受賞。累計発行部数は3,500万部を超え、アニメ化・実写映画化もされた大ヒット作品です。2026年6月に約18年の連載に幕を下ろし、同年7月22日(水)に最終巻となる第46巻が発売。
本件に関するお問い合わせ
Mission: SPACE COMIC 広報事務局(KMCgroup 内) 担当:小泉
TEL:03-6261-7413 E-mail:koizumi@kmcpr.co.jp

