高校図書館におけるマンガ利用に関するアンケート調査

公益財団法人 日本財団のプレスリリース

▼77%が「マンガによって図書館の利用が増えている」と実感
▼適正と感じる導入数は、61~100タイトル
▼『はたらく細胞』ほか、『ちはやふる』『宇宙兄弟』など人気

「これも学習マンガだ!実行委員会」(日本財団、レインボーバード合同会社、キハラ株式会社)は、岐阜県の高校図書館司書を対象とした「マンガの図書館利用に関するアンケート」を実施しました。

調査では、88%(56校)の高校図書館で教科・分野を解説する「学習漫画」に加えて一般のマンガも扱われていることがわかりました。また、利用者(生徒)に人気の高いタイトルとして、2018年にTVアニメ化された『はたらく細胞』をはじめ、『ちはやふる』『宇宙兄弟』『聲の形』などの「これも学習マンガだ!」選出作品が多く挙げられています。適正と感じる導入数は61~100タイトルで、57%の学校が導入数が少ないとしています。

77%の学校が「マンガによって図書館の利用が増えている」と考え、53%の学校が「マンガをきっかけとして、マンガ以外の一般書も利用されている」という実感を得ていることも明らかになりました。さらに、高校図書館でマンガを取り扱うことの有用性として「図書館」という場のハードルを下げること、広い意味で多くの「学び」のきっかけになることなどが挙げられ、一方で課題として利用マナーの啓発やマンガ導入について教員から理解を得ることの必要性などが挙がっています。

▼8割近くの館が、マンガが図書館利用の増加に寄与していると実感

Q.マンガがあることで、図書館の利用が増えていると思いますか?

Q.マンガをきっかけとして、一般書にも興味を持つ利用者はいますか?

▼マンガを高校図書館に置くことには意義があるが、さまざまな課題も存在すると考えられている

Q.お勤めの図書館ではどんなマンガを置いていますか?

Q.特に人気の高いタイトルを教えてください。

 

 

▼マンガを高校図書館に置くことには意義があるが、さまざまな課題も存在すると考えられている

Q.マンガを高校図書館に置くことの有用性はどこにあると思いますか?
(自由回答抜粋)
・生徒に「この図書館は自分たちのための場所だ」と思ってもらえる。
・現在のマンガは非常に多岐にわたる分野を扱っているので、職業紹介や人権教育、平和教育の一助になると思う。
・芸術性が高く、図書館資料として価値がある。

Q. 一方で、マンガを高校図書館に置くことの弊害(課題)は何だと思いますか?
(自由回答抜粋)
・長期延滞や又貸しが増える。
・「マンガは本ではない」という考えの教員もおり、理解を求める必要がある。
・どのタイトルをどこまで入れるかが悩ましい。
・名著をマンガ化したものだけを読んで満足されてしまう。できれば原作も読んでほしい。

▼詳細 【調査報告】マンガの図書館利用についてのアンケート
http://gakushumanga.jp/] http://gakushumanga.jp/news/hslibrary/

【これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~について】
「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」は、日本財団の主催事業として2015年度からスタートした、新しい世界を発見できるマンガや学びにつながるマンガを選出・発表し作品を国内外の読者に届ける事業で、これまで200タイトルを選出してきました。マンガの持つ「楽しさ」「分かりやすさ」「共感力」に着目し、社会をより良いものにしていくことを目的としています。 2017年度末をもって3年間の日本財団主催事業期間が終了し、2018年度より日本財団、レインボーバード合同会社、キハラ株式会社を構成員とする「これも学習マンガだ!」実行委員会主催事業(事務局:レインボーバード合同会社)となっています。

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