■書籍内容■著者紹介:D・V・ビショップ(D.V. Bishop)■訳者紹介:熊谷千寿(Kumagai Chitoshi)■書籍データ
株式会社新潮社のプレスリリース
16世紀フィレンツェを震撼させる猟奇殺人事件に、夜間治安官が相棒とともに挑む歴史サスペンスD・V・ビショップ『フィレンツェに悪魔が彷徨う』(熊谷千寿訳)が、7月29日(水)、新潮文庫より刊行となります。
1539年、コジモ・デ・メディチ統治下のフィレンツェを舞台に、治安八人委員会捜査官から夜間治安官へと降格されたチェーザレが、外出禁止令下の夜に起きた猟奇惨殺事件の真相を暴くという本作は、ウンベルト・エーコの名作『薔薇の名前』を想起させる緻密な当時の再現描写とリーダビリティ溢れる筆致で、CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)、ヒストリカル・ダガー(最優秀歴史ミステリー賞)両部門での最終候補に選ばれた、歴史サスペンスの傑作です。何より魅力的なのが、主人公チェーザレの人物造型。同性愛者であることを隠しながら、しかも同性愛者を狙ったヘイト殺人である可能性のある事件に取り組むことになりますが、その頭脳の明晰さと本来の正義感から事件にのめりこんでいく姿に、読者も共感することでしょう。また、かつての部下で、チェーザレの過去の罪を疑っているストロッキとの、つかず離れずのバディ関係も本書の読みどころと言えます。
■書籍内容
1539年、コジモ・デ・メディチ統治下のフィレンツェ。夜間治安官チェーザレは、夜間外出禁止令下の雨の夜に不審者を追う最中、ミケランジェロのダヴィデ像の下で、磔刑のポーズをとらされた男の惨殺体と遭遇する。翌日、同様の手口の惨殺体が発見されるが……。猟奇連続殺人を軸に、同性愛、悪魔祓い、ヴェネツィアとの諜報戦といった要素までもが複雑に絡み合わせた歴史ミステリーの傑作!
■著者紹介:D・V・ビショップ(D.V. Bishop)
作家、脚本家。16世紀イタリアの夜間治安官チェーザレ・アルドのシリーズで知られる。2018年、ブラッディ・スコットランド国際犯罪小説祭のピッチ・パーフェクト・コンペティションで優勝。’21年ウィルバー・スミス・アドベンチャー・ライティング賞の最終選考に残り、’22年NZブックローバーズ賞最優秀成人小説賞を受賞、’23年NZブックローバーズ賞最優秀成人小説賞の最終選考に残った。本作は、CWAゴールド・ダガー、ヒストリカル・ダガーの二部門で最終候補に選ばれている。
■訳者紹介:熊谷千寿(Kumagai Chitoshi)
1968年宮城県生れ。東京外国語大学卒業。英米文学翻訳家。ランキン『偽りの果実 警部マルコム・フォックス』、ビバリー『東の果て、夜へ』、カー『ターミナル・リスト』、ポロック『悪魔はいつもそこに』など、訳書多数。
■書籍データ
【タイトル】フィレンツェに悪魔が彷徨う
【著者名】D・V・ビショップ/熊谷千寿訳
【発売日】2026年7月29日(水)
【造本】文庫
【定価】1,320円(税込)
【ISBN】978-4-10-241281-7