公益社団法人日本パッケージデザイン協会のプレスリリース
大賞は話題のエンタテインメントロボットが眠るパッケージに!
大賞「aibo package(ソニー)」
日本の「パッケージデザイン」の魅力を広く知っていただきたいという想いで、JPDAの活動の一環として1985年にスタートした「日本パッケージデザイン大賞」。第18回目となる今回は、2016年7月23日から2018年4月30日までに日本国内でデザインされ、発売(発表)された商品、1,201点の応募がありました。
今回の贈賞式では、大賞含め金賞 11点、銀賞 13点、銅賞 11点、特別審査員賞 4点に各賞が贈られました。そして、金賞の中から、ソニー株式会社の自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」が眠るように格納されるパッケージ『aibo package(アイボ パッケージ)』に大賞が贈られ、パッケージ新時代を感じさせる平成最後の贈賞式となりました。
贈賞式の開会にあたり、JPDA理事長の伊藤 透より「デザインは人に感動を与え、価値を創造していくもの。これからもぜひ良いデザインを創り、社会に向けて価値を発信していただきたいと思います。今回も1,200点以上の審査を行いました。その中から選ばれた優秀なパッケージデザインをご覧いただけるこの贈賞式を皆様にも楽しんで過ごしていただきたいです。」とコメント。大賞を受賞した「aibo package」を担当する、ソニー株式会社 クリエイティブセンターの廣瀬 賢一氏は「驚いています。様々なトライアルを重ねた今回のパッケージで、次のパッケージへの進化の背中を押すことができたかなぁと感じています。」と嬉しさを表しました。
【日本パッケージデザイン大賞 2019 贈賞式 開催概要】
日時:2019年1月31日(木)14:30~15:50
会場:東京ガーデンパレス 2階「高千穂B」(東京都文京区湯島1-7-5)
大賞:aibo package(アイボ パッケージ)/ソニー株式会社
【贈賞式レポート】
<会場に金賞受賞パッケージがずらりと展示!受賞者も興味深く見学!>
贈賞式会場には大賞を含めた金賞受賞パッケージ11点が並び、出席者が興味深そうに眺めている様子が見られました。出席者からは「素材がどうなっているのか近くで見たい」「こんなに大きいんだ」などと様々な角度から熱心に観察する声も聞こえ、次回への意欲も感じられました。これらの受賞作品は、2019年5月以降11月までに、東京を中心に4~5か所で巡回展を開催し、一般の方々の目に触れる機会を設けることが決まっています。
★ 各受賞作品発表!そしていよいよ大賞発表に会場が緊張で静まり返る……
ステージでは、13のカテゴリー毎に、銅賞、銀賞、金賞の順に発表があり、その後に4点の特別審査員賞が発表されました。いよいよ最後に大賞の発表となり、会場は緊張に包まれました。「aibo package(アイボ パッケージ)」の名前が呼ばれると会場は拍手で沸き、ソニー株式会社のクリエイティブセンター 廣瀬 賢一氏が笑顔で登壇。受賞スピーチで廣瀬氏は「こんなに良い賞をいただけて驚いています」と話し、喜びを表現しました。
《大賞》aibo package / ソニー株式会社 クリエイティブセンター 廣瀬 賢一氏
大賞受賞コメント
このパッケージは市場回収PETボトルのリサイクル材を使用し、どこまで環境材として成立できるか、また異素材としてどこまでチャレンジできるかに4年前から取り組んできました。(この素材を使ったパッケージは)国内で1つ目となります。立体成型としても初のトライでした。Eコマースでの流通なので、四角い箱にしなくてもよかったことが非常に大きかったです。単一素材で緩衝材にもなり、全てを網羅できる素材で作ったこのパッケージが、次のパッケージへの進化の背中を押すという形になったかなあと思います。ありがとうございました。
【日本パッケージデザイン大賞 2019 金賞受賞作品】
部門 :食品
作品名 :アヲハタ 塗るテリーヌ
応募社 :ライトパブリシティ
クライアント:アヲハタ
部門 :アルコール飲料
作品名 :有磯 曙 大吟醸
応募社 :富山スガキ
クライアント:高澤酒造場
部門 :一般飲料
作品名 :サントリーコーヒー クラフトボス ブラック/ラテ/ブラウン
応募社 :サントリー
クライアント:サントリー
部門 :菓子
作品名 :meiji THE Chocolate
応募社 :プロモーションズライト
クライアント:明治
部門 :化粧品・香水
作品名 :ポーラ V リゾネイティッククリーム
応募社 :ポーラ
クライアント:ポーラ
部門 :家庭用品・一般雑貨・医薬品
作品名 :スコッティ ウェットティシュー
応募社 :松永真デザイン事務所
クライアント:日本製紙クレシア
部門 :輸送用ケース
作品名 :飛騨おっぱらコーン
応募社 :電通
クライアント:ひさむら農園
部門 :VI・BI
作品名 :伊勢 ゑびや
応募社 :6D-K
クライアント:ゑびや
部門 :海外向け商品
作品名 :十四代 INT’L -BLACK LABEL-
応募社 :emuni
クライアント:JAPAN CRAFT SAKE COMPANY
部門 :記念品・販促用パッケージ
作品名 :SHINWA GIRLS’ JUNIOR&SENIOR HIGH SCHOOL
応募社 :REC 2nd.
