視点が変わる「医療マンガ大賞」受賞作品決定!

横浜市医療局のプレスリリース

 

横浜市では、市民の皆様に医療を「他人ごと」ではなく自分自身のことと捉えていただけるよう、民間企業等との連携による手法で医療広報を実施する「医療の視点」プロジェクトに取り組んでいます。

このたび、マンガを活用した医療に関するコミュニケーションギャップの改善を目的に、患者や医療従事者が体験したエピソードに基づいて“視点の違い”を描くマンガ賞「医療マンガ大賞」を開催しました。9月30日から10月10日までの作品募集期間内に55本のマンガ作品の応募があり、その中から大賞1作品・入賞7作品を受賞作品として選出しました。

大賞は「人生の最終段階」をテーマに、独特のタッチで親子の最後の別れを描いた油沼さんの作品に決定しました。

 

大賞作品の前で(左から、こしのりょう先生、大塚篤司先生、佐渡島庸平さん、井上祥先生)

 

 8作品は、本日より、医療マンガ大賞特設WEBサイト上にて審査員からのコメントとともにご覧いただけます。

【医療マンガ大賞特設WEBサイトURL】
https://medical-manga.comici.jp
※医療マンガ大賞の概要などもこちらのサイトでご確認ください。

1 大賞・入賞作品の紹介
作品は特設WEBサイトで全編お読みいただけます。https://medical-manga.comici.jp

審査では、原作エピソードの内容を理解したうえで、オリジナリティをストーリー構成などに取り入れている作品が、高く評価されています。

審査員からは患者と医療従事者、それぞれの視点から考えや感情を描くことで、両者の視点の違いを可視化することができ、改めてマンガという手法の有効性や可能性を感じたことから、継続的な取組になることを期待するというコメントがありました。

2 今後の展開 
(1)冊子及び動画制作・配布

受賞したマンガ作品は、冊子やデジタルサイネージ用のデータに編集し、医療機関等での医療広報に活用する予定です。冊子配布等は来年(2月以降)を予定しています。

(2)医療マンガ大賞をテーマにしたイベント

「SNS医療のカタチ」※主催、横浜市医療局共催による、医療マンガ大賞に関連するイベントを12月13日(金)19:00~21:00(場所:東京、定員100名)に、開催します。
テーマは「医療マンガ大賞受賞作品から考える、視点の違いによる医療コミュニケーションギャップ」です。詳細は、医療マンガ大賞特設WEBサイトにてお知らせします。

【参加申込先URL】
https://iryo-manga-taisho-aftertalk.peatix.com

※「SNS医療のカタチ」

医師と患者(家族)、患者と家族・友人、医師と看護師・薬剤師などの間で医療に関する情報が今まで以上に適切に交換されるよう、医療コミュニケ―ションについての啓発活動を行う、SNS時代の新しい医療の啓蒙を行うプロジェクト。所属に、大塚篤司先生、けいゆう先生、ほむほむ先生、ヤンデル先生など。(順不同)

(参考)医療の視点 

「医療への視点が少し変わることで、異なる気づきが得られ、行動につながる」をコンセプトに昨年9月から取組をスタートしています。民間企業等との連携や、市民の皆様の関心事にフォーカスすることで、より印象に残りやすく、伝わりやすい広報に様々な切り口で取り組んでいます。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/iryo/iryonoshiten/iryonoshiten.html

 (参考)審査員紹介

 

 

佐渡島 庸平/㈱コルク代表取締役会長(編集者)
東京大学文学部卒業。講談社を経て、2012年クリエイターのエージェント会社、株式会社コルクを創業。三田紀房、安野モヨコ、小山宙哉ら著名作家陣とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している。
 

こしの りょう(マンガ家)
2004年に「モーニング」にて『NS’あおい』でデビュー。2006年には同作品がテレビドラマ化された。2011年から「週刊現代」(講談社)で『町医者ジャンボ』を連載。2013年には同作品がテレビドラマ化。現在は「週刊現代」で『銀行渉外担当 竹中治夫』、看護雑誌で現場の看護師さんを取材して描いている『はなうた』を連載中。
 

大塚 篤司/SNS医療のカタチ(医師・コラムニスト)
2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリヒ大学病院客員研究員を経て2017年から京都大学大学院特定准教授。皮膚科専門医、がん治療認定医。2018年より、SNS時代の新しい医療の啓蒙活動を行う「SNS医療のカタチ」プロジェクト活動を行う。

 

井上 祥/㈱メディカルノート代表取締役・共同創業者(医師)
2009年横浜市立大学医学部卒業。横浜労災病院初期研修医を経て2011年より横浜市立大学大学院医学教育学・消化器内科学、2015年3月に医学博士。一般生活者の医療リテラシー向上を理念に大学院在学中の2014年10月に株式会社メディカルノートを創業し現在、代表取締役。横浜市立大学医学部非常勤講師。日本医療機能評価機構EBM普及推進事業運営委員。JAMSNET東京理事。
 

筑丸 志津子(医師)
1986年東海大学医学部卒業。その後関東逓信病院で内科、麻酔科、皮膚科診療に従事。
2002年横浜市青葉区に「松風台クリニック」を開設。2004年10月「ケセラスキンケアクリニック」を開設。横浜市青葉区医師会副会長を務めた後、2019年より横浜市医師会常任理事。 
 

 

荒木田 百合(横浜市副市長)
1982年横浜市入庁。区役所勤務時代に子育て現場の実情を目の当たりにした経験を胸に、こども青少年局の立ち上げに携わる。みなとみらい21担当やこども青少年局地域子育て支援課長、政策局担当理事などを経て、2018年に内部の女性職員としては初となる副市長に就任。

【お問合せ先】
医療局医療政策課情報企画担当課長 小川 亨 Tel 045-671-4813

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