クライアント:学校法人親和学園
【日本パッケージデザイン大賞 について】
JPDAが主催し、公募により広く作品(商品)を募集して選考するコンペティションです。パッケージというデザイン領域のプロフェッショナルたちが集い、作品のデザイン性や創造性を競います。1985年より隔年で開催、今回で第18回となります。毎回約1,000点以上の作品から会員審査員と外部特別審査員による厳正な審査を経て、大賞・金賞・銀賞・銅賞・特別審査員賞などを選出します。
【日本パッケージデザイン大賞 2019 開催概要】
応募登録期間 :2018年5月7日(月)~2018年5月31日(木)
作品提出期間 :2018年6月25日(月)~2018年7月17日(火)
審査対象作品 :2016年7月23日(土)から2018年4月30日(月)までに
日本国内で発売(発表)された作品ならびに、
日本でデザインされ、海外で発売(発表)された作品。
※ 前回「日本パッケージデザイン大賞 2017」に出品された
作品と同一の作品は審査対象外となります。
※ 「発表」とは、プレスリリースなどで作品を
公開・発表することを指します。
※ 試作品や展覧会用作品は、審査対象外となります。
審査カテゴリー:1. 食品部門
2. アルコール飲料部門
3. 一般飲料部門
4. 菓子部門
5. 化粧品・香水部門
6. トイレタリー用品部門
7. 家庭用品・一般雑貨・医薬品部門
8. 電気機器・関連商品部門
9. 贈答品・詰め合わせ品部門
10. 輸送用ケース部門
11. VI・BI部門
12. 海外向け商品部門
13. 記念品・販促用パッケージ部門
審査会 :一次…2018年8月27日(月) 台東区都立産業貿易センター
二次…2018年8月29日(水) 台東区都立産業貿易センター
発表 :2018年9月28日(金)HP上にて結果発表
各賞 :大賞(1点)※当日、11点の金賞の中から大賞が1点選ばれました。
大賞含む金賞(11点)
銀賞(13点)
銅賞(11点)
特別審査員賞(4点)
【公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)について】
JPDAはパッケージデザイナー(個人会員)と企業(メーカー:法人会員)を構成員とする団体です。1960年設立、1981年に社団法人として認可され、2013年に公益社団法人として新たなスタートを切った、日本で唯一のパッケージデザインに関わる民間の組織です。
協会の目的は、1. 日本におけるパッケージデザインの向上・普及及び啓発を図る 2. 生活文化を豊かにし、産業の発展に寄与することであり、そのために、会員個々の知識・経験と会員相互の活発な交流と情報の蓄積をベースとした活動を進めています。また、その全ての活動は会員有志の手で企画・運営されています。
【参考資料:過去の大賞作品】
2017年 大賞:亀の子スポンジ
応募社 :菊地敦己事務所
クライアント:亀の子束子西尾商店
2017年 大賞:Derek Lam 10 Crosby 香水ボトル
応募社 :Sayuri Studio
クライアント:デレク・ラム、バタフライ・ビューティ
2015年 大賞:ポーラ オー ド フルール
応募社 :ポーラ
クライアント:ポーラ
2013年 大賞:やまや 北海道産原料使用 きらり
応募社 :サンアド
クライアント:やまやコミュニケーションズ
2011年 大賞:然花抄院
応募社 :荒木志華乃デザイン室
クライアント:ZEN花抄院